日本の秋の祭り8選

収穫の感謝と翌年の豊作を祈願する秋祭り。数々の個性的な秋祭りは、他のお祭りとは違った楽しみがあります。

暑い夏が終わり、台風も過ぎ、天気もよく過ごしやすい季節の到来です。実りの秋には、日本全国で収穫の感謝と翌年の豊作を祈願する秋祭りが行われます。激しいものからしっとりとしたものまで、見るだけでも参加しても楽しい体験ができる個性的なお祭りを8つご紹介します。

お祭りは、その瞬間その場所でしか出会えない特別な感動を生んでくれます。また、秋はおいしいものがたくさん出回る季節。五感をいっぱいに使って、日本の旅を満喫してください。

獅子舞王国さぬき

©讃岐獅子舞保存会

香川県は、日本で一番面積の小さい県でありながら、約800の獅子舞グループが存在する獅子舞王国。「獅子舞王国さぬき」は、県内の約60グループが一堂に会する国内最大級の獅子舞イベントです。

各組の獅子は、獅子頭の色も形も、油単(ゆたん、獅子の胴になる布)も個性豊かで華やか。香川県の獅子舞は、動きも激しく、鳴り響く銅鑼が異国情緒を盛り上げます。祭りの当日は朝から晩まで迫力ある獅子舞の演舞が披露され、展示コーナーで道具に触れたり、ワークショップで段ボールの獅子頭を作ったり、家族で一日中楽しめます。

詳細情報

お祭り名 獅子舞王国さぬき
開催地 毎年異なります。公式SNSでご確認ください。
開催時期 毎年11月初頭
TICKET
  • 東京
    (羽田)
    から 高松
    • 約1時間20分

川内大綱引き

©薩摩川内市

「川内大綱引き」は、長さ365m、重さ7トンの大綱を引き合う祭り。その歴史は古く、1600年頃に合戦に向かう兵士の士気を高めるために始まったとも言われています。当日は1,500人の市民が、330本の縄から大綱を作る「綱練り」を朝から半日かけて行います。出来上がった大綱を引くのは、上半身裸の3,000人の男たち。衝突、妨害ありの戦いは、格闘技のような激しさで、見る者をも熱くします。

この激しい綱引きには、観客が参戦することも可能。大綱引きへの参加は不安な方は、綱練りの作業に参加し、地元の人と交流を楽しみましょう。祭りの最後に半分に切られる綱の一部を持ち帰れば、1年間無病息災で過ごせると言われています。

詳細情報

お祭り名 川内大綱引き
開催地 鹿児島県薩摩川内市 向田本通り
開催時期 9月22日(毎年同日程)
アクセス 鹿児島空港からバスで約1時間20分
TICKET
  • 東京
    (羽田)
    から 鹿児島
    • 約1時間50分
  • 大阪
    (伊丹)
    から 鹿児島
    • 約1時間10分

新居浜太鼓祭り

四国三大祭りの一つ「新居浜太鼓祭り」は、1,000年以上の歴史を持つ豪華絢爛で勇壮な秋祭りです。美しく飾られた「太鼓台(たいこだい)」と呼ばれる重さ3トン、高さ5.5mもある巨大な山車54基が、それぞれ150人の男衆とともに街を練り歩き豊作を祝います。

太鼓祭り最大の見どころは「かきくらべ」。複数の太鼓台が一ヶ所に集まり、タイヤをはずして「かき夫」と呼ばれる担ぎ手たちの人力だけで動かします。太鼓が鳴り響く中、かき夫が太鼓台を高く持ち上げると、熱気は頂点に。新居浜駅前の「太鼓台ミュージアム」では、太鼓台の実物や衣装をじっくり見ることができます。

詳細情報

お祭り名 新居浜太鼓祭り
開催地 愛媛県新居浜市 市街地全域
開催時期 10月16日~18日(毎年同日程)
アクセス 松山空港からリムジンバス、JR予讃線乗継で約1時間30分
TICKET
  • 東京
    (羽田)
    から 松山
    • 約1時間30分
  • 大阪
    (伊丹)
    から 松山
    • 約50分

おわら風の盆

「おわら風の盆」は、400年の歴史をもつ民踊行事。哀切感に満ちた「越中おわら節」に合わせ、踊り手たちが美しい踊りを披露します。昔の面影を残す坂の町、越中八尾に数千のぼんぼりが立ち並び、揃い浴衣の男女が三味線と胡弓の音色に合わせ、格調高い踊りを披露しながら無言で町を流れていく、情緒あふれるお祭りです。

見どころは、夜の闇の中行われる町流しです。艶やかで優雅な女踊り、勇壮な男踊り、哀調のある音色を奏でる胡弓の調べ。その幻想的な光景と雰囲気はここだけのもの。観光客も踊り方教室で踊り方を習うことができるほか、輪踊りに飛び入り参加をする事ができます。

詳細情報

お祭り名 おわら風の盆
開催地 富山県富山市 八尾地区
開催時期 9月1日~3日(毎年同日程)
アクセス 富山空港からバス、JR高山本線乗継で約1時間
TICKET
  • 東京
    (羽田)
    から 富山
    • 約1時間

パーントゥプナハ

©宮古島市教育委員会

「パーントゥプナハ」はユネスコの無形文化遺産「来訪神 仮面・仮装の神々」の一つで、泥だらけの神様「パーントゥ」が集落の人々に泥を塗り、悪霊祓いを行います。その昔、葉に包まれた仮面が海岸に漂着。若者がその仮面を被り、神聖な井戸の泥を全身に塗って神様となったという伝説に由来します。

泥だらけの身体に蔓で作った「みの」を巻きつけ、恐ろしい仮面を付けた全身真っ黒なパーントゥのインパクトは強烈!3体のパーントゥが、逃げ回る人々に容赦なく泥を塗りまくります。子どもは泣き叫び、大騒ぎ。観光客も例外ではなく泥を塗られます。知られざる秘境文化を味わってください。

詳細情報

お祭り名 パーントゥプナハ
開催地 沖縄県宮古島市 宮古島平良島尻地区
開催時期 毎年10月ごろ
アクセス 宮古空港からレンタカーで約30分
TICKET
  • 東京
    (羽田)
    から 宮古
    • 約3時間
  • 大阪
    (伊丹)
    から 宮古
    • 約2時間20分

唐津くんち

「くんち」は、収穫を感謝して行われる九州北部の秋祭りの総称です。「唐津くんち」はユネスコ無形文化遺産に登録されている曳山祭りの一つで、200年ほど前、獅子の頭の形の曳山が唐津神社に奉納されたことから始まりました。笛、鐘、太鼓のお囃子や曳子の「エンヤ、エンヤ」の掛け声に乗って14台の豪華絢爛な曳山が勇壮に旧城下町を巡行します。

獅子や兜、亀や鯛などの個性豊かな曳山は、和紙や漆、金箔で仕上げられ、まさに巨大な美術工芸品です。祭りが最高潮に達するのが、浜辺での「曳き込み」。2トン以上にもなる曳山が、砂地に車輪をとられながら大移動します。曳き手たちの活躍に、観客も「エンヤ!エンヤ!」と叫んで一緒に盛り上がります。

詳細情報

お祭り名 唐津くんち
開催地 佐賀県唐津市 中心部
開催時期 11月2日~4日(毎年同日程)
アクセス 福岡空港からバスで約1時間30分
TICKET
  • 東京
    (羽田)
    から 福岡
    • 約1時間30分
  • 大阪
    (伊丹)
    から 福岡
    • 約1時間15分

灘のけんか祭り

日本の激しい祭りといえば、姫路市松原八幡神社の「灘のけんか祭り」です。神輿を激しくぶつけ合うことから「けんか祭り」と呼ばれ、毎年10月に、3基の神輿をぶつけ合わせる神事と、7台の豪華絢爛な屋台が激しく練り競う勇壮な屋台練りが盛大に行われます。

最大の見どころは、2日目の練り合わせ。3基の神輿が、神社で高く持ち上げられてはぶつかり合い、神輿が壊れるのもおかまいなし。メイン会場の「御旅山」では、3基の神輿と7台の屋台が激しくぶつかり合い、観客の興奮も最高潮に達します。その激しさ、迫力はまさに格闘技。格闘技好きには見逃せないお祭りです。

詳細情報

お祭り名 灘のけんか祭り
開催地 兵庫県姫路市 松原八幡神社
開催時期 10月14日~15日(毎年同日程)
アクセス 神戸空港から神戸新交通ポートアイランド線、山陽電鉄本線乗継で約1時間30分
TICKET
  • 東京
    (羽田)
    から 神戸
    • 約1時間15分

神恩感謝 日本太鼓祭

©おかげ横町

2,000年の歴史をもつ伊勢神宮は、全国から多くの参拝客が訪れる特別な神社。「神恩感謝 日本太鼓祭」は、その伊勢神宮に全国から太鼓打ちが集まり、太鼓の音に感謝の思いを乗せ神様に奉納するお祭りです。

嬉しいポイントは、16の有名太鼓団体の演奏が一度に見られること。日本各地の腕利きの太鼓打ちにとってここで叩けることは誇りであり、その魂のこもった演奏を聞きに世界中の和太鼓ファンが訪れます。伊勢神宮内宮参集殿で行われる特別奉納演奏も見もの。伝統の和太鼓を間近で感じることのできる絶好の機会です。

詳細情報

お祭り名 神恩感謝 日本太鼓祭
開催地 三重県伊勢市 おかげ横丁
開催時期 毎年11月
アクセス 中部国際空港セントレアから名鉄空港線、近鉄名古屋線乗継で約2時間
TICKET
  • 東京
    (羽田)
    から 中部
    • 約1時間