伝統建築

会津さざえ堂

福島県会津若松市の山中にひっそりと佇む会津さざえ堂は、1796年に建てられた高さ16.5mの六角形をしたお堂。精緻な龍の彫刻が施された入り口を持つ木造の外観に目を奪われます。

内部もまた、渦巻き貝の中を進むような螺旋構造のなんとも不思議な造り。さらに螺旋のスロープは二重になっており、上りと下りで別の通路を通るという世界でも稀な構造に。これは、多くの参拝者がすれ違うことなく安全に参詣できるよう意図されたもの。日本には、33か所の霊場を巡拝すると安らかな死後を迎えることができるという伝えがあります。元々会津さざえ堂には螺旋に沿って33体の観音像が置かれていて、一度にお参りすることができる場所だったのです。

お堂がある飯盛山は、江戸時代(1603〜1868年)末期に結成された部隊「白虎隊」にゆかりのある地。歩いてすぐの距離に「白虎隊記念館」や、樹齢600年の立派な桜の木、山頂には古墳もあるので、この土地ならではの歴史に触れてみて。

日本地図 東京から北に位置する福島

歴史を感じる木造の建物の外観。

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