Interview

航空機はANAにとって必要不可欠な資産。
「人」を大切に、取り巻く環境を予測し、
機材から成長戦略を描く。

#グローバルスタッフ職

河野 周

ANAホールディングス(出向)
グループ経営戦略室 エアライン事業部(インタビュー当時)
2017年入社 法学部政治学科卒

Interview 1

自身が頑張ってきた経験や過去を
真剣に聞いてくれた

私は幼少期に海外に住んでいた経験があり、飛行機に乗る機会が多かったため、航空業界への漠然とした憧れが幼い頃からありました。

実際に就職活動を行っていく中で、ANAには当時所属していた部活のOB・OGがいて、その他社員の方々とお話しをさせて頂く機会があり、一人ひとりが楽しそうに仕事のことをお話されていたことが印象的でした。そのときお話をさせて頂いた皆様全員が「ANAは人が良い」と口を揃えておっしゃっており、その一員になりたいと思ったのがきっかけです。入社してみても、その時の皆様の話は間違っていなかったと思います。

私は学生時代、ラクロスや野球などのチームスポーツに真剣に取り組んでおり、日本一を目指す環境で頑張っていました。ANAの面接では担当者の方が話しやすい雰囲気を作ってくれて、私の過去や生い立ちを聞いてくれたのが印象的でした。私自身がANAに入って"何やりたい"みたいな目標はまだ明確にはなかったのですが、面接官が過去に頑張った経験や私の人となりを深く聞いてくれてたことが印象的です。

Interview 2

現場での多様な経験が
戦略を描くための糧となる

ANAに入社して最初の配属はANAエアポートサービスの旅客サービス部からのちに同じ部内の業務課に異動となり、羽田空港での勤務を経験しました。業務課での主な仕事は当初はラウンジ運営の裏側を担当し、第2ターミナルが開く前から準備作業や働く前は想像もつかなかった地道な仕事もやっていました。その後は旅客ハンドリング規定などの策定をするオ ペレーション担当としてファストトラベル、セルフバゲージドロップの導入、顔認証システムの導入、また多くの航空会社との調整業務など、現場での仕事を幅広く経験させていただき、その多様さに驚きました。

コロナ禍の空港内では、お客様も社員も少なくなっていき、今まで経験したこともないような空港に一変しました。東京オリンピックに向け国内外からも大勢のお客様が訪れ、羽田空港第2ターミナルからの国際線運航が予定されていた2020年に向けて、長期に亘り準備していた中、東京オリンピックの延期を知った時にはとても寂しかったです。また、あのときは日々の状況の変化で情報が次々とアップデートされていたので、追いつくのも大変でした。現在の仕事でも現場での仕事を知らないと、お客様のニーズに気づけず戦略を描けないので、この時の経験は大きな糧になっています。

Interview 3

航空機という資産を
いかに運用して収益を出していくか

現在私は、ANAホールディングスのエアライン事業部にて機材計画を担っております。ANAが事業を営むにあたって必要不可欠である航空機という資産を中長期的な観点からどう運用していくか考え、機材の導入や退役計画を策定することを行っております。

この仕事に着任して1年数か月になりますが、エアラインがどう収益を出していくのか、エアラインマーケティングの理解が深まってきたように感じています。少しずつ知見をためてきましたが、私たちを取り巻く環境は世界情勢を含めが刻一刻と変化します。その予測不能なグローバル社会の中でも成長戦略を描くために様々な部署と日々連携を取る中で、多くの事を勉強できる貴重な環境に居ると思います。

エアライン事業部における仕事では、ANAを取り巻く環境を幅広く知る必要があります。将来を見据えて最適な機材構成を検討する事は非常にやりがいを感じる仕事で、自分では未熟だと感じる場面もありますが、一日でも早く周りから頼られる機材担当へと成長していきたいと思い、会社の自己啓発のプログラムを活用してファイナンス等の勉強を継続しています。自身が選定した機材が実際に導入されるのはまだ先のことなので、関わった飛行機が多くのお客様を乗せて日本中、世界中を安全に飛び回る日が来たら嬉しいです。

Interview 4

たくさんの部署の多くの方々が
フラットに接してくれる

異動してきた際は分からない専門用語もたくさんありましたが、周囲から教えてもらい、機材計画の実務を経験していく中で少しずつ仕事の進め方が見え始めました。ANAにとって必要不可欠な資産である航空機を、どのタイミングで新機材を導入し、そして退役機材はどれにするかを考えたり、刻々と状況が変わっていく中で将来的に考えていく仕事は"自分たちの部署だけでは完結しない仕事"です。

各部署にはそれぞれの想いや背景があり、そういった意見を取りまとめていく必要がありますし、経営層に説明したり、経理財務のセクションとのやり取りも多くあります。そのような中、身近な上司や、他部署の社員、役員に至るまでANAは皆フラットに接してくれ、気軽に『わからないからちょっと教えて』と聞いてくれたり個別にフィードバックしてくれたりと、多くの皆様に日々育てられています。今の職場は年上の先輩が多く、面倒見がいい人もとても多く、成長させてもらえてるなと思います。

Interview 5

何かできる方法はないか
ベストを尽くす

私は学生時代、今携わっている機材計画という仕事があるということを知りませんでした。ANAに入社してからこの仕事を知り、やりがいを大きく感じています。仕事をするうえで大切にしているのはNoと言わないこと。何かできる方法はないか、ベストを尽くすようにしています。これは空港で働いていた時に現場の先輩に教えていただいたことです。

今後は仕事における自分の"武器"みたいなもの、例えばMBAなどで考え方を体系的に学びたいとも考えています。学生の時にもっと勉強していればよかったと思うこともありますが、自分の成長がANAの成長に貢献することで恩返ししたいと思っています。

私は就活時代もANAに入社してからも「人」が軸になっています。私が学生時代に頑張った野球やラクロスのように、皆さんの中に『これまでの人生の中で一番頑張った』と"胸を張ることができる"ことがあれば、ぜひその想いをぶつけてください。それが小さなことでも、人脈などが"どこかで何か"繋がっていくと思います。ANAには受け止めてくれる「人」が待っています。

career

2017年4月
ANAエアポートサービス 旅客サービス部(国際6課 → 業務課)
2022年4月
ANAホールディングス グループ経営戦略室 エアライン事業部