福井市は、金沢と京都に挟まれた西日本と東日本の境目にあります。西方には美しい日本海を望み、東方は緑豊かな山間地に囲まれている四季折々の自然を感じることができるまちです。
観光地では、戦国時代に朝倉氏が五代103年にわたり支配した城下町跡、一乗谷朝倉氏遺跡が有名です。遺跡は、国の特別史跡・特別名勝・重要文化財に指定されているとともに、日本遺産にも認定されています。
また、福井と言えば、冬の味覚の王者越前がにや日本海でとれる海産物、良質な水が育むお米やお蕎麦など、食のたいへん美味しい地域として有名です。
「ANA×福井市 魅力いっぱい福井旅」は、福井出身の客室乗務員、村中が福井市最大の観光地「一乗谷朝倉氏遺跡」の歴史やロマンについて紹介する約10分間のプロモーション動画です。
戦国時代に福井を治め、5代103年に渡る繁栄を極めた朝倉氏。その朝倉氏の歴史や、どのようにして一乗谷が滅んでしまったのか、そして350年の時代を越えて発掘された一乗谷朝倉氏遺跡の見どころなどをご紹介しています。
* 動画内でご紹介している「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館」は、2022年10月1日にオープンしています。
1471年から5代、戦国時代の越前を103年間にわたって統治していた朝倉氏の城下町跡で、屋敷や寺院、道路などが完全に近い形で発掘され、当時の城下町の様子が立体的に復原されています。
今もなお発掘調査が続けられている遺跡では、当時の生活文化を知るうえで貴重な茶器や文具類などが出土するなどしています。「特別史跡」「特別名勝」「重要文化財」という国の三重指定を受ける貴重な遺跡です。
2022年10月1日には、「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館」がオープンしました。戦国城下町の全体像や歴史的価値を学べる博物館で、朝倉義景が暮らした館の一部原寸再現や城下町の巨大ジオラマなどが見どころです。
福井市の中心部、足羽川(あすわがわ)の堤防には、全長2.2km、約600本、日本屈指の桜並木が広がっています。
特に花月橋の周辺では、堤防の両側にソメイヨシノの大木が並び、春には桜のライトアップやピンク色に染まる桜のトンネルを楽しむことができます。
毎年、開花時期には「ふくい桜まつり」が開催されており、屋台や桜床が設置されるなど、多くの花見客で賑わいます。
かつての福井藩主・松平家の別邸。明治時代には迎賓館として使用されていましたが、戦災により一度焼失しています。国の名勝に指定されたことをきっかけに、江戸期の「御泉水指図」によって復原がなされました。
数奇屋建築や池、樹木や石組などから四季折々の情緒が感じられる趣ある庭園で、四季それぞれに美しい姿で見る人を楽しませています。その評価は国内外で高く、国外の専門誌による日本庭園ランキングでも上位に選ばれています。
福井藩第4代藩主松平光通(みつみち)によって万治元年(1658)に創建された臨済宗妙心寺派の寺。創建以来350年以上戦災や震災などの被害に見舞われることなく、現在もほとんど当時のままの建物が残されています。本堂をはじめ、寺院の建築物一帯や羅漢図は国の重要文化財に指定されており、現在令和の大修理中となっています。作業中の建物の一部は一般公開されており、様子を見ることができます。
本堂裏には、福井の名石・笏谷石(しゃくだにいし)を1360枚も使用した歴代福井藩主の廟所「千畳敷」があり、約4メートルの墓塔が立ち並ぶ様子は息をのむ迫力があります。
福井市の中央市場の一角、一般の人も買い物や食事ができる穴場スポットです。特に、市場の従業員に愛され続けるグルメが魅力で、日本海の海の幸を使った海鮮丼や定食などが味わえます。食事以外にも、鮮魚、青果、乾物などの購入、発送、お総菜の販売などが行われており幅広い世代が楽しむことができます。
日本海を望む越前海岸は、水仙の群生地として知られ、冬になると「越前水仙」が海岸の急斜面に咲き誇ります。また、柱状節理が発達した安山岩の島「鉾島」、日本海の浸食によってできた奇岩「弁慶の洗濯岩」などの独特の奇勝、景観を堪能できる他、釣りや海水浴、磯遊びも楽しむことができます。
飲み物をコップになみなみと注いで、こぼれそうでこぼれない状態のことを、福井では「つるつるいっぱい」と言います。
四季折々の福井の魅力を約5分の動画にあふれんばかりに詰め込んだ紹介動画です。美しいコピーとともにお楽しみください。
<福井市提供動画>
そばどころ福井のそばは、白くて細い更科そばとは違い、黒っぽくて太めのいわゆる田舎そばで大根おろしとダシで味わうのが一般的です。食べ方は3通りあり、飲食店によって異なります。 ①ダシと大根おろしを別々に入れる。②ダシに大根おろしを入れる③ダシに大根おろしの汁だけを入れる。福井のそばの特徴は、在来種と石臼挽きにあります。昔から特定の地域で栽培されていた在来種が数多く残っていること。そして在来種の小粒で濃く、豊かな風味を損なわないていねいな石臼挽きが他県にはない旨味を作り出し、そば通をもうならせるほどです。この他、福井はそば打ちの聖地とも言われ、そば打ちの体験施設も多数あります。打ち立て、茹で立てを大根おろしで味わえば、さらに越前おろしそばの虜になること間違いなしです。
福井に来たら絶対食べたいソウルフードがソースカツ丼です。福井の飲食店や弁当、お惣菜におけるカツ丼は、大半がソースカツです。味の決め手となるソースは大正2年(1913年)、福井の老舗洋食店『ヨーロッパ軒』の初代 高畠増太郎氏が考案したドイツ仕込みのウスターソース。甘みと酸味が絶妙で、カラッと揚げた薄めのトンカツにしっかり染み込み、箸でも切れる柔らかさが特徴です。ソースがかけられたご飯との相性も抜群です。『ヨーロッパ軒』のソースカツ丼は広く親しまれるようになり、今では多くの飲食店で提供されるようになりました。ソースは飲食店毎に異なり、それぞれの個性や特徴としてファンを魅了しています。
福井で独特の食文化といえば、「焼き鳥」です。老若男女に広く親しまれ、店内飲食の他、テイクアウト利用も多い、まさに福井のソウルフードです。 メニューも数多く、中でも一番人気は「ひね」や「純けい」と呼ばれるメスの親鳥の肉です。ももと皮の部分を塩で焼き上げるその味は、噛むほどに旨味と甘みが溢れてきます。 また、福井の焼き鳥店を代表する『秋吉』では、5本単位を中心に注文することから、福井では1種類を5本、10本注文するのが常識となっています。その理由は一つひとつの肉が小さく、一串を一口で食べられるからです。 「社長、お嬢さん」の掛け声などで知られる『秋吉』の他、焼き鳥の提供店は多く、それぞれの味を楽しむのもおすすめです。
福井の冬グルメの王者・越前がに(オスのズワイガニ)は、知名度、品質ともに全国トップクラス。全国唯一の“献上がに”であり、カニでは全国初のGI「地理的表示保護制度」対象品です。漁場となる越前海岸沿岸は、越前がにのエサとなるプランクトンや魚が集まり、カニにとっても好環境です。また、漁場から港は1~2時間と近く新鮮なまま持ち帰ることができるのも美味しさの大きなポイントです。 一番美味しい食べ方は、やはり茹でガニです。瑞々しくて甘さも上品、そして濃厚な味噌は食通をもうならせます。もちろん、焼きガニや刺身、鍋などもぜひ!
この他、メスのせいこがにや水がに(ズボガニ)も人気です。越前がにの中でも甲羅が14.5cm以上、重さ1.3kg以上、爪の幅3cm以上のものは“極”としてブランド化されています。
福井の海で水揚げされる魚貝類はなんと年間約200種類、そのうち食卓に上るのは約100種類もあります。越前がにやふくい甘えび、若狭ぐじ、越前がれい、若狭ふぐなどのブランドものはもちろん、サワラやイカなど四季を通じて美味しい魚貝類が豊富です。 美味しさの背景には、栄養が豊富で魚貝が棲みやすい環境と、魚を知り尽くした先人達から継承した漁法(底曳網漁、定置網漁など)、そして船内冷凍や活〆、神経抜きなどの鮮度保持の工夫があります。近年、開発されたブランド「福井サーモン」なども人気。福井市内の飲食店ではそんな福井の美味しい魚介類がいつでも食べられます。大抵のお店には「お造り盛り合わせ」がメニューにありますので、オーダーしてみてください。
「福井の食材やおすすめが一同にギュッと楽しめるような食を」と、福井市が市内の飲食店と協力して開発を行い、新たに誕生したメニューが「粋福(ふくいっぷく)グルメ」です。パフェ、ごはん、こびり(おやつ)、パエリアで計12種が提供されています。福井が誇る海の幸、山の幸などの福井の味覚をふんだんに盛り込み、味だけでなく見た目にも工夫がこらされたものになっています。全国からお越しいただく観光客のみなさんに福井の味を堪能していただける料理になっていますので、是非チェックしてみてください。
雪深い冬を過ごす福井の人たちにとって、春を告げる花は昔から特別だったのでしょうか。3月末から4月初旬、福井の至る所で桜が咲き誇ります。
感染症が落ち着いたら福井にお花見に来てほしいという思いと、福井の桜の名所をギュッと3分間の紹介動画にしてみました。
いつかコロナが落ち着いたら、福井で 桜を見るかい?
<福井市提供動画>
日本を代表する絹織物として愛されてきた羽二重織。福井は羽二重織の一大産地として名を馳せてきました。羽二重餅はその「郷土を代表する織物にちなんだ名物を」という想いから生まれた餅菓子で、「福井と言えば羽二重餅」と言うくらい代表的な銘菓です。絹織物のように薄くなめらかな餅生地が特徴です。きめが細かく、とろけるような舌ざわりで、ほんのりと上品な甘みが広がります。基本の材料は餅粉と砂糖、水あめの3つのみ。水を加えてこねた餅粉を蒸し、砂糖と水あめを加えて練り上げます。とてもシンプルな製法ですが、店ごとに材料の配分や製法にこだわりがあり、それが独自の味わいとして表現されています。 プレーンをベースによもぎやくるみ入り、また羽二重大福など色々な味が楽しめる福井を代表するお土産です。
水ようかんといえば夏の和菓子ですが、福井では「冬はこたつで水ようかん」があたり前の風景です。独自の食文化で一般的なものと比べて柔らかくてみずみずしく、のどごしもツルン。甘さも控えめで老若男女に広く愛されています。 発祥は大正~昭和の丁稚奉公時代。「奉公先から福井に里帰りする丁稚に持たせた」「奉公先の練ようかんを改良した」など諸説あり、“丁稚ようかん”とも呼ばれています。当時は大きな漆の木箱に流し込み、木箱1枚、あるいは木箱の1列をすくって販売されていました。寒天、砂糖、こしあんとシンプルな材料ながら、お店の数だけ独自の味わいがあり、個性あふれるパッケージデザインも見どころです。各店舗を食べ比べて楽しむのもおすすめです。
ウニの濃厚な味と香りを堪能できる「汐雲丹」は、日持ちのする雲丹として加工されたもので、バフンウニの卵巣を熟成させた高級珍味です。「このわた」「からすみ」と並んで日本の三大珍味と言われています。その深い味わいは、一度食べたら忘れられない味です。汐雲丹の元祖は、奈良時代に朝廷に献上されていた「泥ウニ」とされていますが、福井に江戸時代から続く「天たつ」の三代目(当時は天王屋)天王屋五兵衛が塩蔵法による汐うにの製法を考案。「塩雲丹」「越前雲丹」と呼ばれてきました。驚くほどなめらかな舌触りで心地よい磯の香りも病みつきになります。お酒との相性は抜群です。ほんの少し口に含みお酒と楽しみます。また白ごはんともこれまた相性抜群。何杯でもおかわりしたくなります。
コシヒカリ発祥の地で水も清らかな福井は、酒どころでもあります。特に福井市には11もの酒蔵があります。きれいで旨味のある「淡麗旨口」と表現され、それぞれに個性のある酒を醸しています。福井の酒蔵で、居酒屋で、お土産に、是非福井の地酒を手にとってみてください。
幅広い年齢層に人気のお菓子、チョコレート。甘いだけでなく、苦みや香り、滑らかさ、さらには別の食材とミックスされることで、その味わいは無限大に広がっています。 チョコレートには「クーベルチュール」とよばれる厳格な国際規格があります。福井には日本でも数少ない「クーベルチュール」をクリアしたチョコレートメーカーがあり、福井にちなんだご当地チョコレート「福井県産シリーズ」が生み出されています。 「福井県産シリーズ」は、生産高日本一の六条大麦と福井県が発祥のコシヒカリ、福井県産大豆の(里のほほえみ)の3つ。それぞれ自社工場内でポン菓子されたものが、クーベルチュールチョコレートでコーティングされ、幅広い年代の方に安心して食べてもらいたいと、代用油脂・光沢剤不使用といったシンプルな素材で作られています。上質なチョコレートがとけ出すと同時に、それぞれの香ばしさと独特の食感が楽しめます。
約1500年前、岡太川(越前市今立地区)にお姫様が現れて紙漉きを伝授したことから、越前和紙は始まりました。そのお姫様とは「川上御前」で現在、全国唯一の紙祖神として岡太神社に祀られています。手漉きの越前和紙の特徴は、やわらかさとぬくもり、優雅な風合いです。奈良時代には写経用紙として、その後は公家や武家階級が大量に使うことで技術も向上し、高品質紙である越前奉書が生まれました。明治時代には日本最初のお札紙に採用され、美術界でも画紙として著名な芸術家たちに愛用されてきました。 現在は住宅内の襖紙や壁紙、小物、文具品、雑貨、インテリア用品まで幅広く使われています。
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