安全運航の堅持と航空法等の遵守に向けた飲酒に関する対策について


 先般、ANAグループ運航乗務員の飲酒に起因し、運航便の出発を遅延させました。当該便のお客様をはじめ、関係者の皆さまに多大なるご迷惑をお掛けしましたことを、改めてお詫び申し上げます。

 本事案を受け、本日11月16日、ANA便を運航する全日本空輸株式会社、ANAウイングス株式会社、株式会社エアージャパンは3社合同で、飲酒にかかわる対策について国土交通省に報告いたしました。

 今後は、運航乗務員をはじめとした航空機の安全に携わるグループ社員の、アルコールに関する自己管理を会社として組織的に支援し、不正の余地を残さないチェック体制の構築などの再発防止策を講じることで、安全運航を堅持し、グループ一丸となって信頼の回復に努めてまいります。

飲酒にかかわる追加対応策

  • 1、運航乗務員
    • ①乗務前の飲酒に関する自己管理の徹底・強化:
      ・乗務12時間前以降の飲酒制限に加え、飲酒量に関する社内規則での明文化
      ・日常使用可能な呼気検査器の全運航乗務員への貸与
      ・アルコール教育プログラムの見直し、アルコールカウンセリング窓口のグループ社への展開 など
    • ②乗務前アルコール検査体制の強化
      ・ストロー式呼気検査器への更新と国内外全発地空港への配備
      ・全発地空港におけるアルコール検査時の第三者の立合いと、確認記録の管理徹底 など
  • 2、運航乗務員以外で航空機の運航の安全に携わる者(客室乗務員・整備従事者・運航管理者)
    •  ・始業時の酒気確認の実施
      ・航空従事者が所属する全事業所へのストロー式呼気検査器の配備 など
  • 3、上記以外の運航に関わる作業者(空港構内で車両運転に従事するグループ社員)
    •  ・車両乗車前のストロー式呼気検査器での確認の実施 など

以上

2018年11月16日

全日本空輸株式会社
ANAウイングス株式会社
株式会社エアージャパン