飛行機にアルコールやスプレー類、リチウム電池をお持ち込み、お預けになる際のご案内です。お酒、アルコール性飲料の機内持ち込みは、その度数によって条件がございます。
機内への持ち込み、お預かりができない物品や一定の条件下で機内持ち込み、お預かりができる物品の代表例が国土交通省ホームページに掲載されています。お客様の所持品の中に危険物に該当するものがないかSDS(安全データーシート)の化学物質の危険有害性情報を記載した文書や取扱説明書等で事前にご確認ください。なお、航空機での輸送が可能であるか、出発までに確認が取れない場合は、輸送をお断りすることがありますので、あらかじめご了承ください。
ライター
身につけて携帯・携行し喫煙に使用するもの(身につけて携帯・携行する小型の喫煙用ライター、または小型の安全マッチ)は、お一人につきいずれか1個、機内持ち込みのみ可能です。
使い捨てライター(100円ライターなど)
ライターの中身が液体に見えますが、中身はガス(液体ガス)です。
注入式ガスライター
吸収剤(綿)入りオイルライター
リチウム電池のうち、リチウム金属電池はリチウム含有量が2g以下、リチウムイオン電池はワット時定格量が100Wh以下のもののみ、機内へのお持ち込みが可能です。
航空機内では充電を行わないでください。
熱が発生する部分が不測の作動をしないよう措置してください。
予備の電池は、短絡しないよう個々に保護してください。
オイルタンク式ライター、葉巻用ライター、プリミキシングライター(ターボライター、ジェットライター、ブルーフレームライター等)は、機内へのお持ち込みもお預かりもできません。
ライター用燃料(ガス・オイル)は、機内へのお持ち込みもお預かりもできません。
不測の作動を防止するための機能を持たないリチウム電池で駆動するライターは、機内へのお持ち込みもお預かりもできません。
青色の強力な炎を出すタイプの葉巻用のライター
燃料タンクに吸収剤(綿)が入っていないオイルタンク式ライター
葉巻に使用するライターで青色の強力な炎を出すタイプのライター
スプレー類
スプレー類は法令規則により、一部航空機への機内持ち込み・お預けが禁止されております。
引火性ガスを使用した日用品・スポーツ用品のスプレー類
日用品スプレー類
スポーツ用品スプレー類
IATA航空危険物規則書においては、化粧品類(ヘアスプレー、制汗スプレーなど)や医薬品類(殺菌・消毒スプレー、冷却スプレー)、スポーツ用品・日用品(引火性ガス・毒性ガス以外のもの)について、1容器0.5kgまたは0.5リットル以下のものは1人あたり2kgまたは2リットルまで機内持ち込み・お預けともに可能です。
スプレーは中身が偶発的に漏れるのを防ぐため噴射弁がキャップまたは適当な方法で保護されているもの
非放射性の化粧品・医薬品とスポーツ用品・日用品のスプレーあわせて2kgもしくは2リットルまでです。
リチウム電池(バッテリー)が内蔵・装着された一般電子機器類について
リチウム電池とは、リチウム金属電池、リチウムイオン電池の総称です。
ワット時定格量(Wh)の記載が無い場合は、以下の計算式にてご確認ください。
ワット時定格量(Wh)により取り扱いが異なります。
ワット時定格量(Wh)= 定格定量(Ah)× 定格電圧(V)
1000mAh=1Ah
例)27Wh=(2500mAh÷1000)×10.8V
携帯電話、携帯電話用充電器、無線機、トランシーバ、ノートパソコン、デジタルカメラ、携帯端末、ハンディコピー、プリンタ、ハンディターミナル、電子ブックプレーヤ、携帯用ゲーム機、カメラ機材、ワイヤレスイヤホンなど
電動の乗り物(ホバーボード、電動スケートボード、セルフバランスボードなど)は、安全上の理由により、機内持ち込み・お預けともにできません。
リチウム金属電池はリチウム含有量が2g以下のもの、またはリチウムイオン電池はワット時定格量が160Wh以下のものは機内持ち込み・お預けともに可能です。
(注意点)
リチウム電池を内蔵した電子機器を預入手荷物としてお預けになる場合は以下の措置を施してください。
本体の電源を完全にお切りください。(スリープモード不可)
本体を強固なスーツケースまたは衣類などで梱包するなど保護をしてください。(偶発的な作動や損傷による発火を防止するため)
電子機器本体と合わせての輸送が必要となるため、予備電池単体での輸送はできません。
リチウム金属電池はリチウム含有量が2g以下のもの、またはリチウムイオン電池はワット時定格量が100Wh以下のものは機内持ち込みができます。お預けはできません。
リチウムイオン電池はワット時定格量が100Whを超え160Wh以下のものは2個まで機内持ち込みができます。お預けはできません。
携帯電話用のリチウムイオン電池内蔵充電器は、予備電池の扱いです。
大型カメラ機材、電動ロボットなど
リチウム金属電池はリチウム含有量が2gを超えるもの、またはリチウムイオン電池はワット時定格量が160Whを超えるものは機内持ち込み・お預けともにできません。
電子機器本体と合わせての輸送が必要となるため、予備電池単体での輸送はできません。
リチウム金属電池はリチウム含有量が2gを超えるもの、またはリチウムイオン電池はワット時定格量が160Whを超えるものは機内持ち込み・お預けともにできません。
購入時の小売り容器に収納するか、あるいは端末を絶縁する(テープなどで剥き出しの端末を保護するか、別々のプラスチックの袋もしくは保護パウチに個々の電池を収納する)などの措置を行ってください。
リチウム電池(バッテリー)以外の予備電池(ニッケル水素、ニッカド、アルカリマンガンなどの電池・バッテリー)についても、安全のため短絡防止措置のうえ機内へお持ち込みください。
スマートバゲージ
リチウム電池を取り外すことができない場合は、機内へのお持ち込みもお預かりもできません。
取り外し可能なリチウム電池が装着されたスマートバゲージは、機内へのお持ち込み・お預かりともに可能です。
取り外したリチウム電池は機内へお持ち込みください。また、機内へお持ち込みの際は機内持ち込み手荷物のサイズ・重量をご確認ください。
リチウム金属電池はリチウム含有量が0.3g以下、リチウムイオン電池はワット時定格量が2.7Wh以下のリチウム電池を使用したもの(リチウム電池を取り外すことができない場合も含む)は、機内へのお持ち込み・お預かりともに可能です。
取り外し可能なリチウム電池の容量・個数については、リチウム電池(バッテリー)が内蔵・装着された一般電子機器をご確認ください。
他の電子機器を充電する機能など、電池を使用した機器が一体化されたカバン
電動車いす用予備バッテリー
歩行補助機器として利用されるご本人が輸送する場合のみ、以下が適用可能となります。
なお、電動車いす本体と合わせての輸送が必要となるため、予備バッテリー単体での輸送はできません。
ワット時定格量(Wh)が160Wh以下のものは1人あたり2個まで機内持ち込みができます。お預けはできません。
ワット時定格量(Wh)が160Whを超え300Wh以下のものは1人あたり1個まで機内持ち込みができます。お預けはできません。
ワット時定格量(Wh)が300Whを超えるものは機内持ち込み・お預けともにできません。
車いす本体にセットされたバッテリーは予備バッテリーに含まれません。
バッテリーを取り外す場合は、衝撃から保護するため梱包した状態で機内へお持ち込みください。
1人あたり2個までお預けが可能です。機内持ち込みはできません。
国土交通省の基準では個数制限はありませんが、ANAではIATA(国際航空運送協会)の危険物規則書に則り制限を設けております。
1人あたり1個までお預けが可能です。機内持ち込みはできません。
予備はお預け・機内持ち込み共にできません。
電子タバコ
自ら使用するものに限り機内持ち込みが可能です。預入手荷物としてお預かりすることはできません。
電子タバコ、電子葉巻、電子パイプ、個人用ヴァポライザー、電子ニコチン供給装置等(無煙タバコ含む)の火を使わない喫煙器具も、他のお客様への快適性を損ねる恐れがあるため、ANAグループでは機内での使用をお断りしています。なお、電子タバコ本体、予備バッテリーを機内で充電することは禁止されています。
リチウム電池のうち、リチウム金属電池はリチウム含有量が2g以下、リチウムイオン電池はワット時定格量が100Wh以下のもののみ、機内へのお持ち込みが可能です。
熱が発生する部分が不測の作動をしないよう措置してください。
予備の電池は、短絡しないよう個々に保護してください。
ヘアアイロン・ヘアスタイリング器具
機内持ち込み・お預けともに可能です。
炭化水素ガスが充填してあるもので、熱源部には安全カバーがしっかりと取り付けられているものは機内持ち込み・お預けともに可能です。
お1人様1個まで
詰替え用のガスカートリッジは、機内持ち込み・お預けともにできません。
本体から電池を取り外すもしくは、同等の機能を有するフラ イトモードなどの機能が備わっており、適切な設定を実施すれば、持込み・お預けともに可能です。
取り外したリチウム電池は機内持ち込みのみ可能です。
アルコール性飲料
アルコール度が24%を超え、70%以下のものは1人あたり5リットルまで、機内持ち込み・お預けともに可能です。
アルコール度が24%以下のものは、制限がありません。
小売販売されている容器に収納されていること
ドライアイス
生鮮食料品等を冷却するために使用するものは1人あたり2.5kgまで機内持ち込み・お預けともに可能です。
生鮮食料品等を冷却する目的以外のドライアイスは機内持ち込み・お預けともにできません。
装弾
スポーツ用、狩猟用の弾薬。
1人あたり包装込5kgまでお預けできます。機内持ち込みはできません。
スキーワックス
機内持ち込み・お預けともに可能です。
引火点が摂氏60℃を超える液体状のものは機内持ち込み・お預けともに可能です。
引火点の確認ができない場合、輸送をお断りさせて頂きます。
安全データシート(SDS)など、引火点を確認できるものと共にご持参ください。
スプレー類の項目をご確認ください。
雪崩救難用バックパック
雪崩救難用バックパックは、お1人様1個のみ機内持ち込み・お預けともに可能です。なお、使用される火薬の含有量は200mg以下のもので、圧縮ガスは、引火性ガスも毒性ガスも使用していないものに限ります。
誤作動が生じないように包装され、かつバックパック内のエアーバッグが圧力開放弁を有するもの
条件を満たしていることが分かる、説明書などをご用意ください。
予備のシリンダーは機内持ち込み・お預けともに不可。
リチウムイオン容量が160Wh以下のものに限り機内持ち込み・お預けともに可能です 。
偶発的な作動や損傷による発火を防止するための措置をとり、本体の電源を完全にお切りください。
膨張式救命胴衣と予備のシリンダー
炭酸ガスが充填された小型シリンダーを装着したもの
1人あたり胴衣2着(胴衣1着につきシリンダー2個まで)、胴衣1着につき予備のシリンダー2個まで機内持ち込み・お預けともに可能です。
ガスシリンダーは、炭酸ガスまたは区分番号2.2の高圧ガスを含んでいるものであること。
熱を発する器具
電池で作動する水中トーチランプ(スキューバダイビング用ライト)または半田ごてなど
輸送中の偶発的作動を防止するため、電池が取り外されているものは機内持ち込み・お預けともに可能です。
取り外したリチウム電池は機内持ち込みのみ可能です。
先端が著しく尖っている半田ごては、機内持ち込み不可です。
治験薬に関する内容
開発途中の治験薬は、条件を満たした場合に限り機内持ち込みまたはお預けができます。
保安検査や確認に時間がかかることがございますので、空港へは時間に余裕を持ってお越しください。
治験薬であることがわかる書類をお持ちであること。
外装容器に放射性薬品であることを示す「三つ葉マーク」が表示されていないこと。
航空法で定められた保安検査基準*を満たしていること。
液体の治験薬を機内に持ち込む場合は、液体物検査または開被検査を実施いたします。外装容器を開封することができない場合は、機内持ち込みまたはお預けをお断りさせていただく場合がございますのであらかじめご了承ください。
数量制限については1容器あたり0.5Lまたは0.5kg、1人あたり2リットルまたは2kgとする。
治験薬の種類 | 持ち込み | お預け |
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液体 | X線検査、液体物検査 | X線検査 |
固体 | X線検査 | X線検査 |