Vol.89
アサヒ飲料株式会社
ASAHI SOFT DRINKS CO.,LTD
ここ数年、飲料業界各社がこぞって新商品を出し、市場が10年で10倍にも拡大している飲料カテゴリーがあるのをご存知だろうか。急成長を遂げているその飲料とは、炭酸水である。コンビニエンスストアやスーパーマーケットでは各社の様々な炭酸水が並ぶ光景を目にすることもある。
その中でも、100年以上の歴史を誇る商品が「ウィルキンソン タンサン」だ。ウィルキンソン タンサンの誕生は1889年、イギリス人のジョン・クリフォード・ウィルキンソン氏が、趣味の狩猟中に、兵庫県の山中で炭酸鉱泉を発見したことから始まった。同氏はこの鉱泉水をロンドンに送り成分分析にかけてもらう。その結果、食卓用として優良な鉱泉水であることがわかり、この炭酸水を瓶詰めにして販売することを決意。イギリス本国より、資材・設備の一切を取り寄せ、1890年より販売を開始した。その当時、神戸が条約港となり、明治政府は海外から訪れる賓客をもてなす食卓水を求めていたという時代背景もあり、人気を博した。その後、1904年に「ザ クリフォード ウヰルキンソン タンサン ミネラル ウォーター有限会社」を設立。同時期に、工場を移転し、「宝塚工場」として操業開始する。この出来事を機会に、「ウヰルキンソン タンサン」として販売されるようになったのだ。
ここ数年、飲料業界各社がこぞって新商品を出し、市場が10年で10倍にも拡大している飲料カテゴリーがあるのをご存知だろうか。急成長を遂げているその飲料とは、炭酸水である。コンビニエンスストアやスーパーマーケットでは各社の様々な炭酸水が並ぶ光景を目にすることもある。
その中でも、100年以上の歴史を誇る商品が「ウィルキンソン タンサン」だ。ウィルキンソン タンサンの誕生は1889年、イギリス人のジョン・クリフォード・ウィルキンソン氏が、趣味の狩猟中に、兵庫県の山中で炭酸鉱泉を発見したことから始まった。同氏はこの鉱泉水をロンドンに送り成分分析にかけてもらう。その結果、食卓用として優良な鉱泉水であることがわかり、この炭酸水を瓶詰めにして販売することを決意。イギリス本国より、資材・設備の一切を取り寄せ、1890年より販売を開始した。その当時、神戸が条約港となり、明治政府は海外から訪れる賓客をもてなす食卓水を求めていたという時代背景もあり、人気を博した。その後、1904年に「ザ クリフォード ウヰルキンソン タンサン ミネラル ウォーター有限会社」を設立。同時期に、工場を移転し、「宝塚工場」として操業開始する。この出来事を機会に、「ウヰルキンソン タンサン」として販売されるようになったのだ。
ちなみに、海外では、炭酸水は「ソーダ」と呼ばれることが一般的である。一方、日本で「タンサン」と呼ばれているのは諸説あるが、「ウヰルキンソン タンサン」の商品名が広まりそれが一般化したからだといわれている。
そして、1951年に朝日麦酒株式会社(現アサヒビール株式会社)と販売契約を締結。製造はウヰルキンソン社が、販売は朝日麦酒が行う運びとなった。
その後、1983年には、朝日麦酒が商標権を取得し、ウヰルキンソンの製造・販売まで一元化して行うことに。そして1989年、表記を「ウヰルキンソン」から「ウィルキンソン」に変更し、100年以上続くブランドとして現在も日本中で愛されている。
リピーターから熱い支持を受けるそのシンプルな味わいは誕生当時から変わりなく、磨き抜かれた水と炭酸でつくられている。そこには、ブランドを守りながら、市場を開拓するというアサヒ飲料の戦略があった。
※続きはANA LOUNGE内に設置された冊子「INNOVATIVE VOICE」にてご覧ください。(設置空港:新千歳空港、羽田空港、伊丹空港、福岡空港)
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