Interview
航空機エンジンの技術革新と
向き合い、ANA独自の
「高い運航品質」を創り上げる。
#グローバルスタッフ職

阿部 祐子
ANA 整備センター 部品事業室 原動機整備部(インタビュー当時)
2009年入社 工学研究科 量子エネルギー工学専攻卒
Interview 1
スタートラインは皆ほぼ同じ。
個々の強みを活かし、励まし合いながら乗り越える。
大学・大学院では、直接、航空工学関連の研究をしていたわけではありませんでしたが、流体力学(特に圧縮性流体)に関する研究をしてきたことから、航空機エンジンの技術が私の研究してきた内容とも関係しているという理由で、入社前からエンジン整備の領域への配属を希望していました。
ANAに入社直後には、航空機メンテナンスに必要な知識・技量を習得するための研修(整備基礎訓練)があります。いざ訓練を受講してみると、日々、新たな学びの連続で、正直ハードに感じました。
しかし、学生時代に航空関連の勉強をしていた人も他の領域を専攻してきた人も、航空機メンテナンスの実務におけるスタートラインはほぼ同じです。一緒に入社した同期の仲間は、一人ひとり得意なことや苦手なことも異なり、それぞれの強みを生かしてお互いに励まし合いながら乗り越えました。仕事のベースを築く期間でもある一方で、それ以上に人間としても成長できた期間であったと感じています。

Interview 2
メーカーとも折衝しながら、
ANA独自の「高い運航品質」を創り上げる。
現在の私の主な業務は「エンジン整備の作業中に発見された不具合に対する是正処置の方針を検討すること」です。通常、エンジンの整備作業はエンジンメーカーが設定するメンテナンスマニュアルをベースとして点検・検査・修理などの整備作業を実施していきますが、航空機エンジンの領域では、メンテナンスマニュアルに定めのない事象がしばしば発生するため、その都度、英語を駆使しながら、エンジンメーカーと是正処置に関する技術方針の調整を行っていきます。
整備作業に必要となるエビデンスをメーカーから引き出し、期日までに是正処置の方針を決めなければならないプレッシャーや、海外メーカーとのやり取りで時差がある環境である等、苦労することはありますが、「自身のアクションがANAのエンジン整備の完成を左右する」という成果に直結する、やりがいのある仕事です。
一般的に意外と知られていないのが、エアライン整備は"様々な判断軸のもとに行われている"ということです。例えば、エンジンの部品に不具合を発見した時に”修理する"ということは分かりやすいことなのですが、その他にも"点検の期間をより短く設定し、一時的に継続使用する""高額ではあるものの、新たに部品を購入して付け替える"など、その時々でベストな判断を要する整備が多くあるのです。
ANAの社員が共通して"常に追い求めていること"は、「安全を前提としてANAの高い運航品質を実現すること」であり、整備部門としてもこのことを軸にして、社内の関連部署はもちろんメーカーとも折衝をしながらANA独自の高い運航品質を創り上げています。

Interview 3
プライベートと両立しながら、
スペシャリストとして仕事を完遂する。
業務の中でも思い出深いエピソードの一つに「航空機 売却・リースチーム」でのプロジェクトの経験があります。私が「航空機 売却・リースチーム」へ異動となったのは、出産・育児休業を経て復職し、出産前に業務にあたっていた部署でようやく業務の勘を取り戻しはじめた頃のことでした。社会的には新型コロナウイルスの渦中でもあり、私のミッションは「コロナ禍をANAグループが生き延びるために、旅客需要の減少に合わせて事業規模を一度縮小するため、ANAグループの資産である航空機を売却すること」でした。
私は当時、特にこれまでの経験から"航空機エンジン分野のスペシャリスト"としてアサインを受けました。しかし、入社からのキャリアで航空機売却といった領域の経験はなく、また自身のライフイベントにおいては育児の真っ只中、加えて会社の運命を左右するかもしれないような業務内容に『本当に私で務まるのだろうか』という不安もありました。上司をはじめ職場の同僚が後押ししてくれたこともあり、当該プロジェクトに携わることを決意しました。
航空機の売却には、中古価値を適切に示すことのできる"記録"が必要となります。航空機の外観を見ただけでは、その価値がわかりません。例えば、新しいのか古いのか、どんな目的で誰が使用してきたか、購入してからどんな整備作業をおこなってきたのか、等々、一つひとつの"記録"が、当該航空機そのものの価値を示していくのです。
私の主な担当業務は、売却予定の航空機の膨大な記録の収集と、買い手候補先からの様々な問い合わせに対して"適切に回答を行う"ことでした。自身の専門外のことについて質問を受けることもありますし、古い航空機の、電子データになっている資料の原紙記録を探し出すなど、多くの部署・仲間の協力を得て回答を準備しなければならなかったため、常に奔走していた記憶があります。
当時はコロナ禍で事業構造の変革は"待ったなし"の状況で、かつ通常の売却ペースと比べても売却する航空機の数が多く、買い手となる事業者への引き渡しも短い期間で進める必要があり、多忙な日々でした。無事にプロジェクトを完遂し、肩の重荷が降りた時は、非常に達成感がありました。

Interview 4
マネジメントの立場として、
社員と組織にとってよりよい"働きやすさ"を検討する。
現在、私がマネジメントを担当する原動機整備部では、私以外にも数名の社員が数か月おきに交代制でメーカーとの技術折衝業務を担当していますが、後輩社員たちも、この仕事にやりがいを感じてくれている方が多いようです。エンジン整備の納期が定められた中、期日までに整備作業を完成できるか否かの瀬戸際で、メーカーから我々が提案した是正処置方針について、何とかメーカー側から"承認"の回答を入手し、計画通りにエンジンの完成にこぎつけ、周囲の仲間から感謝や労いの言葉をいただくと、非常に達成感がありますね。
ANAでは、ここ数年で働き方改革がより進み、整備部門のフロントラインにおいても様々な働き方に対して理解が浸透してきました。育児や介護・自身の健康面に関わることでもありますし、ライフイベントに適した時短勤務・短日数勤務・時差出勤などは、社員それぞれ、ケースも様々です。業務内容によっては、フロントラインにおいてもリモートワークを取り入れています。社員がアイディアを出し合い、生産性を維持しながら誰もが働きやすい職場にするにはどうしたらよいか、日々模索しています。
ANAの"働き方や福利厚生に関する制度"は、かなり充実していると思いますので、何か事由が生じたときには周囲と相談してほしいですし、マネジメントの立場としても、福利厚生を利用する社員と組織にとってよりよい方法をその都度検討し、その社員の方自身が感じる"働きやすさ"について、可能な限り実現できるように取り組んでいます。
私自身も会社の制度の恩恵を受けており、ANAグループの従業員家族が通うことができる企業主導型保育園を利用して、子供が0歳のときからフルタイムで働いています。働きやすい環境が整っていたからこそ『管理職に挑戦してみよう!』という気持ちも沸いたのではないかと思っています。

Interview 5
個性や強みを大切に、常に新しいことを考え、チャレンジしてほしい。
就活生の方々に期待することとして、まず、個性は大切にしてほしいと願っています。周囲に合わせるのではなく、何なら尖っていてもいい。ANAはその個性を受け止められる会社です。航空会社は今、変革の時期にありますので、若い方々に個性や強みをどんどん出してほしいと思います。
新たなことをどのように形にすれば良いのか、そのノウハウや人脈の創出は、私たちANAのマネジメントを担う社員が手厚くサポートできますので、社員一人ひとりにはもちろんのこと、今後ANAの仲間として働いていただく就活生の皆さんにも、組織や個人の枠に閉じこもることなく、常に新しいことを考え、安心して物事に挑戦していただきたいと思います。

career

- 2009年10月
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ANA 整備本部 原動機センター 原動機整備部 エンジン整備第二課
(現:整備センター 部品事業室 原動機整備部 エンジン整備第二課) - 2013年4月
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ANA 整備センター 部品事業室 原動機生産業務部 修理管理チーム
(現:原動機マネジメント部 部品計画チーム) - 2016年4月
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ANA 整備センター 部品事業室 原動機生産業務部 生産技術チーム
(現:原動機マネジメント部 生産技術チーム) - 2019年
- 懐妊・育児休職制度 取得
- 2020年4月
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復職 ANA 整備センター 部品事業室 原動機生産業務部 生産技術チーム
(現:原動機マネジメント部 生産技術チーム) - 2020年7月
- ANA 整備センター 機体事業室 機体計画部 航空機 売却・リースチーム 専従支援
- 2022年4月
- ANA 整備センター 部品事業室 原動機整備部 エンジン整備第二課
- 同年
- マネージャー昇格