Interview
初心を忘れずに、
データ解析や着実な情報で
運航の改善による" 脱炭素化"を目指す。
#グローバルスタッフ職
大石 由香子
OSCフライトオペレーション推進部 業務推進チーム(インタビュー当時)
2015年入社 理工学研究科 開放環境科学専攻卒
Interview 1
小学生の時に乗った"青い飛行機"で、
お客様へ夢をお届けしたい。
就職活動中には『将来は日々の生活に根付いたサービスを通じて、グローバルに活躍できる業界で社会へ貢献したい』という思いがあり、また、理系出身として学んでいたことを技術職として活かして様々な職掌の方と働きたいという希望もありました。ANAのグローバルスタッフ職の技術領域を選択した決め手は、技術職も仕事を通じて運航乗務職や客室乗務職、運航管理者などの仲間と一緒に、お客様へ夢を届けることができる仕事と感じたからです。
小学生の頃に初めて一人で飛行機に乗り、とても不安だった時、グランドスタッフの方やCAの方が優しく親切に声をかけてくれて、快適な空の旅になったという経験があります。その時の飛行機が青かった、その体験もANAへの入社を決めた理由のひとつです。
Interview 2
運航の改善による"脱炭素化"を目指し、
ポリシーやデータを発信していく。
現在所属しているOSCフライトオペレーション推進部 業務推進チームでは、ESG※の"E"(Environment : 環境)に位置づけられる「脱炭素化」に関わる業務を担当しています。環境に対する会社全体の意識が高まる中で「脱炭素化」の体制を構築し、ANAグループにおけるオペレーション部門として「運航の改善による脱炭素化」に取り組んでいます。
脱炭素化施策の実施率をモニターしながら、運航乗務員が実施しやすい環境づくり(意見収集・情報提供など)を進めています。運航の改善によりCO2排出量削減を達成していくために、主にリシーを明確化し発信することや運航実績を解析して統計的なデータを示すこと の2つが必要です。そこで私たちは"運航乗務員の手順"や"飛行機の性能データ"を検証し、脱炭素化施策を検討・提案しています。またチームメンバーやDX部門と連携して、運航実績をダッシュボードのように"見える化"できるツールを開発し改良を進めています。
今後のプランとしては、「運航乗務員だけでなく現場から経営層まで様々な立場の方がデータを活用して、新たな気づきや施策につなげられること」を目指しています。将来的にはANAの「環境への意識の高さ」がお客様に伝わり、世界的により評価される運航を皆さまへお届けできるようになればいいな、と考えています。
※ESG
「Environmental(環境)」「Social(社会)」「Governance(ガバナンス)」の頭文字を取ったもので、これらの要素を考慮した企業経営や投資活動を指す。
Interview 3
初心を忘れずに。エンジニアとして、
『今自分にできることを、精一杯に』励む
フライトオペレーション推進部に異動してから数年が経ったころ、航空機エンジンの構成部品に製造品質不具合があるとの連絡が入り、通常通りに運航便を提供することが難しくなるかもしれないという状況を経験したことがあります。職場のいたるところで緊急の会議がひらかれ、社内が緊張した空気に包まれたことを今でも覚えています。
その時操縦や飛行計画の工夫によって影響を最小限にするため、私は飛行機の性能計算・マニュアル作成を担当しました。当時運航技術での経験の浅かった私は、目の前の業務にとにかく一生懸命に取り組むことしか出来ませんでしたが、安全運航という原点に立ち返って運航乗務員の皆さんに迅速かつ正確に情報を共有するために、他チーム担当者と連携して励みました。この経験から、チームの一員として『今自分にできることを、精一杯に励む』ことで、大きな組織の中でも役に立つことができると実感しました。
運航技術では運航乗務員の方と連携することが多い部署ですので、運航乗務員の方へ"エンジニアとして正しい情報をわかりやすく提供すること"が求められます。航空運送事業において安全は最優先ですので、状況によっては運航を取りやめることも必要となり、非常に責任の重い判断が求められることもあります。
私たちは規程やマニュアルを作成・管理する部署のため為、間違いがあってはならないし、迅速な対応も求められます。そのため、自分一人ではなく、チームで支え合いながら取り組んでいます。運航乗務職や、客室乗務職などと比べて直接的に仕事内容が見えにくいところですが、非常に大切な、やりがいのある仕事だと感じています。
Interview 4
脱炭素化へ向けて、
ANAグループの全運航乗務員のマインドにアプローチしていきたい。
「脱炭素化」へは世界的に注目が高まってきており、CO2を多く排出せざるを得ない飛行機を扱う業界だからこそ向き合わなければならないテーマであると考えています。
環境負荷低減の観点では、『飛行機の操作手順を変更すると、従来より燃料の消費量が減り、環境負荷を減らすことができるのではないか』などの仮説をたて、数値解析に基づく効果を導き出し、また実際に操縦する運航乗務員の手順変更の影響なども総合的に判断し、マニュアルに反映することが重要です。運航全体を横断的に考え取りまとめていくことが求められ、難しい面もたくさんあります。しかし、ポリシーを明確化して発信することで、数千人の運航乗務員にアプローチし、脱炭素化という世界的に重要なテーマへ挑戦していきたいと思っています。
Interview 5
チームみんなで挑戦し、
実現していく。
飛行機を安全に飛ばすには、チームみんなの力が必要です。チームで挑むには、自分の考えをしっかり持って相手に伝えていくことが大切だと感じています。分からないことがあっても先輩や運航乗務員が助けてくれます。
私たちの職場は、業務面でジェンダーギャップはありません。プライベートでは、出産のタイミングで「パパママ出産・育児休暇」を1年間取得しました。上司や同僚のみなさんにも業務面のサポートをいただき、安心して出産と育児に集中することができました。ANAでは性別に捉われずに出産・育児休暇を取得できる雰囲気が広まりつつあります。
近くにサポートしてくれる仲間がいる、そんな温かい環境で、「安全な運航と脱炭素化」をこれからも着実に実現していきたいと思います。
ANAは本人のスキルや希望に合わせ、一人ひとりの『挑戦したい』という想いを上司はじめ職場の仲間が応援してくれる会社。ぜひ仲間になりましょう!
career
- 2015年4月1日
- ANA 整備センター機体事業室ドック整備部
- 2016年4月1日
- OSC フライトオペレーション推進部性能技術チーム
- 2021年5月1日
- パパママ出産・育児休暇 取得
- 2022年5月1日
- OSC フライトオペレーション推進部業務推進チーム