NEWS ANA

第08‐020号
2008年2月15日


国際線旅客「燃油特別付加運賃」(燃油サーチャージ)の改定を申請

 ANAグループは、本日2008年2月15日(金)、国際線旅客における「燃油特別付加運賃」(いわゆる燃油サーチャージ)の運賃額改定を国土交通省に申請いたしました。
 燃油市況は、史上例を見ない高水準で高止まりしており、現在の航空燃料市場価格(シンガポールケロシン市場価格)も、1バレル当たり105ドル程度で推移している状況にあります。当社グループでは、昨年7月から燃油特別付加運賃額を3カ月ごとに固定するとともに、直近3カ月の航空燃料市場価格の平均に基づき見直すこととしておりますが、2007年11月から2008年1月の同価格の3カ月平均は1バレル当たり109.06ドルに達する状況となりました。当社グループは、従来同様、様々な費用削減努力や増収努力を講じておりますが、こうした状況を踏まえ、国際線ご利用のお客様に更なるご負担をお願いせざるを得ないと判断し、燃油特別付加運賃額の改定を行うことといたしました。
 なお、今後も燃油市況の変化に応じ燃油特別付加運賃額の改定が想定されることから、その改定基準を従来以上に透明で分かりやすいものとすべく、新たな改定基準を設定することといたしました。新たな改定基準では、従来、燃油価格が下落した場合にのみ設定しておりました改定基準を、燃油価格の上昇・下落の双方について開示いたします。また、改定の頻発によるお客様のご不便を回避する観点から、従来同様、原則として本運賃額を3カ月間固定するとともに、基準となる燃油の市場価格を10ドル幅で設定することといたしました。
 燃油特別付加運賃は、航空燃料価格の急激な高騰に伴い2005年2月1日より設定し、すでに3年以上を経過いたしました。この間、燃油価格は高騰を続け、それに伴ってお客様にご負担いただく本運賃額も極めて高額なものになっているものと認識しております。当グループでは、今回の新基準設定にとどまらず、今後とも本運賃のあり方について検討を進めていく考えにあります。

 何卒、ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。

 
燃油特別付加運賃額改定の概要
1. 適用期間 : 2008年4月1日(火) 航空券発券分より6月30日(月)発券分まで
2. 運賃額   : 次の運賃を日本発の国際線区間に適用(1旅客1区間片道当たり)
 
(※)関係国政府の認可等の状況により、適用額が予告なく変更となる場合があります。
   
3.
改定(廃止)条件 :
(1) 2008年4月1日(火)から6月30日(月)発券分については、本申請による徴収額を、燃油価格の動向により変更することは予定しておりません。なお、関係国政府の認可状況に応じた変更申請につきましては、この限りではありません。
(2) 本運賃の改訂の指標となる燃油価格につきましても、利用者の皆様の分かりやすさの観点から、改定時点における直近3カ月間のシンガポールケロシン市場価格の平均を用いることといたします。従いまして、2008年7月1日(火)以降の燃油特別付加運賃額につきましては、2008年5月の時点で、2008年2月から4月までの3カ月間のシンガポールケロシン市場価格の平均を指標として、別表に従って改定することといたします。
(3) シンガポールケロシンの市場価格が3カ月間平均して1バレル当たり50米ドルを下回った場合、本運賃は廃止いたします。
   
4.
適用条件 :
(1) 燃油特別付加運賃は全てのお客様にご負担いただくもので、大人・小児・幼児ともに同額となります。また、AMCマイレージ特典航空券ご利用の場合も同額となります。
(2) 航空券ご購入後の払戻しの際、本運賃には取消手数料・払戻し手数料は適用されません。全額払戻しいたします。
 
 
以上
 
  <別表>
 
 
(印刷をされる方はこちらをご利用ください)
国際線旅客「燃油特別付加運賃」(燃油サーチャージ)の改定を申請