Interview

ITやAIを学んだからこそ、
"ANAのAI黎明期"に関わりたい。

#グローバルスタッフ職

岸 宏行

2020年入社
ANA デジタル変革室 イノベーション推進部
データデザインチーム
卒業専科・学部学科:情報学研究科 先端数理科学専攻

Interview 1

『何かをイチから生み出してみたい』という想い

大学生のころ、帰省のために飛行機を利用することが多くありました。遠い距離を短時間で結んでくれるのは大変ありがたいと思う反面、空港までの遠さや早めに着いておかないといけないという時間的制約や空港に着いてからの手続きの多さを感じると同時に、空港での待ち時間や機内での過ごし方まで、乗れば乗るほどより便利な方法を模索する自分がいました。また、大学では情報系の学問を専攻し、AIに通ずる研究もしていたこともあり、そこで得た知識を『カタチにして活かしてみたい』と思い始めました。

ANAのチャレンジ精神も決め手の一つになりました。IT分野はとかく変化の大きい分野ですし、その変化の潮流に乗り遅れないことが生き残っていくには非常に大切なことです。そういった変化や変革を肯定する姿勢がグループ行動指針である「ANA's Way」にあることは非常に魅力的でした。

ただ、ANAが当時から、IT技術を幅広く活用できていたかというとそうではなく、お客様から見ても、改善点はまだまだ多くあったと思いますし、現在も発展途上なのだと思います。そのような、まだ荒削りな状況の中に自らの身を置くことで、自己成長を遂げたいという気持ちを持つようになりました。また、世界中の人が利用するサービスを提供している、これだけ大きな会社の中で、専門知識を学んできた自分だからこそできる『"何か"をイチから生み出してみたい』という、野望に近いものも持つようになりました。

Interview 2

AIの専門知識を活かして、ANAの"安全運航"に貢献する

入社した初年度から、当時出向していたANAシステムズで「AI乱気流プロジェクト」に参加しました。これは慶応義塾大学と産学連携で行われたプロジェクトで、私が大学時代に培ったAIの専門知識を活用できる機会となりました。AIの予測精度がなかなか向上しないことや、自分自身に気象に関する専門知識が無いこともあり、大変苦労しましたが、大学の先生とも密にコミュニケーションをとりながら、いくつも仮説を立てては検証しを繰り返し、最後にはより良い精度のAIを作ることができました。

AIを作ってからはそれをアプリとしてシステム化し、パイロットや運航管理者が日々の業務で、乱気流の予測結果を確認できるようにしました。実際にアプリを使ってもらい、フィードバックを得て、実業務でより効果的に使えるよう機能の拡張やユーザビリティの向上にも努めました。現在も「AI乱気流プロジェクト」は続いており、当初は日本上空のみの予測にとどまっていたのですが、今は世界中のエリアに拡大しようとしています。

乱気流というのは非常に危険なもので、大型旅客機内でお客様がお怪我をされるような事例の半数以上がこの乱気流によるものとされています。ジェットコースターのような激しい揺れもあり、転倒による骨折などの重大な事例も発生しています。このような事象に対し、AIを使って乱気流の発生を予測することで積極的に安全性を高めることができると考え、自分が行っている業務が、お客様や乗務員の安全運航に直結しているという想いをもって取り組みました。

また、システム的な観点でいうと、実際の現場業務にマッチするような設計にするなど、今後の発展性や運用性まで踏まえたシステムを心掛けました。AIは作って終わりではなく、いかに長く便利に使ってもらうかというところまでが重要だ、という想いで取り組みました。

Interview 3

ANAグループ全社員がAIを障壁なく使えるようにしたい

現在所属している「イノベーション推進部」で、私は主にANAグループ各社が持つデータを使ったデータ分析やAI利活用推進を担当しています。メインの業務は"全社的なAI利活用の企画や取りまとめ"で、ANAでは既に生成AIを使った取り組みも始まっています。例えば、以前まではアンケート結果や業務レポートも一件一件、担当が内容を読んでカテゴリー分類等していましたが、そこを生成AIを使って自動化し、よりその後の分析に時間を割けるような取り組みをしています。また、AI利活用推進に向けては、社員が持つべきマインドの醸成や、社員への教育のあり方などを踏まえたロードマップの作成、ビジョンづくりなどをおこなっています。

ただ、ANA社内でも自ら手を動かしてデータ分析を実施できる人やAIについて知見のある人は、まだ多くありません。データ利活用のための環境整備については、現在推し進めている最中ですので、今後は、そのデータを有効に活用できる人財をどんどん育成していくことが求められています。

そのため、今後はANAグループ内にある様々な業務部門(旅客・客室・運航・整備・マーケティングなど)の中に"分析やAIの利活用ができる人財"を育成・配置して、その人たちを中心に『自立的に分析ができる体制の構築』を目指したいと考えています。そうすることで、分析の中で最も時間とパワーのかかる"試行錯誤"のフェーズを業務部門が担うことができ、各業務部門の経験でのみ培われる『専門的な知識をフル活用したスピーディーな分析と意思決定』に繋げていけるのではないかと考えています。

また、『ANAグループ全社員が、AIを障壁なく使う・使えるようにしていきたい』とも考えています。最初のうちはAIを使い慣れていないと、抵抗を感じてしまう部分は少なからず出てきてしまうと思います。そのため、まずは、社員各々が自らの日常生活・日常業務の中にAIを少しずつでも取り入れていき、AIに触れ合う機会を増やしていってもらうことで、そこから業務変革の新たなインスピレーションの芽を育てていければと考えています。

Interview 4

将来は"お客様の行動変容を促すようなAI"を作ってみたい

業務の中で感じるやりがいとしては、データ分析をしたり、AIアプリを作成する際に、実際に利用する社員から直接フィードバックをもらえることです。良い分析結果を出すことができたときには、ユーザー側である業務部門の次年度方針に強い影響を与えることもあります。また、AIアプリの評価についても、『予測が当たっている』『使いやすい』といった声を直接聞けることが励みになります。実際に初めて会ったパイロットの方から、乱気流予測AIアプリを『よく使っています』と褒めてもらったことが何度かあり、やりがいやワクワクにつながっています。

お客様が直接触るAIなど、お客様の行動変容を促すようなものにはまだ着手していないため、将来はそのようなことにも取り組みたいと思っています。ANAは大きな会社ですし、お客様も日本国内にとどまらず世界中の方が利用しています。そのため、責任は重大かもしれませんが、お客様に直接影響を与え、お客様の行動変容を促すようなAIを作ることにも携わってみたいなと思います。

Interview 5

これから必ず訪れる”ANAのAI黎明期”を支えていく

データ分析やAIの素養のある方がANAにもっと入ってきてくれたら、とても嬉しいですし、まだ、そのようなスキルのない方であっても、AI利活用推進には企画やプロジェクトマネジメント、文化醸成なども必要なので、情報系以外の専門・専攻の方々にも、ぜひANAのDX部門を志していただけると心強いです。

AIの利活用について、ANAはまだまだ発展途上の段階だと思っています。"ANAのAI黎明期"において、私たちとともにワクワクしながら挑戦できる人財をお待ちしております。

career

2020年4月
ANAエアポートサービス(出向)
旅客サービス部4課
2020年10月
ANAシステムズ(出向) データソリューション&サービス部(現データマネジメント部) データドリブンチーム
2024年4月
ANA デジタル変革室 イノベーション推進部 データデザインチーム