Interview
CAとして『全てのひとに
優しい空・航空会社』の実現に尽力したい。
#客室乗務職

家原 航
ANA 客室センター
2020年入社 グローバル地域文化学部 卒
Interview 1
世界の"ホンモノ"に触れた学生時代の経験が、CAの仕事にも活きている。
大学では世界の文化や言葉・地理・歴史・国際関係について学び、興味の深掘りから、1年間休学してアメリカで3ヶ月間の語学留学の後、バックパックを背負い約30ヶ国を巡りました。この経験では世界の"ホンモノ"を五感で感じ、今思うとこれが人生の転機になったと感じています。出発から一人で行動し、ゲストハウスや観光先で人との距離の縮め方が身に付いた気がします。宗教や文化の違いについて若いうちに経験できたことも今の客室乗務員(CA)の仕事に活きていると思います。
就職活動ではANAの「あんしん、あったか、あかるく元気!」という合言葉と、年齢や性別・国籍や人生のバックグラウンド・経験を"個性"として認め、大切にする企業風土に惹かれました。自分の夢や目標に向かう「努力と挑戦」を大切にするANAには、自分のこれまでの学びと個性を最大限に活かせる環境があると確信し、ANAの客室乗務職への道を決断しました。

Interview 2
"一期一会"のフライトを支える、ANAの「アサーション」文化。
客室乗務員(CA)としての最大の使命は、ANAにご搭乗いただく全てのお客様を安全・安心・快適に目的地までお連れすることです。お客様から笑顔で『ありがとう』『ANAに乗って良かった』の言葉を直接いただいたとき、その瞬間が最高のやりがいであると感じます。
ただ、これを達成することは決して簡単なことではありません。その日のお客様や天候、使用機材、路線によって一便一便の条件は異なり、CAの"シフト勤務"という働き方の特徴上、フライトを共にする仲間も毎回異なります。まさに、お客様・クルーともに"一期一会"であり同じ条件のフライトは存在しない、というワクワクとドキドキが混在する環境です。
そこでANAの文化として大切にされている「アサーション」「チームスピリット」が最大限に活かされます。ANAにおける「アサーション」とは、「あらゆるシーンにおいて先輩や後輩、上下関係に関わらず気づいた事を積極的に声に出し、感謝の思いを持って互いに受け入れ、安全運航に繋げる」という、コミュニケーションスキルです。これはCAの間だけではなく、運航乗務員や整備士・旅客係員・オフィスで運航を支えるオペレーション部門など多岐にわたって実践されるものです。
ANAグループには様々な部門で国籍や年齢、性別、所属、経験、働き方、価値観、スキル、バックグラウンドを持つ仲間が在籍しており、お互いに関心を持ちアサーションし合うことで、個々の強みを引き出し組織の力に変えていく「チームスピリット」の精神が浸透していると感じます。

Interview 3
お客様が搭乗される"瞬間"を大切に、
自分をオープンにしてコミュニケーションを図る。
フライト前はもちろん、一通りの準備をします。ただ、この路線のこの時間帯の客層はこうだから、こんな対応がいいだろう、など『あまり事前準備し過ぎると良くないな』と思っています。お客様が搭乗される"瞬間"と、実際にお客様と対峙した時の感覚を大切にしています。
特に徹底するように気を付けているのは"相手の目を見る"こと。「アイコンタクトは大切」と、もちろん教わりましたけれど、実感としても目線をずらしてしまうと相手に緊張されてしまうように感じます。私自身も過去にはCAは憧れの存在・会うと緊張してしまうような存在でしたが、いま私が目指すCA像は(お客様と)もっと近い存在、横並びの距離感です。そのために"自分から自分の話をする"ことを実践しています。例えば、お子様連れのお客様だったら、自分にも甥がいることなどを話して自分をオープンにすると、自然とお客様も打ち解けてくれるように感じています。あとはお客様の持ち物や服装などもよく見ていると、そこからコミュニケーションが生まれて楽しいですね。
中国語は第二言語として大学で選択していましたが、当時は今ほど話せませんでした。今、国際線には全世界どの路線にも中国語を話すお客様がいます。中国語が話せれば自分の武器として、もっと踏み込んだコミュニケーションが取れると思い、コロナ禍が落ち着いた頃から勉強を再開しました。中国語のLanguage Pinを制服の胸につけていると、中国人のお客様から色々声をかけられるのですが、会話のスピードがあまり速いと正直わかりづらいときもあり、まだまだ勉強中です。
男性である自分をみて『珍しいね』とか『男性がいると安心感があるね』とお声がけいただくことがよくあります。これはクルーからも、お客様からもあることで、仕事内容に性別は関係ないが、自分がいることで雰囲気がいつもと違うね、と感じられるようです。客室の空間に一つの色が加わるようなイメージなのかもしれません。CAの業務の上で特別な何かをしているわけではないですが、自分の存在で"安心する"と感じる方がいらっしゃるのは、やはり嬉しいことですね。

Interview 4
『全てのひとに優しい空・航空会社』の実現に尽力したい。
フライト業務においては、入社以前より思い描いていた『全てのひとに優しい空・航空会社』の実現に尽力したいと考えています。お客様の中には飛行機が好きな方、心身の理由で飛行機に乗ることに抵抗を感じる方など様々な方がいらっしゃいます。人やモノ、情報が世界規模で多く行き交うグローバルな世界が当たり前となった今、飛行機が誰にでも安心安全で身近な公共交通機関の役割を果たすことは必然となります。一見当たり前のようで難しいこの課題に対して、自己研鑽で学んだユニバーサルの知識やお客様と直接関わるCAとしての知見を活かして実現に近づけたいです。
私は年次的には、これから少しずつ後輩を迎えマネジメントの立場になっていきます。そんな中で、これからは先輩からの学びや自分の経験を伝承する架け橋になりたいです。私自身は2020年に入社し、当時は新型コロナウイルスの流行に伴い、ANAは過去類を見ない未曾有の危機に直面していました。お客様の人数よりも乗務員の方が多く飛行機に乗っているという、入社以前には想像もしていなかった光景が目の前にありました。またコロナ禍には、約半年間の空港部門への出向も経験しました。「現在窮乏、将来有望」のANA創業時の言葉を胸に、苦境を乗り越えたANAの底力とDNA、習熟が思うようにいかない中でも優しく支え教えてくれた先輩や同期の想い、自分の経験などをこれから迎える仲間に伝えていきたいです。
私が好きな言葉に『百聞は一見に如かず』があります。この言葉は何度か派生して最終的に『百幸は一皇に如かず』へと続き、その意味は『何より実際に経験し感じ、考え、挑戦し成果を生み、それが幸せや喜びに繋がり、最終的にみんなのものとなるべきである』というものです。ANAのCAとして私が目指す人物像に当てはめると『実際にお客様と直接関わる中で考え、学び努力と挑戦を続けていく、そして得た経験や知見をお客様や働く仲間と共有、還元し新たな価値創造、幸せに繋げられる人』と言い換えられるかもしれません。そんな人物像をこれからも追い続けたいです。

Interview 5
職種や企業の枠を超えて、"殻を破る新しいこと"に挑戦していきたい。
今後は、漠然とではありますが、なにか"殻を破る新しいこと"に挑戦したいと考えています。ANAは大企業ですし、自分は組織の中でCAという専門職ですが、その枠にとらわれず職種を超えて、またANAグループを超えて新しいことに挑戦していきたいです。例えばANAグループ各社間の親睦やコミュニケーションの強化を図って"新たなワクワク"を生み出すなど、様々な可能性を考え実現していきたいと思っています。
ANAのCAとしては、ぜひエネルギッシュな人に後輩になってもらいたいと願っています。ハングリー精神をもって周囲も巻き込んで挑戦していくような”勢いのある方”に後輩になっていただき、一緒にANAの可能性を広げていきたいです。

career

- 2020年4月
-
ANA入社 客室センター配属
国内線・国際線乗務開始