Interview
調達部の業務は、
ANAの経営に直結する
ダイナミックな仕事。
#グローバルスタッフ職
山本 悠良
ANA 調達部 航空機チーム(インタビュー当時)
2015年入社 法学部 総合法政コース卒
Interview 1
"行ったことのない場所"へ行く、
「ワクワク」を提供する仕事がしたかった。
幼いころから国内外問わず"行ったことのない場所"へ行くのがとにかく大好きでした。大学は北海道を選び、さらに北欧のエストニアに留学しました。エストニアは日本と異なる歴史・文化を持つ国で、そこに留学したという話はほとんど聞いたことがなく、まだ知らない文化に触れてみたかったのです。
就活時は"海外で活躍できれば"と思い、グローバルを軸に置き『仕事で人を幸せにしたい』と考えていました。私自身が知らない文化に触れることが幸せだったので、『このワクワクする気持ちや喜びを"ヒト・モノ・コトを繋ぐ仕事"として提供する側に回りたい』と思っていました。大学受験や留学渡航時に心温まる瞬間がANAの飛行機の中にはありました。そこから、ANAへの就職を希望しました。
Interview 2
調達業務や交渉結果が、会社の経営に直結する緊張感。
航空機チームの調達業務は「航空機・エンジン・客室装備品・リース」の大きく4つに分かれています。配属当初は新造機を機体メーカーから受領し日本へ空輸する新造機受領業務と客室装備品の調達を担当していました。現在はエンジン調達と航空機の売却を担当しています。航空機チームが扱う商材は取引額が大きく、調達業務やメーカーとの交渉結果が会社の経営に直結するため、日々緊張感を持って取り組んでいます。
新造機受領の仕事では、機材の購入契約から受領するまで最短で2〜3年の時間を要します。主な流れとしては、機体メーカーが製造した新造機に対し、ANAの整備士とパイロットが機材の領収検査とテストフライトを行い、ANAが受領のサインをし、航空局に登録の届け出をする、というものになります。
この過程では、各部門へ整備士やパイロットの派遣依頼を行ったり、また新造機の空輸は定期便ではないのでスロット(発着枠)をとっていったりということが必要です。航空機の機種によっては空輸の際、途中の海外空港に着陸することもあるので、飛行航路を検討し担当部署へスロット取得を依頼する必要もあります。お客様へ安心してご搭乗頂ける”高い品質を備えた新造機”を安全かつ確実に製造地から日本へ空輸するためには、ANAグループの多くのプロフェッショナルの知見が必要となるため、時に30人以上が参加する会議を事務局として取りまとめる場面もあります。はじめの頃は緊張しましたが、事前に資料の準備や予想される質疑のシミュレーションをして臨むようにしてきました。
2020年からのコロナ禍では、各国の入国条件や、機体メーカーでの領収テストの実施方法に制限が生じ、またそれらの制限も感染状況の変化により目まぐるしく変わる中で、会社としてベストの判断を求められることがありました。
そのような中でも、機体メーカー担当者や社内関連部署と情勢や制約に関する事実を確認し、アイデアを出し合いながら協議を重ねることで一つ一つの課題を乗り越え、無事に新造機の空輸を実施することができました。未曾有の状況でしたが、各部署がお客様へ安心・安全な航空機をお届けするという一つの目標に向かってアイデアを出し合い最善を尽くし、まさに私たちANAグループ社員の行動指針であるANA’s Wayの「チームワーク:多様性をいかし、真摯に議論し一致して行動します」を体現できた場面であったと感じています。
Interview 3
迅速な対応が求められ、
扱う金額も大きいダイナミックな仕事。
調達部の業務は社内外含め多数の関連部署とやり取りする機会が多く、それぞれ違う立場から見て自分の提案はどう捉えられるか、「相手の立場になって常に考える」ということを業務を通して学び、常に意識しています。
フロントラインで旅客配属の経験があったからこそ「様々な背景をもって空港にいらっしゃるお客様の立場から考える」ことが身に着きました。航空機の調達では、航空機がお客様に出会うまでに距離・時間があいてしまいます。最終的にお客様に乗ってもらうんだ、ということを考えて仕事をしています。
実は「調達部」への異動の内示が出たときには調達部の存在を知らず、とても緊張しました。私の所属する調達部航空機チームは、ANAグループの運航を支える航空機の調達や、契約から納入までのフォロー、更には納入後の対応から売却まで航空機に関わる様々なフェーズに長期にわたり関わっていきます。またグローバルで発生する航空機の各種事案に対しては、ANAグループのどの部署よりも早く、航空機メーカーの窓口である調達部に情報が入るため、迅速な対応が求められます。取り扱う金額の大きさから経営へのインパクトも大きく、また経営層へ説明をする機会も多く、とてもダイナミックな仕事だと感じています。
現在は調達部員として、取引先の方そして社内各部署との信頼関係が最も大切だと思っています。エンジンについては性能や技術的な話が多く着いていくのが大変ですが、調達部員としてまずは契約書をベースとした基礎的な知識をしっかりと身に付けたいと思っています。身に付けた専門知識と今までの経験を生かしながら、今後メーカーとの交渉の場ではそれぞれの関係者が納得できる条件を取りまとめ、経営に貢献していきたいです。
航空機は購入してから20年ほど運航するため、自分の関わりも当然ながら多くのANAグループ社員の思いが詰まっています。その航空機に『お客様が搭乗してくださり、旅の新たな体験に出会う』という事実が嬉しく、やりがいを感じています。
Interview 4
ANAでは、"自ら発信すること・挑戦すること"ができる。
航空機チームでは、何か課題が生じた時に当然のように若手社員にも意見やアイデアを聞き、良いものであれば採用するという「自ら発信すること・挑戦することを是とする」環境になっていると思います。前例のない様々な困難にぶつかったコロナ禍には、上司が『正解を求めているのではなく、誰も明確な答えを持っていないからあなたの意見を聞きたい』と言ってくれ、挑戦をサポートしてくれました。
またANAでは、育児と仕事の両立やフルタイムでの仕事復帰などは周りの社員も支援してくれますし、私自身はリモートもうまく活用しながら両立しています。自分自身の気持ちの切り替えが大事で、メリハリをもってやることが大切だと思います。ANAの福利厚生のほか自治体等のサポートも活用しながら、仕事と育児どちらにもモチベーションを保てています。
今の職場では育児と仕事を両立されている女性の上司がロールモデルとして近くに居るのも心強いです。女性が多い会社のため、福利厚生が充実しており、取得する際に心理的障壁も全くありません。働き方の選択肢も多く働きやすいと感じています。
Interview 5
一度出会った縁を大切に、夢をかなえる。
私は就職活動の際、『国や文化・バックグラウンドなどの価値観の異なる人たちと交渉し、全員が納得する着地点/合意点を見出す仕事がしたい』と考えていました。調達部の取引先は主に海外のメーカーであり、ANA社内ではコーポレート部門だけでなく整備・オペレーション部門など幅広い専門性を持つ社員との関わりが多く、『まさにこういう仕事がしたかった』という想いが叶えられています。
私のモットーは"一期一会"。ANAには一度出会った縁を大切にする人が多いと感じています。旅客サービス部にいたときの先輩・後輩から、所属が1年だった部署の上司・同僚に至るまで、現在も業務内外を問わない相談ごとにも真摯に向き合ってくれる方が多く、私にとってとても頼りになる存在です。挑戦する姿勢や人との繋がりを大切にするANAで、これから入社してくる皆さまとの"一期一会"もまた、楽しみにしております。
career
- 2015年4月1日
- ANAエアポートサービス出向 旅客サービス部
- 2017年10月1日
- ANAエアポートサービス出向 総務企画部
- 2018年10月1日
- ANA 欧州室(欧州・中東・アフリカ室)空港業務 海外実務研修
- 2019年10月1日
- ANA 調達部 航空機チーム
- 2023年2月1日
- パパママ出産・育児休暇 取得
- 2023年10月1日
- ANA 調達部 航空機チーム