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第08‐041号 2008年3月27日 |
次世代のリージョナルジェット機MRJの導入を決定
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ANAでは、本日2008年3月27日(木)に開催した取締役会にて、三菱重工業株式会社が開発を計画している小型ジェット機「MRJ」の開発が決定した場合、これを導入することを決定致しました。将来の小型機戦略機種として、経済性が高く、快適性に優れた次世代のリージョナルジェット機MRJを合計25機(うち10機オプション)発注します。ANAは、世界のエアラインとしてはじめての発注会社(ローンチカスタマー)となり、今後のMRJ開発計画に積極的に参画し、お客様のニーズを新しい航空機に反映させていくことと致します。 |
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●中長期的な「フリート戦略」のさらなる深化・強化を実現 |
ANAグループの「フリート戦略」は、大型機、中型機、小型機と順調に進捗しております。2007年度末で72機の小型ジェット機と22機のプロップ機(F50含む)を保有しておりますが、中長期的な事業を展望し、小型機材の需給適合を更に推進していくために、90〜100席程度の小型機が必要と判断しました。新機種導入の選定については、2008年1月より「新機種選定委員会」を立ち上げ、2013年以降の導入に向けて、安全性・信頼性はもとより経済性・快適性の各方面より検討を重ねた結果、この度MRJの採用を正式に決定致しました。導入理由は次のとおりです。 |
[1]小型ジェット機とプロップ機の中間機種で国内線仕様では90〜100席程度クラスであること。 |
[2]現行小型ジェット機やプロップ機を凌ぐ信頼性・経済性・快適性が確保できること。 |
[3]中長期的に国内線事業で需給適合に見合った機種構成が可能となること。 |
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●最新技術を導入し、快適性重視の客室空間や環境にも配慮したMRJ |
MRJの特徴は、リージョナル機としてはじめて主翼・尾翼に複合材を本格的に採用、最新技術を駆使した新型エンジンの搭載や最先端の空力設計により、燃料消費量が現行機材に比べ約40%改善します。さらには宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同開発の成果を活用した最新の設計手法、要素技術、材料・加工法を導入し、客室の快適性や環境負荷の低減等につなげています。MRJの導入による増収やコスト削減により、現行機材と比べ年間約50億円の収支改善の効果を見込んでいます。 更に環境問題への対応として、最新技術を導入したエンジンにより、同型機はもとより、プロップ機と比較しても、低騒音で有害廃棄物や二酸化炭素の低減が可能な環境に優しい航空機です。ANAグループの機種構成、MRJのイメージ図・諸元は次のとおりです。 |
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1.ANAグループ機種構成 |
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2.MRJイメージ図 |
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3.諸元 |
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以上 |
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(印刷をされる方はこちらをご利用ください) 次世代のリージョナルジェット機MRJの導入を決定 |
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