経営陣の意向を汲みながら
戦略を描くだけにとどまらず、
課題解決・全社推進の先頭に立つのが企画部の仕事。
#グローバルスタッフ職
石田 広之
2016年入社
ANA 経営戦略室 企画部事業戦略チーム
卒業専科・学部学科:基幹理工学研究科
Interview01
研究職を考えていたが、直接お客様につながるような仕事に興味を持った
私は幼少期から飛行機が好きで、大学進学の際にも航空系の大学・学部を選択していたため、就職活動の際に航空会社を選んだことは自然な流れでした。親が飛行機好きで、その影響が大きいですね。家にモデルプレーンが飾ってあったり、格納庫見学に連れていってもらったりしたことをよく覚えています。
大学および大学院時代はJAXAと共同研究をおこなっていたので、宇宙関連の分野にも、とても興味がありました。しかし、宇宙関連の研究職は、研究の成果が世の中や人々に大きく貢献する一方で、直接的にお客様にモノやサービスを提供し、喜んでもらえる機会は少ないと感じていました。そのため、就職活動の際には、自分が関わったものが分かりやすくお客様の喜びにつながるような仕事に興味を持っていました。
ANAを選んだ理由は、就職活動中に関わった社員の方々がとても良い人だったという点と、就活中に見た「次は、宇宙へ」というメッセージを見て、宇宙に関わるサービスをお客様に提供できるのではと強く惹かれたためです。
幼少期から好きだった"飛行機"を飛ばす会社に就職して感じたことは、安全に徹底的にこだわっている点です。外から見ると華やかなイメージがあるかもしれませんが、地道な作業をとても大切にしていて、そういった地道な積み重ねがANAブランドの安全と信頼を創り上げているということを実感することができました。
Interview02
自らのアイディアが採用され、メディアで大きな注目を集める
最も印象に残っている仕事としては、客室センターに勤務していた際に、コロナ禍での客室乗務員(以下:CA)の働き方を拡大させたことです。2年間で10パターンを超える柔軟な働き方を作成し、当時の会社にとってもCAにとっても、喜ばれる形になりました。
コロナ禍当時は会社存続の危機であったため、なりふり構っていられない状況でした。また、海外の航空会社では社員をレイオフするといった報道もあった中で、「雇用を守る」という経営トップの強い発信に答えるべく、会社にとってもCAにとっても良い形になるようにこだわって、多くの方とともに知恵を絞りました。
コロナ禍の時は入社5年目ごろでしたが、年次は関係なく、発言の主旨や想いを大切にしてくださり、突飛なことを”面白いアイディア”と受け止めてくださいました。その様な中で、自分が出したアイディアがどんどん形になっていき、最終的には、社長が対外的に発表することになりました。自分が関わったことが新聞やニュースで大きく報道されたり、社長から労いの言葉を直接いただけたことは、大きな達成感につながった部分であり、少し不思議な感覚でもありました。
客室センターでの業務を行う中で、CAの安全やサービスに対する意識の高さを感じ、プロフェッショナルとは何かを学ぶことができました。また、お客様に対して、CA自身が納得できない部分に対して、意見がぶつかることも経験しました。ロジックだけでは人の心は動かないですし、どれだけ良い戦略を作っても、相互に思いを共有しなければ共感・実行できないということも実感しました。
加えて、CAは「お客様にANAブランドを感じていただく」という重要な役割もあるため、『CAの先に、お客様がいる』と肝に銘じながら、CAが万全の状態で働ける環境を整えることを意識していました。特に、勤務管理はCAの人生にも関わる部分もあるため、適当なことはできないと、自身もプロフェッショナルとしてのこだわりを持って働くように心掛けていました。
Interview03
全社を推進していく役割の「企画部」で、現場での経験が活きる
「企画部」は、経営戦略などを立てて、その戦略を推進していく役割ですので、会社全体が戦略を軸として"全体最適"の視点でまとまり、ステークホルダーの皆様に貢献していきたいと思っています。もちろん、自分一人では何もできないですし、飛行機が安全に飛ぶのも、会社が適切に運営できるのも社員全員のおかげなので、その一員として謙虚に働いていきたいと思います。
企画部の業務では「戦略を描くだけにとどまらず、課題があれば先頭に立って、会社全体で解決に導くこと」をおこなっています。安全からDXまで、課題の緊急度や重要度に応じて、適宜対応しますし、経営戦略を策定することや、経営層が出席する経営戦略会議の議案の調整などもおこなっています。会社経営の中心に近い部署にいることは多くを学ぶことができ、とても魅力的な仕事です。また、今まで他部署では感じていなかった"経営のスピード感"も感じられます。
ただし、経営層の皆さんは多忙であり時間が限られているため、一つ一つの会議や議案がとても重要です。自分自身が"今何が起きているか"を正確に理解していないと、経営層にインプットすることや議論すべきテーマなどを間違えてしまいます。そのため、色々な人から情報を教えてもらったり、自分から拾いに行ったりと、常にアンテナを張ることを意識しています。様々な人との雑談や経営層との会議前・後の発言なども、すごく大切にしています。
企画部は基本的には、マニュアルや明確な答えが無い仕事が多く、求められる知識もその時々で変わるため、常に学ぶことが必要です。そのため大変なことも多いのですが、それがやりがいでもあります。
新入社員時代はグループ会社に出向していたことで、グループの方の業務や考えなどを学べたことは、企画部の仕事に大きく活きています。また、客室センター時代も同じで、ANAのCA約8,000人が"業務をする中で、何を感じているのか"という部分は、経営にとって重要なポイントであり、その観点における感度や人脈は今の業務にも非常に活かされています。
Interview04
多少”生意気”と思われても、思ったことはぶつけてみる
ANAでのこれまでを振り返ると、関わる方々にとても恵まれていました。『真摯に業務に向き合っていること』を理解していただけている前提ですが、生意気と思われるようなことを言っても、受け止めてくれる方が多いですし、そういう発言を歓迎するような雰囲気もあります。ただし、”生意気と思われるようなことを言っている”だけで、”生意気な態度”ではないので、誤解しないでくださいね。(笑)
また、ANAで頑張れる要因として、仕事上で関わった方からの評価や社内で”Good jobカード”と呼んでいるコメントカードをいただくことが自分の原動力となっています。さらに、ANAでは、思い切った行動を褒めてくれる方が多く、上司や先輩がさまざまな挑戦の機会を与えてくれるところも、頑張れる要因の一つだと感じています。
企画部での役割として、経営陣と話をする機会がありますが、自分が驚くくらい、会社のことや社員のことを大切に思っている方が多いことを実感しました。愛社精神が強い感じで気持ち悪いと思われるかもしれないですが、私は良い会社だと思っています。
Interview05
自分自身を取り繕わず、まずは飛び込んでみてほしい
私は就職活動の際、『会社に合わせず、自分自身を取り繕わない』ということを意識していました。取り繕って入社しても入社後に、自分と合わないと感じる可能性が高いため、『自分らしく』ということを心がけていました。また、自分が取り組んできたことに自信を持てるように、充実した学生生活を送ることも大事だと思っています。
仕事では効率も大事ですが、まずは、謙虚な気持ちを持って飛び込んでみること、そして、深い部分まで経験してみるというマインドが必要だと思っています。もちろん、効率的にできることは、どんどん効率的におこなえばいいですが、簡単に解決できない難しい課題も多くあります。そのような難しい課題に対して、一歩引いた視点で評論することにとどまらず、どんな課題に対しても、逃げずに向き合い一緒に解決しようと頑張れる人と働きたいです。
キャリア
- 2016年4月
- 大阪空港株式会社(出向) 旅客サービス部
- 2017年4月
-
ANA 客室センター
オペレーション品質推進部乗務サポート課 - 2020年4月
- ANA 客室センター 業務推進部業務チーム
- 2023年4月
- ANA 経営戦略室 企画部事業戦略チーム