エアアジア/ANA
共同リリース
2011年7月21日
 

ANAとエアアジア、『エアアジア・ジャパン』の設立に合意
〜成田空港を拠点とする初のLCC(ローコストキャリア)就航へ〜

 全日本空輸株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:伊東信一郎、以下、「ANA」)とAirAsia Berhad(本社:マレーシア、クアラルンプール、グループCEO:トニー・フェルナンデス、以下、「エアアジア」)は、成田空港を拠点とするLCC(ローコストキャリア)を運営する共同出資会社、エアアジア・ジャパン株式会社(以下、「エアアジア・ジャパン」)を設立することで合意いたしました。

 エアアジア・ジャパンは、成田空港を拠点とする初のLCCとして、エアアジアのブランドとサービスを用いて運航いたします。関係当局の許可を前提に、2012年8月の国内線および国際線の就航を予定しています。

 航空の自由化の促進、鉄道・高速バスなど他の交通手段との競争激化もあり、国内航空業界を取り巻く環境は大きく変化しています。そうした中、首都圏の国際線の主要空港である成田空港では発着容量の早期拡大が計画されており、様々なLCCや外国航空会社の参入が予想されています。

 ANAではこうした環境変化や新たなビジネスチャンスをにらみ、成田空港を拠点とした新たなLCCビジネスについて検討を重ねる中、既存のLCCブランドとの提携により短期間で新会社を立ち上げることが最善であると考えました。

 ASEAN地域で最大の路線ネットワークを構築しているエアアジアでも、ASEAN諸国や東アジア地域における都市間アクセスの一段の向上を実現するために、日本市場に大きな影響力を持つビジネス・パートナーを求めていました。

 今般、両社の考えが一致し、エアアジア・ジャパン設立の合意に至りました。エアアジア・ジャパンは、エアアジアのLCC事業のビジネス・モデルを導入することで、低価格のフライトサービスを提供し、新たな需要を創出してまいります。

 ANAの伊東信一郎代表取締役社長のコメントは以下の通りです。
「エアアジアのブランドやビジネス・モデルと、ANAのノウハウを結集させ、新たな旅の楽しさ・スタイルをつくり出し、新規の航空需要を創出していきたいと考えています。このエアアジア・ジャパンが航空機利用をより身近なものとし、より多くの方々にとって便利で、気楽で、スピーディな交通手段になるものと確信しております。」

 エアアジアのトニー・フェルナンデス グループCEOは以下のように述べています。
「今般、エアアジアのLCCビジネス・モデルを日本にも拡げることで、多くの方々に安い運賃でフライトサービスを提供できるようになることを大変誇りに思います。エアアジア・ジャパンは、ASEAN諸国や東アジア地域における都市間のアクセス向上のみならず、旅行、ビジネス、観光による地域の交流を拡大することで、地域の経済成長にも寄与できると信じています。今回は、世界的にも高い信用力を誇り成功を収めているANAに、パートナーとして選んでいただいたことを大変光栄に思います。今回のANAとの提携による、エアアジア・ジャパンの設立は当社にとっても重要な出来事となります。」

 
<参考資料>
新会社の概要
 
商   号: エアアジア・ジャパン株式会社 (予定)
所 在 地: 東京都港区東新橋1−5−2 (予定)
事業内容: 航空輸送事業 (国内線・国際線)
出資比率: ANA 67% : エアアジア 33%
(但し、無議決権株式を含めて、ANA 51% : エアアジア 49%)
拠点空港: 成田空港
資 本 金: 50億円 (予定)
決 算 期: 3月末
※ 代表者は今後設立準備組織にて決定致します。
※ 新会社は、エアアジアのブランドおよびサービスによる運航となります。
今後の予定
 
  2011年8月: 会社設立
  2011年9〜10月: 事業許可申請
  2012年8月: 就航開始
    ※ 関係当局の許可を前提としております。
※ 就航開始が2012年予定のため、当期業績への影響はありません。

ANAグループについて
ANAは営業収入で世界第9位、旅客数では国内最大の航空会社です。1952年に設立され、現在228の旅客機を有し、国内外の76都市へ164路線を就航しています。従業員数およそ33,000人を抱え、毎日約1,000便のフライトを運航しています。2010年には約4,300万人の旅客を輸送、営業収入は1兆3576億円に上りました。1999年より世界最大の航空連合であるスターアライアンスの主要加盟航空会社であり、マイレージプログラム「ANAマイレージクラブ」の会員数は2,100万人を超えています。またANAは、世界最新鋭の旅客機ボーイング787ドリームライナーのローンチカスタマーです。

エアアジアについて
エアアジアはアジア最大のLCC(ローコストキャリア)であり、現在、アジア、オーストラリア、ヨーロッパの各都市を結ぶ約160路線を運航しています。就航開始以来9年間で旅客数は延べ1億2,000万人に達し、機体数は当初の2機から104機にまで拡大しました。エアアジアは現在、マレーシア、インドネシア、タイを拠点に全てのASEAN加盟国、中国、インド、スリランカ、オーストラリアにネットワークを有し、「ASEANのエアライン」としての地位を確立しています。エアアジアは、Skytrax社による「世界航空会社調査(World Airline Survey)」において2009年から3年連続で「世界ベストローコストエアライン(World’s Best Low Cost Airline)」に選出されました。
※ 資本金:277.6百万リンギット(約76億円) 主要株主:Tune Air Sdn. Bhdほか (2011年6月30日現在)

≪報道関係者のお問い合わせ先≫
ANA広報室: 03-6735-1111 publicrelations@ana.co.jp
エアアジア コミュニケーション部:+603 8660 4541 cheahuijen@airasia.com
クレアブ・ギャビン・アンダーソン: 03-5404-0640 nwatanabe@kreabgavinanders

 
 
 以上
 
 
 
 
 
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