NEWS ANA

第12-081号
平成12年8月15日

全日空、日本航空ならびに外国航空会社とともに
日本市場向け海外旅行ウェブを設立

米国旅行ウェブ会社もパートナーとして参加
5年後取扱高600億円の日本最大海外旅行eコマースを目指します


 全日空は本日、航空会社間で共同出資持株会社を今後設立し、同社と米国旅行ウェブ会社との合弁で日本市場向けの海外旅行ウェブ事業会社を設立することとし、関係先と基本合意に至りました。
航空会社共同出資持株会社は、当社と、日本航空、ノースウェスト航空、ユナイテッド航空の4社に加え、アジア太平洋地域の9航空会社が設立するアジア地域共同出資持株会社*の出資により設立されます。当社と日本航空は同一比率で出資を行い、両社合わせて新持株会社の過半数の株式を取得します。
* アジア地域共同出資持株会社

日本を除くアジア太平洋地区における旅行ウェブ事業会社の設立を目的に以下の
9航空会社で設立された持株会社

  ・アシアナ航空 ・アンセットオーストラリア航空
  ・カンタスオーストラリア航空 ・キャセイパシフィック航空
  ・シンガポール航空 ・中華航空
  ・ニュージーランド航空 ・マレーシア航空
  ・ロイヤルブルネイ航空  

海外旅行ウェブ事業会社は、航空会社共同出資持株会社と米国旅行ウェブ会社「トラベロシティ・ドット・コム(*注1)」との合弁で設立され、日本地区における海外旅行ウェブを運営し旅行サービスを提供します。
「トラベロシティ・ドット・コム」は、IT提携先として本事業に資本参加するとともに、電子商取引の技術・ノウハウ等を提供する予定です。
本事業会社は将来さらに異業種の資本参加・協力等も得、日本市場最大の旅行eコマースを形成することを目標としています。

本海外旅行ウェブは、主として国際線航空券、海外ホテル、海外レンタカー等の個人手配旅行を中心に取り扱う予定です。
お客様は同サイトを通じてオンラインで最新運賃・空席情報等を照会し、効率的に商品選択を行うことができます。
本海外旅行ウェブと販売協力協定を結ぶ全ての航空会社は、各々独自に競争力のある魅力的な商品を提供します。
また、本海外旅行ウェブは、アジア地域共同出資持株会社が本年6月に設立を発表した日本を除くアジア太平洋地域の旅行ウェブ会社と提携し、相互に協力関係を構築する方向で検討を進めています。

本海外旅行ウェブはお客様の視点からのサービス提供を主眼としており、航空会社から中立かつ独立的に運営されます。本海外旅行ウェブの名称は未定です。
サービスの開始は年内を予定し、5年後には取扱高600億円以上の日本市場最大の旅行ウェブを目指します。

 *注1 トラベロシティ・ドット・コム(TRAVELOCITY.COM):
  現在世界最大の旅行ウェブであり、既に米国において年間800万枚を超える航空券販売の実績と2,100万人の登録会員数を擁しています。同社ウェブの主な機能(提供機能)は、以下のとおりです。
  1.航空券 → 全航空会社販売座席数のうち95%の予約可能
  2.ホテル → 47,000軒以上のホテル宿泊予約可能
  3.レンタカー → 50社以上のレンタカー会社の予約可能
  4.ツアー → 3,000種類を超える米国パッケージツアーの照会・ 予約
  さらに旅行情報等も豊富に提供しています。
【参考】 海外旅行ウェブ事業会社の資本関係図

以上