2018年10月、コースの全面改修を完了した太平洋クラブ御殿場コースがグランドオープンした。そして、同年11月8日から11日にわたり、三井住友VISA太平洋マスターズが新たな御殿場コースで開催される。

御殿場コースは、平日休日問わず多くのプレーヤーが利用する人気のコースだ。原設計者が加藤俊輔氏である御殿場コースが持つ大きな特徴は2つ。1つ目はプロも、アマチュアも楽しめるルートが存在する戦略性の高いコース設計。2つ目は富士山を望む美しい景観である。その結果、ゴルフ誌で「一度はプレーしたい憧れのゴルフコース」ナンバー1に選ばれたこともある。そんな御殿場コースの全面改修となれば、プレーヤーからの期待値はとても高い。今よりも魅力的なコースにならなければ、メンバーは離れていってしまうかもしれない。リスクもある中で、太平洋クラブはさらなる成長を求め、御殿場コースのリニューアルを決めた。

指名したのは米国を代表するゴルフコース設計家のリース・ジョーンズ氏。さらに、プロゴルファーの松山英樹氏が監修を担う。実はゴルフ界には、『原設計者の存命時に他の設計者による改修は行わない』という暗黙のルールが存在したという。実際にこれまでの細かな改修は加藤氏が担当している。では、なぜリース・ジョーンズ氏が選ばれたのか。