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歴史と食で繋がる4つの港町
神奈川県横須賀市と長崎県佐世保市には、大手ハンバーガーチェーンが日本に進出するずっと前から、ハンバーガー店がありました。横須賀と佐世保、どちらも米軍基地があるなど、海外との文化交流の歴史があり、アメリカ文化が身近だった街。それぞれの街で独自の進化を遂げてきたハンバーガーをご紹介!
幕末のペリー来航以降、海外文化の入口となってきた横須賀市。なかでも「ドブ板通り」は、明治以降、旧日本海軍の軍港町から栄えた横須賀の歴史を映す街。東京から1時間ほどでアメリカの空気感を味わえます。
三浦半島東部、東京湾に面し、海も山もある横須賀のグルメには、海鮮はもちろん、「よこすか海軍カレー」「ヨコスカネイビーバーガー」があります。
米海軍横須賀基地と横須賀市との友好の象徴として、2008年に同基地の米海軍司令官から横須賀市長へ伝統的なレシピが提供され、それに基づくハンバーガーがご当地グルメ「YOKOSUKA NAVY BURGER(ヨコスカ ネイビーバーガー)」として提供されるようになりました。
赤身の多い100%牛肉をシンプルに焼き上げるパティは170g以上とビックサイズ! 見た目もさることながら、食べ応えも満点! 「ヨコスカネイビーバーガー」の認定を受けた提供店は10店舗以上、それぞれのショップで、「The American!」なハンバーガーが味わえます。
「HONEY BEE(ハニービー)」の創業は1968年、ハンバーガー店としては、日本で2番目に古い歴史があるそう。初代店主の直井陽樹さんは、1940年代に駐留米軍の兵員食堂で働いていた経験を活かし、米軍横須賀基地の真向かいに初めての店を開店させました。店は当時は珍しかったアメリカンダイナーで、ドブ板通りに移転した後もメニューはハンバーガーをはじめ、チリコンカン、タコス、スティックドッグ(ホットドック)、フライドチキン、フライドポテトなど、ネイビー仕込みのアメリカの味が人気だったそうです。その後、数多く開かれたアメリカンダイナーが時代とともに減っていったなかで、現在も続く貴重な1軒です。店内にジュークボックスやネオン看板、レトロなメニュー表など、開店当時からそのままなのではないかと感じさせる雰囲気。
横須賀生まれの吉見裕也シェフは、日本料理、フレンチ、イタリアンなど、さまざまな料理経験を積みました。HONEY BEE初代店主の直井さんに後継者がなく、閉店の危機を迎えたとき、「横須賀の文化の灯を消すな!」と、仲間と一緒に引き継ぎました。初代の味を忠実に守りながらも、「HONEY BEE BURGER」と店名を冠したハンバーガーは、吉見シェフのオリジナル。その特徴はソテーして甘みを増したオニオンを使い、蜂蜜とマスタードとともにシンプルなパティに添えられているところにあります。
「横須賀は海と山が近く、東京にもすぐ行けるところ。住みやすいし最高です。料理を通してアメリカの食文化を体感していただきたいですね」と、腕を振るっています。
アメリカのネイビーの味を忠実に再現したハンバーガーは、素材勝負でシンプルに仕上げられています。オーダーは「レギュラーネイビーバーガー」にチーズをプラス。パティはネイビーバーガー規定のビックサイズで、つなぎなしの牛肉、じっくり火を通してジューシーに焼き上げられています。レタスは外葉を使用して、手で4層に折りたたみ、シャッキっとした歯ごたえを出しています。ちなみにレタスの内側の葉はタコスに使用するそうです。バンズに焼き上げたパティ、レタス、トマト、フレッシュオニオンを挟んで完成! 日本各地に数多くのハンバーガー店はありますが、一切ソースをかけずに仕上げたハンバーガーは、他にないのではないか、とのこと。ソースをかけない分、パティに塩と胡椒を効かせた「これぞアメリカンバーガー!」というシンプルさです。上から手でぎゅっと押してから両手で持ってかぶりつき! そのままでも美味しいし、お好みでマスタードとケチャップをつけても。クラッシックな店内でハンバーガーをほおばっていたら、アメリカに居るような気がしてきました。
電話番号
046-825-9096
住所
神奈川県横須賀市本町2-1
休日
無休
営業時間
11:30〜23:00
ドブ坂通り沿いにある3階建ての「TSUNAMI BOX(ツナミボックス)」は、1階がアメリカン、2階がメキシカン、3階はオープンテラスと、それぞれ異なる雰囲気を楽しめます。店名の「BOX」は、このビルをびっくり箱やおもちゃ箱なぞらえ、「大人が楽しめる場所になってほしい」という思いが込められています。メニュー名は初代アメリカ大統領のジョージワシントンやオバマ、トランプ、バイデンなど、アメリカ大統領の名がついたバーガーなのもユニーク。人気のハンバーガーはもちろん、タコスなど本格的なメキシコ料理も味わえます。インテリアやディスプレイも含め、目で、舌で楽しめる店です。
オーナーの飯田茂さんは横須賀生まれで、お父様が米軍基地に勤めていたこともあり、子供の頃からアメリカ文化が身近にありました。「アメリカファッションは丸首Tシャツにジーンズ」と、今でもこのスタイルが飯田さんの定番。アメリカのアートも好きな飯田さんの長年のコレクションは3階の棚にディスプレイされています。趣味のサーフィンを通してメキシコで出逢ったタコスをきっかけにメキシコ料理屋を開店、その後、横須賀の米海軍から市役所へレシピが授与され、ヨコスカネイビーバーガーを提供することになりました。まな板を丸く切り抜いてパティ型にしたり、ユニークなメニュー名をつけたりと、アイデアとユーモアにあふれるお店です。
ベーコンと卵入りの「ジョージワシントンバーガー」を注文。肉感あふれるパティはミンチではなくチョップで、メキシコ料理店でのステーキを焼く技術が生かされています。直火グリラーで焼くことで余分な油が落ち、牛肉の旨味が閉じ込められます。バンズは横須賀で評判の「パン屋 ザクロ」製。玉ねぎはすべて「グリルドオニオン」で、玉ねぎの甘さがパティによく合います。さらに、パティの上にはベーコンエッグ!食べ応えあるハンバーガーは、食べ方は人それぞれ。ケチャップとマスタードをつけながらナイフとフォークで美味しくいただきました。
アメリカからのお客さんには「ネイビーバーガー」でなく「ツナミバーガー」と呼ぶ人もいるんだとか。ヨコスカネイビーバーガーは、お店ごとの工夫やアイデアがスパイスとなって、シンプルながらオリジナリティが付加されていっているようです。
電話番号
046-828-5273
住所
神奈川県横須賀市本町2-5-4
休日
1月1日
営業時間
11:00~22:00(LO21:00)
東京からも1時間ほどで着く横須賀。ドブ坂通りにはスカジャンショップあり、横須賀の米兵の姿もあり、そしてボリュームたっぷりのネイビーバーガーも! アメリカ直伝のレシピを守りつつも、新しいものを取り入れられてきたからこそ、現在のヨコスカネイビーバーガーを味わえるんですね。
アメリカ文化はもちろん、昔ながらの大衆酒場もある町なので、お昼と夜でそれぞれ楽しむのもおすすめです。
佐世保は、駅の目の前の港に海外からのクルーズ船が停泊したり、アメリカの海軍基地もあるグローバルな街。
一方、防空壕を利用した商店街や、一直線のアーケードとしては日本一の長さを誇るアーケード街、歴史ある教会、朝市が開かれる場所なども、佐世保駅からは徒歩圏内。
そんな佐世保で愛されている佐世保バーガーは、1950年頃に米海軍基地のスタッフから伝えられたのが始まりとされています。当初はアメリカ人向けの店から始まり、少しずつアレンジされながら日本人の味覚にも合うハンバーガーとなり、佐世保市民のソウルフードとして、国内からの観光客も味わうご当地グルメに進化しました。今では佐世保市内いたるところにハンバーガー屋があり、公式「SASEBOバーガーマップ」には25軒以上が掲載されています。
佐世保駅から歩いて10分ほど、小さな店が立ち並ぶ「とんねる横丁」は、元は防空壕だった場所。戦後、防空壕を利用して闇市が形成され、やがて地域の人たちにとって欠かせない商店街となりました。この中のひとつが、ハンバーガー店「Base Street(ベースストリート)」。店内は天井がカーブする短いトンネルのような細長い空間にカウンターのみ。県外から、あるいは海外からの観光客さんたちが会話をしたり、商店街のご近所さんが差し入れにきたりと、防空壕跡は、店長の鈴山さんの人柄もあってか、温かく楽しい空気が流れています。
鈴山輝一店長は、佐世保生まれで、上京してフルーツパーラーやフレンチなど、庶民的な店から高級レストランまでさまざまな現場で調理の経験を積みました。佐世保に戻って現在の店をオープン、ハンバーガーを通して、佐世保をアピールしたいのだそうです。店内には、一人前の小さな惣菜を販売する小さなコーナがありました。訊けば、ご近所の一人暮らしのお年寄りのために提供しているとのこと。これも、ご近所付き合いを大切にするとんねる横丁、そして、鈴山店長の人柄の表れと感じました。これまでの経験から「どんな料理もこれ、という答えはなく、それぞれの難しさがありますね」と言う鈴山さんは、とても研究熱心。工夫を重ね、オリジナルのハンバーガーを生み出しています。
注文が入ると、1つのフライパンでバンズ、もう1つのフライパンでパティと素材を焼き始めます。ポークと牛肉の合い挽きのパティと、ベーコン、そしてスライスした玉ねぎを焼き、そのフライパンを傾けてオムレツをざっと流し入れ、たっぷりのバターを入れて混ぜ合わせます。パティにはデミグラスソースなどをかけ、あれよあれよという間に具材が完成! もう一つのフライパンで香ばしく焼き上げたバンズの上に、パティ、チーズ、ベーコン、ソテー玉ねぎと、次々に具材を乗せ、さっと袋に入れて完成!
「積み重ねるのも大変で僕しか作れないんですよ(笑)」と鈴山店長。オムレツが入っているのは、フランス料理の経験があるからこそ。年々カスタマイズされてきたという、7つの素材が重なるハンバーガーは絶妙なバランスでした。
電話番号
0956-25-0488
住所
佐世保市戸尾町5-28とんねる横丁
休日
木曜
営業時間
12:00~日没(売切れ終了。延長有)
パン職人だった「Big Man(ビッグマン)」初代の小倉豊さんが、ホテルの朝食で出されたベーコンエッグに感動、ハンバーガーにしたいと生まれたのが「ベーコンエッグバーガー」。創業当時はベーコンは高価なうえに納得できる味でもなく、何回も試作をし、自家製ベーコンを生み出したそうです。燻製といえば木のチップを使うのが定番ですが、Big Manでは桜の原木を使用し、延べ120時間ほどかけて香り豊かなベーコンを作っています。今でもベーコンエッグバーガーはBig Manの一番人気メニュー、佐世保バーガーといえば、ベーコンエッグバーガーと認識している人も多いと聞きました。佐世保市内には4店舗を展開し、佐世保市民に長年親しまれているハンバーガーを提供しています。
佐世保生まれの的場一誠さんは、子供のころから身近にハンバーガー屋がある環境で、学校の帰りの買い食いや、友人宅に集まる時、父親のお土産など、日常にハンバーガーがありました。小学生のころは、クラスにいたアメリカ人と友達になり、自宅へのお呼ばれの際にチェリーパイなどを出してもらい、アメリカ文化にも自然にふれてきました。佐世保に住む小さな子どもたちの中には、普段の会話の中でも英語を話す子もいるんだとか。「国も関係なく、文化が混じっているのが楽しい」と、的場さんはプライベートでも各地にハンバーガーを食べに行ったり、仕事以外でもハンバーガーを楽しみながら、初代の意志を引き継ぎ、おいしさを追求しています。
ベーコンエッグバーガーの具はベーコン、パティ、卵、レタス、玉ねぎ、トマト。シンプルだからこそ、素材にこだわります。原木でスモークした自慢の自家製ベーコン、卵は生でも美味しい長崎島原産の太陽卵、パティは合い挽き肉で10種類のオリジナルスパイス入り、バンズは元パン職人の初代がこだわったものを使用しています。
オーダーすると、まず驚くのはベーコンをソテーする香り! スモークの深い薫香に期待が高まります。出来上がったハンバーガーは、「これこそがベーコンエッグバーガー!」と声を上げたくなるような完璧なビジュアルです。口に入れればベーコンの旨味と薫香が広がり、香ばしいパティはジューシー、バンズは表面がカリッとしていて中はふんわり、たっぷり野菜の食感もよく、りんご入りマヨネーズがすべての素材をまとめています。
電話番号
0956-24-6382
住所
長崎県佐世保市上京町7-10
休日
不定休
営業時間
9:00~20:00(LO.19:30)
佐世保で地元の方々におすすめのハンバーガー屋さんを尋ねてみると、それぞれ好みのお店が違っていました。SASEBOバーガーマップを片手に、気になるハンバーガーを食べ比べてみるのも楽しそう!
夜は外国人バーやジャズバーで楽しんだり、早起きが得意な方には朝市もあるし、町中華では長崎ちゃんぽんも味わえますよ。美味しい満腹旅になること間違いなしの佐世保です。
横須賀と佐世保でそれぞれのハンバーガーを味わいました。その街で生まれ育ったシェフやオーナー、お店に集う方々とお話しして感じたのは、ハンバーガーの存在が日常の中にあり、みなさんが自分の土地のハンバーガーを愛していること。
手軽でその土地ならではの特徴あるハンバーガーは、友達や家族とも、一人でも楽しめ、観光でその街を訪れる人々にも人気です。
ボリューミーなハンバーガーは、しっかりお肉と一緒にたっぷりお野菜も摂れるので、実はバランス良い食事になると感じました。
ご当地グルメをきっかけに、その歴史を知ったり、地域の人々の暮らしを垣間見るのも楽しいものです。横須賀と佐世保へ、美味しいものに、笑顔に会いに行ってみてはいかがでしょうか。
広島県呉市と京都府舞鶴市は、護衛艦などで提供してるカレーを飲食店で忠実に再現した「海自カレー」を提供、それぞれ特徴ある美味しさです。町を楽しみながら、お気に入りのカレーと出会う旅に出かけましょう!
呉市は、巨大戦艦「大和」の生まれ故郷。海軍の重要な拠点として発展した呉市には、独自の食事文化も生まれました。平打ち麺の「呉冷麺」、「細うどん」、甘みそダレで煮込んだ「みそだき(鳥皮のみそ煮)」などを提供する歴史あるお店もある一方で、新しい店も多数あります。呉海自カレーの取り組みは、町を盛り上げようと、呉市と海上自衛隊が企画し2014年にスタートしました。
現在参加店は22店舗ほどで、ビーフカレーの他、黒ごま入りカレー、ホルモン入りカレー、千切りキャベツ入りカレーなど実にさまざま。カレーの隠し味に、お好み焼き用ソース使っている店があるのも広島ならでは。長年呉市で営む、艦艇員との温かい繋がりも長年続いている店もありました。バターケーキやパンなど地元で親しまれてるお菓子の店もあるので、スパイシーなカレーの後の、おやつも充実しています。お昼は呉海自カレーをいただき、夜は、焼き鳥屋や、屋台グルメで一杯というのも呉の楽しみ方かもしれませんね。
創業は70年あまり、呉の焼き鳥文化を代表する鶏料理専門店のひとつです。店名は寿司職人だった初代の故郷、茨城県の利根川から。自社の養鶏場で鶏を育て、加工まで一貫して手がけ、新鮮な鶏肉を提供しています。お店の一番人気は、酢だれでいただく天ぷらチューリップ。ほかにも、鶏の皮の串刺しを味噌で煮込んだ呉名物の鶏皮みそ煮や、創業当時から継ぎ足ししているタレの焼き鳥、親鳥の足焼きなど、鶏肉料理が充実しています。呉の牡蠣や小鰯など地物料理、地酒も提供しています。そして利根で提供している呉海自カレーは、店名と同じ護衛艦「とね」の特製ビーフカレー。鶏肉料理と同樣、丁寧に仕込まれています。
二代目店長の内野靜男さんは、大学進学のため上京、その後故郷の呉に戻り、当時初代である父が営んでいた「焼き鳥屋利根」を引き継ぎました。昭和60年代になると当時「焼き鳥屋」よりハイカラに感じ「居酒屋利根」としてリニューアルオープン。当時の焼き鳥屋といえば、制服は料理人は白衣、給仕は割烹着が定番だったのを、お店のロゴ入りTシャツに。
呉で生まれ育ち「子供だった戦後は進駐軍におやつをもらったりと当時は英語を話せたんだよ、今は話せないけどね」と笑って話す内野さんは、今は呉を盛り上げたいと、商店街でのイベントを開催、参加者は年々増えているそうで町を元気にする活動もされてます。そして父、内野さんの姿を見て「楽しそうだから」と、引き継いだのが、三代目となった娘の静香さんです。初代から、内野さん、静香さん、と三代にわたり、新しいことにも挑戦されながら地域にも貢献されてます。
鶏料理専門店で提供しているのは、護衛艦「とね」の給養員に教わったビーフカレー。一口食べると、まろやかな中にも素材の旨みを感じる滋味深さ。懐かしくホッとする味わいの中にも、なんだろうこの美味しさは!とハッとします。牛肉は3つの部位(モモ、肩ロース、バラ肉)を、それぞれ角切り、粗挽きミンチにします。すりおろした人参、玉ねぎを飴色になるまで炒め、肉の形がなくなるまで5時間ほど煮込み、りんごのすりおろし、トマトベース(ピュレ、ジュー、はちみつ、そしてカレールーを入れます。この呉海自カレーを提供するまであまりカレーを作ったことがなかったという内野さん、このカレーの美味しさには驚いたそうです。そしてもうひとつ、特徴的なのは、いつも笑顔の内野さんらしい護衛艦員との長年に渡る繋がりです。艦長や隊員は呉に停泊すると、お店に顔を出してくれるのだとか。人と人とのつながりを大切にする、そんな優しさがカレーにも表れているようでした。
電話番号
0823-24-6166
住所
〒737-0032 広島県呉市本町2-2
定休日
水曜日
営業時間
17:00~23:00(LO 22:30)
呉の街中にあるビルの2階を登った先にあるNgon。店内に入ると、ベトナムに旅しているような雰囲気あるインテリア。メニューも本格的なベトナム料理が充実。牛骨を数時間煮込んでとったスープでいただくフォー(米麺)は絶品!牛骨から丁寧に数時間煮込み透明な出汁をとった透明なスープで絶品!そのほかバインセオ(お好み焼き)、濃厚なココナッツアイスなど、ひとつひとつ現地の味に近い手作りにこだわっています。料理を担当するのは、宮廷料理も作れるというベトナム出身の料理人。店内にはベトナムの民族衣装のアオザイがあり、試着もできるそう。呉の楽しく美味しい情報も教えてもらえます。海自カレーは、護衛艦「はたかぜ」のレシピを提供、カレーは鶏ベースのベトナム文化も生かしたカレーです。
鮮やかなベトナムの衣装アオザイを着て笑顔で迎えてくれた店長の青木秀和さん。中学生の時には伯母から教えてもらいケーキを作ったりと子供の頃から料理好きでした。高校では服飾と料理を習い、その後は料理以外の仕事をしますが、各職場でフィリピン、メキシコ、ブラジルなど、各国の出身者と出合い、故郷の料理を食べさせもらう機会が多くありました。いろいろな料理を知るごとに、ますます料理への想いが高まり、呉のシェアキッチンで料理提供をスタート。お店を持ちたいと希望してたところ、今の物件と出会いました。国際色豊かな呉は、ベトナムの人も多く、その人たちのよりどころになり、故郷の料理を食べれる場所にしたいと同時に、呉の人たちにベトナム文化を知ってもらえるきっかけになったらと、お店を作りました。今では、美味しいベトナム料理を通して、皆さんが交流できる温かなサロンのような店です。
野菜サラダもたっぷり、見た目にも美しいカレー!護衛艦「はたかぜ」の料理長から伝授されたカレーは一口食べると、甘味の中に深いコク。この美味しさの一番の特徴は、丸鶏をじっくり煮込んだ特製スープが入っていること。鶏肉はベトナム料理でもよく使用するので、青木さんは、護衛艦はたかぜのカレーレシピが鶏肉を使うことを知り、ベトナム料理と相性が良い!とピンときたそう。鶏スープの他に、牛肉はニンニクと醤油と漬け込んだり、りんご、かつお出汁、野菜など入れ、絶妙な組み合わせはバランスよく、おかわりをお願いしたくなるほどの美味しさです。そして付け合わせのレタスたっぷりのサラダは、ヌクマム(ベトナムの魚醤)の旨みがきいたドレッシング。ヌクマムの風味とカレーが合うのは新発見、ベトナム気分も高まります。
電話番号
080-2050-5454
住所
〒737-0045 広島県呉市本通4丁目3-12 せのビル2F
定休日
月曜
営業時間
11:00~21:00(15:00~17:00除く)
広島駅から車、電車でも30分ほどで到着する呉は、独自の食文化が生まれ、呉海自カレーをはじめ、焼き鳥屋、洋食、歴史あるお菓子屋など呉ならではの美味しいものも多数ありました。例えば、「冷麺」はコシのある平麺でほんのり辛いスープ、「細うどん」はソフトな麺で優しい風味のいりこ出汁と、麺一つとっても呉だからこそ味わえる一品でした。
旧軍港関連の施設や、実物の潜水艦の中を見学できたのも、貴重な体験でした。資料館やミュージアムもあり、食も観光も充実。朝から夜まで楽しめるので、日帰りでなく宿泊するのもおすすめです。
京都の北部に位置する舞鶴市は、明治時代から海軍の町として発展しました。港には約120年の歴史を有する赤煉瓦倉庫が並ぶ「赤れんがパーク」があり、海軍の料理の歴史を知るパネル等も展示されています。また、舞鶴市の舞鶴の海上自衛隊学校では、明治時代から昭和初期にかけて作成された「海軍の料理教科書」(計3冊)原本が日本で唯一保存され、海軍料理の歴史を知ることができます。
その海軍料理を引き継ぐカレーは、2011年に「金曜はカレーの日」プロジェクトがスタート、2017年から海上自衛隊の艦艇・施設・部隊の給養員から飲食店に直接伝授したカレーを「まいづる海自カレー」として提供、現在13店舗が加盟しています。じっくり煮込んだ牛すじカレー、桃がかくし味のビーフカレー、スパイスがきいたビーフカレーなど、お店によってそれぞれ異なります。 赤レンガパークでは歴史を感じながら、また、五老スカイタワーでは、舞鶴湾を一望しながらカレーを楽しむこともできます。
五老ヶ岳公園内にある五老スカイタワー併設の「GORO SKY CAFE nanako」は、お店に入ると、思わず歓声をあげてしまうほど、窓一面から舞鶴湾と街の素晴らしい景色を一望できます。ここは舞鶴の情報を発信しているFM舞鶴77.5 Hzの運営で、店の名は周波数775に合わせたnanako。護衛艦「みょうこう」のまいづる海自カレーをはじめ、タワーのように何層にも高く積み上げられた「GOROバーガー」や、「nanako PANCAKE」など(各一日限定5食)のオリジナルメニューも人気です。店内に流れる舞鶴ラジオでも、料理でも、舞鶴の魅力とおいしさを発信しています。景色を一望しながら過ごすカフェ時間は格別です。さらに眺めを楽しみたい方は、展望台にのぼると、360度の絶景パノラマが広がっています。
お店に関わる奥野あかりさん(写真左)と田野ようこさん(写真右)。奥野さんは現在、FM舞鶴のパーソナリティーとして、舞鶴の情報を発信しています。もともと舞鶴でカフェを経営し、ケーキやパンを焼いてたほどの料理好き。カフェは子育てが忙しくなり閉じその後、FMのパーソナリティーに。FM舞鶴が「nanako」を立ち上げることになり、カフェ経験を活かしメニュー考案にも関わりました。田野さんも料理好きで飲食店での経験を積み、調理全般を担当しています。家庭で作るカレーとは違い、ひと手間、ふた手間もかかるというカレーを丁寧に作っています。二人ともお客さんとの繋がりも大切にしながら、メニューや、オリジナルプレートも開発しています。大阪出身の奥野さんは、舞鶴に住むようになって驚いたのは、素晴らしい景色はもちろん、舞鶴の新鮮な海産物から作られる、ちくわやはんぺんなどの練り物の美味しさだそう。
「nanako」では護衛艦「みょうこう」内で数多くあるカレーレシピの中でも、艦内カレーコンテストのグランプリを受賞したという「護衛艦みょうこうビーフカレー」を提供。護衛艦みょうこうの給養員からレシピを教えてもらい、忠実に再現しています。一口食べると、コクある甘みが広がり、その後にスパイスを感じる辛口カレー。この甘みの秘密は、りんご。カレーとりんごの甘み・酸味がよく合います。
作り方は、一度に10キロほどの玉ねぎをくし切りし、たっぷりのバターでたっぷりの玉ねぎを飴色になるまで、およそ4時間、じっくり炒めます。ブロックの牛肉は茹でて、その茹で汁もカレーに入れます。手間をかけて作るカレーは、平日は15食、週末は30食の限定。つけ合わせは肉じゃがをアレンジしたコロッケ。オリジナルプレートに盛られた、カレーと肉じゃが、舞鶴の名物を2種味わえる、よくばりな一皿です。
電話番号
0773-63-0414
住所
〒624-0912 京都府舞鶴市字上安 237
定休日
年中無休
営業時間
10:00〜17:00
海と赤煉瓦倉庫の景色が美しい舞鶴赤れんがパーク。国の重要文化財になっている赤煉瓦倉庫が8棟並ぶ景色は圧巻です。この煉瓦倉庫の中でも最も規模が大きい5号棟の中にあるのが「5号棟カフェ」。地元の方や、多くの観光客にも、海自カレーを初め、ピザや、煉瓦倉庫内のビール醸造所で作られたクラフトビールも提供しています。店の外に出ると、煉瓦倉庫が並び、その先には海が広がっています。パーク内には、舞鶴の歴史がわかる資料館や売店もあり、展示を楽しんでからカレーを食べたり、休憩にコーヒーやクラフトビールを楽しんだり、散歩も楽しみながら過ごせます。歴史ある倉庫内で食べるカレーは、より味わい深く感じることでしょう。5号棟カフェが開発した、種類豊富な護衛艦などの名前がついたオリジナルレトルトの海自カレーも充実、お土産にもおすすめです。
駅の近くでナポリピザを提供する「Pizzeria SLOW」を営む五味裕規夫さん。舞鶴の海がイタリアのナポリを彷彿させると感じ、大阪、東京のイタリアンで修行ののち、舞鶴でピザ屋をオープンしました。赤れんがパークが飲食店の募集をしたのがきっかけで、パーク内に自慢のピザに加えて海自カレーを提供する「5号棟カフェ」をオープン、今では醸造所も併設しクラフトビールを提供したり、オリジナルレトルトカレーも手がけたり料理活動は多岐に渡っています。五味さんはアパレルなど異分野で働いてましたが、ある時体調を崩し中学生のときから一番好きだった料理を仕事にしたいと思いたち、今に至ります。「Pizzeria SLOW」では舞鶴の海鮮のトッピングや、麻婆味で中華風にしたり独創的なピザも提供、料理はちょっと手を加えると、無限に美味しく変化するのも楽しいと語る五味さん。
護衛艦「ふゆづき」の給養員から伝授された濃厚でコクあるカレー。薄切り牛肉に、じゃがいも、にんじん、玉ねぎが主な材料。美味しさの秘密は、乱切りのじゃがいもと人参を素揚げしていること。揚げることで、野菜の香ばしさと旨みを閉じ込めています。薄切りにした玉ねぎは、バターできつね色になるまで炒め、牛肉の旨みにチキンスープを加えることでさらに深みある味に仕上げています。薄切りの牛肉は軽やかで、ごはんとの馴染みも良いほんのり辛口カレー。このカレーは、4時間で300食!提供したこともあるほどの人気メニュー。「ふゆづき」の海自カレーをはじめオリジナルレトルトカレーがあるので、お土産にもできます。カレーに合うよう作られたオリジナルの風味豊かな出来立てビールともぜひ。ペールエールとIPAのクラフトビールの2種あり飲み比べもおすすめです。
電話番号
090-2101-5510
住所
〒625-0080 京都府舞鶴市北吸1039-2
定休日
火曜日/水曜日
営業時間
平日11:00~14:00/土日祝11:00~15:00
舞鶴の東側の港にでて驚いたのは「赤れんがパーク」の赤煉瓦倉庫が並ぶ景色。まず外から眺め、倉庫に入ると明治時代にタイムスリップして、異国にいるような気持ちになりました。
一方、西側は元城下町。古いお茶屋などもある趣ある街並みです。散策すると味わいある銭湯も2軒発見しました。アーケード近くの洋風の建物「若の湯」、漁師町の近くには町家造りの「日の出湯」。それぞれ100年以上営まれ、国の登録有形文化財になっています。歴史を感じながら、湯船に浸かるのも良さそうです。もちろん、海の町なので海産物も豊富、夜は地魚を楽しみました。
舞鶴は一つの町で、西洋と和の歴史ある文化を楽しめる町です。
呉と舞鶴の「海自カレー」を食べながら、町を巡りました。本来は艦艇や潜水艦などの隊員でないと味わえないカレーを、忠実に再現して町で食べることができる、楽しい取り組み。カレーを通して海上自衛隊員と住民が一緒になり町を元気にする、人と人の繋がりも感じました。
カレーのレシピは多岐にわたり、まろやかなカレーや、スパイス感じるカレー、意外な隠し味のカレーなど、それぞれ特徴あり。毎週金曜日の隊員のお楽しみ、人気のカレーは町でも人気で、まいにち食べたくなるカレーでした。
海自カレー巡りをきっかけに、海軍レシピの歴史を学んだり、町並みや景色も楽しんで名物を味わい、そして町の人たちと話たり。美味しい出会いある海自カレー旅、おすすめです。
Coming Soon!
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