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保存版!地元民イチ推し!「おすすめ名物」食べくらべ!

歴史と食で繋がる4つの港町

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みんな大好き! ハンバーガー

神奈川県横須賀市と長崎県佐世保市には、大手ハンバーガーチェーンが日本に進出するずっと前から、ハンバーガー店がありました。横須賀と佐世保、どちらも米軍基地があるなど、海外との文化交流の歴史があり、アメリカ文化が身近だった街。それぞれの街で独自の進化を遂げてきたハンバーガーをご紹介!

横須賀

横須賀米海軍直伝、パティは170グラム以上! ヨコスカネイビーバーガー!

幕末のペリー来航以降、海外文化の入口となってきた横須賀市。なかでも「ドブ板通り」は、明治以降、旧日本海軍の軍港町から栄えた横須賀の歴史を映す街。東京から1時間ほどでアメリカの空気感を味わえます。
三浦半島東部、東京湾に面し、海も山もある横須賀のグルメには、海鮮はもちろん、「よこすか海軍カレー」「ヨコスカネイビーバーガー」があります。
米海軍横須賀基地と横須賀市との友好の象徴として、2008年に同基地の米海軍司令官から横須賀市長へ伝統的なレシピが提供され、それに基づくハンバーガーがご当地グルメ「YOKOSUKA NAVY BURGER(ヨコスカ ネイビーバーガー)」として提供されるようになりました。
赤身の多い100%牛肉をシンプルに焼き上げるパティは170g以上とビックサイズ! 見た目もさることながら、食べ応えも満点! 「ヨコスカネイビーバーガー」の認定を受けた提供店は10店舗以上、それぞれのショップで、「The American!」なハンバーガーが味わえます。

アメリカンな店内で楽しむ、貴重な本場ハンバーガー

「HONEY BEE(ハニービー)」の創業は1968年、ハンバーガー店としては、日本で2番目に古い歴史があるそう。初代店主の直井陽樹さんは、1940年代に駐留米軍の兵員食堂で働いていた経験を活かし、米軍横須賀基地の真向かいに初めての店を開店させました。店は当時は珍しかったアメリカンダイナーで、ドブ板通りに移転した後もメニューはハンバーガーをはじめ、チリコンカン、タコス、スティックドッグ(ホットドック)、フライドチキン、フライドポテトなど、ネイビー仕込みのアメリカの味が人気だったそうです。その後、数多く開かれたアメリカンダイナーが時代とともに減っていったなかで、現在も続く貴重な1軒です。店内にジュークボックスやネオン看板、レトロなメニュー表など、開店当時からそのままなのではないかと感じさせる雰囲気。

横須賀生まれの吉見裕也シェフは、日本料理、フレンチ、イタリアンなど、さまざまな料理経験を積みました。HONEY BEE初代店主の直井さんに後継者がなく、閉店の危機を迎えたとき、「横須賀の文化の灯を消すな!」と、仲間と一緒に引き継ぎました。初代の味を忠実に守りながらも、「HONEY BEE BURGER」と店名を冠したハンバーガーは、吉見シェフのオリジナル。その特徴はソテーして甘みを増したオニオンを使い、蜂蜜とマスタードとともにシンプルなパティに添えられているところにあります。
「横須賀は海と山が近く、東京にもすぐ行けるところ。住みやすいし最高です。料理を通してアメリカの食文化を体感していただきたいですね」と、腕を振るっています。

アメリカのネイビーの味を忠実に再現したハンバーガーは、素材勝負でシンプルに仕上げられています。オーダーは「レギュラーネイビーバーガー」にチーズをプラス。パティはネイビーバーガー規定のビックサイズで、つなぎなしの牛肉、じっくり火を通してジューシーに焼き上げられています。レタスは外葉を使用して、手で4層に折りたたみ、シャッキっとした歯ごたえを出しています。ちなみにレタスの内側の葉はタコスに使用するそうです。バンズに焼き上げたパティ、レタス、トマト、フレッシュオニオンを挟んで完成! 日本各地に数多くのハンバーガー店はありますが、一切ソースをかけずに仕上げたハンバーガーは、他にないのではないか、とのこと。ソースをかけない分、パティに塩と胡椒を効かせた「これぞアメリカンバーガー!」というシンプルさです。上から手でぎゅっと押してから両手で持ってかぶりつき! そのままでも美味しいし、お好みでマスタードとケチャップをつけても。クラッシックな店内でハンバーガーをほおばっていたら、アメリカに居るような気がしてきました。

  • 電話番号

    046-825-9096

  • 住所

    神奈川県横須賀市本町2-1

  • 休日

    無休

  • 営業時間

    11:30〜23:00

びっくり箱のような店内で楽しくチョップの肉感が味わえるハンバーガー

ドブ坂通り沿いにある3階建ての「TSUNAMI BOX(ツナミボックス)」は、1階がアメリカン、2階がメキシカン、3階はオープンテラスと、それぞれ異なる雰囲気を楽しめます。店名の「BOX」は、このビルをびっくり箱やおもちゃ箱なぞらえ、「大人が楽しめる場所になってほしい」という思いが込められています。メニュー名は初代アメリカ大統領のジョージワシントンやオバマ、トランプ、バイデンなど、アメリカ大統領の名がついたバーガーなのもユニーク。人気のハンバーガーはもちろん、タコスなど本格的なメキシコ料理も味わえます。インテリアやディスプレイも含め、目で、舌で楽しめる店です。

オーナーの飯田茂さんは横須賀生まれで、お父様が米軍基地に勤めていたこともあり、子供の頃からアメリカ文化が身近にありました。「アメリカファッションは丸首Tシャツにジーンズ」と、今でもこのスタイルが飯田さんの定番。アメリカのアートも好きな飯田さんの長年のコレクションは3階の棚にディスプレイされています。趣味のサーフィンを通してメキシコで出逢ったタコスをきっかけにメキシコ料理屋を開店、その後、横須賀の米海軍から市役所へレシピが授与され、ヨコスカネイビーバーガーを提供することになりました。まな板を丸く切り抜いてパティ型にしたり、ユニークなメニュー名をつけたりと、アイデアとユーモアにあふれるお店です。

ベーコンと卵入りの「ジョージワシントンバーガー」を注文。肉感あふれるパティはミンチではなくチョップで、メキシコ料理店でのステーキを焼く技術が生かされています。直火グリラーで焼くことで余分な油が落ち、牛肉の旨味が閉じ込められます。バンズは横須賀で評判の「パン屋 ザクロ」製。玉ねぎはすべて「グリルドオニオン」で、玉ねぎの甘さがパティによく合います。さらに、パティの上にはベーコンエッグ!食べ応えあるハンバーガーは、食べ方は人それぞれ。ケチャップとマスタードをつけながらナイフとフォークで美味しくいただきました。
アメリカからのお客さんには「ネイビーバーガー」でなく「ツナミバーガー」と呼ぶ人もいるんだとか。ヨコスカネイビーバーガーは、お店ごとの工夫やアイデアがスパイスとなって、シンプルながらオリジナリティが付加されていっているようです。

  • 電話番号

    046-828-5273

  • 住所

    神奈川県横須賀市本町2-5-4

  • 休日

    1月1日

  • 営業時間

    11:00~22:00(LO21:00)

横須賀のまとめ

東京からも1時間ほどで着く横須賀。ドブ坂通りにはスカジャンショップあり、横須賀の米兵の姿もあり、そしてボリュームたっぷりのネイビーバーガーも! アメリカ直伝のレシピを守りつつも、新しいものを取り入れられてきたからこそ、現在のヨコスカネイビーバーガーを味わえるんですね。
アメリカ文化はもちろん、昔ながらの大衆酒場もある町なので、お昼と夜でそれぞれ楽しむのもおすすめです。


佐世保

日本人の味覚によく合う野菜たっぷりバーガー

佐世保は、駅の目の前の港に海外からのクルーズ船が停泊したり、アメリカの海軍基地もあるグローバルな街。
一方、防空壕を利用した商店街や、一直線のアーケードとしては日本一の長さを誇るアーケード街、歴史ある教会、朝市が開かれる場所なども、佐世保駅からは徒歩圏内。
そんな佐世保で愛されている佐世保バーガーは、1950年頃に米海軍基地のスタッフから伝えられたのが始まりとされています。当初はアメリカ人向けの店から始まり、少しずつアレンジされながら日本人の味覚にも合うハンバーガーとなり、佐世保市民のソウルフードとして、国内からの観光客も味わうご当地グルメに進化しました。今では佐世保市内いたるところにハンバーガー屋があり、公式「SASEBOバーガーマップ」には25軒以上が掲載されています。

防空壕跡で作るフランス風ふわっとオムレツ入りハンバーガー

佐世保駅から歩いて10分ほど、小さな店が立ち並ぶ「とんねる横丁」は、元は防空壕だった場所。戦後、防空壕を利用して闇市が形成され、やがて地域の人たちにとって欠かせない商店街となりました。この中のひとつが、ハンバーガー店「Base Street(ベースストリート)」。店内は天井がカーブする短いトンネルのような細長い空間にカウンターのみ。県外から、あるいは海外からの観光客さんたちが会話をしたり、商店街のご近所さんが差し入れにきたりと、防空壕跡は、店長の鈴山さんの人柄もあってか、温かく楽しい空気が流れています。

鈴山輝一店長は、佐世保生まれで、上京してフルーツパーラーやフレンチなど、庶民的な店から高級レストランまでさまざまな現場で調理の経験を積みました。佐世保に戻って現在の店をオープン、ハンバーガーを通して、佐世保をアピールしたいのだそうです。店内には、一人前の小さな惣菜を販売する小さなコーナがありました。訊けば、ご近所の一人暮らしのお年寄りのために提供しているとのこと。これも、ご近所付き合いを大切にするとんねる横丁、そして、鈴山店長の人柄の表れと感じました。これまでの経験から「どんな料理もこれ、という答えはなく、それぞれの難しさがありますね」と言う鈴山さんは、とても研究熱心。工夫を重ね、オリジナルのハンバーガーを生み出しています。

注文が入ると、1つのフライパンでバンズ、もう1つのフライパンでパティと素材を焼き始めます。ポークと牛肉の合い挽きのパティと、ベーコン、そしてスライスした玉ねぎを焼き、そのフライパンを傾けてオムレツをざっと流し入れ、たっぷりのバターを入れて混ぜ合わせます。パティにはデミグラスソースなどをかけ、あれよあれよという間に具材が完成! もう一つのフライパンで香ばしく焼き上げたバンズの上に、パティ、チーズ、ベーコン、ソテー玉ねぎと、次々に具材を乗せ、さっと袋に入れて完成!
「積み重ねるのも大変で僕しか作れないんですよ(笑)」と鈴山店長。オムレツが入っているのは、フランス料理の経験があるからこそ。年々カスタマイズされてきたという、7つの素材が重なるハンバーガーは絶妙なバランスでした。

Base street

  • 電話番号

    0956-25-0488

  • 住所

    佐世保市戸尾町5-28とんねる横丁

  • 休日

    木曜

  • 営業時間

    12:00~日没(売切れ終了。延長有)

香り豊な自家製ベーコンがたまらない、ベーコンエッグバーガー

パン職人だった「Big Man(ビッグマン)」初代の小倉豊さんが、ホテルの朝食で出されたベーコンエッグに感動、ハンバーガーにしたいと生まれたのが「ベーコンエッグバーガー」。創業当時はベーコンは高価なうえに納得できる味でもなく、何回も試作をし、自家製ベーコンを生み出したそうです。燻製といえば木のチップを使うのが定番ですが、Big Manでは桜の原木を使用し、延べ120時間ほどかけて香り豊かなベーコンを作っています。今でもベーコンエッグバーガーはBig Manの一番人気メニュー、佐世保バーガーといえば、ベーコンエッグバーガーと認識している人も多いと聞きました。佐世保市内には4店舗を展開し、佐世保市民に長年親しまれているハンバーガーを提供しています。

佐世保生まれの的場一誠さんは、子供のころから身近にハンバーガー屋がある環境で、学校の帰りの買い食いや、友人宅に集まる時、父親のお土産など、日常にハンバーガーがありました。小学生のころは、クラスにいたアメリカ人と友達になり、自宅へのお呼ばれの際にチェリーパイなどを出してもらい、アメリカ文化にも自然にふれてきました。佐世保に住む小さな子どもたちの中には、普段の会話の中でも英語を話す子もいるんだとか。「国も関係なく、文化が混じっているのが楽しい」と、的場さんはプライベートでも各地にハンバーガーを食べに行ったり、仕事以外でもハンバーガーを楽しみながら、初代の意志を引き継ぎ、おいしさを追求しています。

ベーコンエッグバーガーの具はベーコン、パティ、卵、レタス、玉ねぎ、トマト。シンプルだからこそ、素材にこだわります。原木でスモークした自慢の自家製ベーコン、卵は生でも美味しい長崎島原産の太陽卵、パティは合い挽き肉で10種類のオリジナルスパイス入り、バンズは元パン職人の初代がこだわったものを使用しています。
オーダーすると、まず驚くのはベーコンをソテーする香り! スモークの深い薫香に期待が高まります。出来上がったハンバーガーは、「これこそがベーコンエッグバーガー!」と声を上げたくなるような完璧なビジュアルです。口に入れればベーコンの旨味と薫香が広がり、香ばしいパティはジューシー、バンズは表面がカリッとしていて中はふんわり、たっぷり野菜の食感もよく、りんご入りマヨネーズがすべての素材をまとめています。

  • 電話番号

    0956-24-6382

  • 住所

    長崎県佐世保市上京町7-10

  • 休日

    不定休

  • 営業時間

    9:00~20:00(LO.19:30)

佐世保のまとめ

佐世保で地元の方々におすすめのハンバーガー屋さんを尋ねてみると、それぞれ好みのお店が違っていました。SASEBOバーガーマップを片手に、気になるハンバーガーを食べ比べてみるのも楽しそう!
夜は外国人バーやジャズバーで楽しんだり、早起きが得意な方には朝市もあるし、町中華では長崎ちゃんぽんも味わえますよ。美味しい満腹旅になること間違いなしの佐世保です。

全体のまとめ

横須賀と佐世保でそれぞれのハンバーガーを味わいました。その街で生まれ育ったシェフやオーナー、お店に集う方々とお話しして感じたのは、ハンバーガーの存在が日常の中にあり、みなさんが自分の土地のハンバーガーを愛していること。

手軽でその土地ならではの特徴あるハンバーガーは、友達や家族とも、一人でも楽しめ、観光でその街を訪れる人々にも人気です。
ボリューミーなハンバーガーは、しっかりお肉と一緒にたっぷりお野菜も摂れるので、実はバランス良い食事になると感じました。
ご当地グルメをきっかけに、その歴史を知ったり、地域の人々の暮らしを垣間見るのも楽しいものです。横須賀と佐世保へ、美味しいものに、笑顔に会いに行ってみてはいかがでしょうか。

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