鎖国時代に海外の窓口として開港をしていた長崎では、和(日本)、華(中国)、蘭(西洋)の文化が生活の中に浸透しています。
3つの文化が融合し「和華蘭文化」として育まれてきました。
住宅街に急に洋風建築が現れたり、中華菓子が普通に売っていたり、爆竹で精霊流しをしたり、長崎市民の暮らしのそばには、いつも「新しい長崎」が同居していました。
出島やグラバー園ももちろんいいけれど、市民の日常に根付いた「世界」の体験こそ、市外の人にとっては魅力的。そんな「暮らしのそばにある世界」を感じに来てください。長崎で会いましょう。
動画解説
異国情緒に代表される「和華蘭文化」だけでなく、長崎市民の生活に深く根付いた多様な「世界」、進化しつづける新たな「世界」を表し、古いものと新しいもの、いろんなものが混ざり合い、溶け合う文化、世界感を表現した動画です。
長崎市は、九州の西端、長崎県の南部に位置する人口約40万人の中核市です。
西・南・東側は海に面しており、長崎港内の平坦な地域には商業・業務機能が集積し、長崎港を中心としたすり鉢状の地形に形成された斜面市街地とあいまって、独特の都市景観が築かれています。
江戸時代には西洋に開かれた唯一の貿易・文化の窓口として栄え、ポルトガルやオランダ、中国など海外との交流から生まれた、和華蘭文化と称される独特の文化や伝統があり、季節ごとに国際色豊かな多くの祭りやイベントが行われています。
さらに、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」と「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産がある「2つの世界遺産があるまち」です。
長崎空港へは、飛行機で東京(羽田)から約1時間55分、名古屋(中部)から約1時間30分、大阪(伊丹)から約1時間15分です。
出島
1636年に完成し約200年もの間、唯一西欧に開かれた窓として日本の近代化に大きな役割を果たした「出島」。明治期に一度は姿を消しましたが、1951年長崎市が出島の復元整備を開始し、現在までに16棟の建物や景観が当時の姿を取り戻しました。様々な資料が展示されているほか、明治時代から残る洋館での食事、四季折々のイベントも楽しめます。
グラバー園
長崎港の大パノラマを見下ろす南山手の丘に位置し、今もなお歴史を刻み続ける「グラバー園」。3棟の国指定重要文化財と、長崎市内に点在していた貴重な伝統的建造物が移築復元されており、幕末から明治の長崎の歴史を感じることができます。また、長崎市のランドマークである稲佐山を背景に長崎港を一望できる絶好のロケーションもおすすめです。
長崎新地中華街
横浜・神戸と並ぶ日本三大中華街のひとつ、「長崎新地中華街」。異国情緒漂う街並みを楽しみながらの食べ歩きや、店舗それぞれに個性豊かな味わいがある長崎名物の「ちゃんぽん」「皿うどん」の食べ比べに挑戦するのもおすすめ!また、毎冬開催されるランタンフェスティバルでは約15,000個のランタン(中国提灯)が中華街を幻想的に彩ります。
端島(軍艦島)
長崎港から船で約40分の所に位置する「端島(はしま)」。岩礁の周りを埋め立てて造られた人工の島で、外観が軍艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれるようになりました。最盛期の1960年には約5300人が住み、当時、日本一の人口密度を誇っていました。2015年7月に世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 」として正式に登録されました。
稲佐山
長崎市のランドマーク的存在で、夜景鑑賞で賑わう人気のフォトジェニックスポット、「稲佐山」。長崎港を中心に、山々に囲まれたすり鉢状の地形が独自の立体的な夜景を作り出し「1,000万ドルの夜景」として知られています。その美しさが認められ、2021年の「世界夜景サミットin長崎」において、モナコ、上海と共に「世界新三大夜景」に選ばれました。
長崎市恐竜博物館
迫力ある骨格レプリカや、長崎で発見された本物の化石など、約180点の標本がずらりと並ぶ「長崎市恐竜博物館」。一番の見どころである世界最大級のティラノサウルス全身骨格レプリカは、姉妹都市ライデンからやってきたもので全長は約13mあり、保存状態がいい貴重な標本です。本物の化石に触れるコーナーもあり、見て触って、太古の歴史を学ぶことができます。
グラバー園・大浦天主堂を楽しむ
定番半日コース
長崎観光を満喫できるエリア「南山手地区」。
このコースでは、異国情緒あふれるこのエリアにある、グラバー園や大浦天主堂などの王道スポットはもちろん、洋館や絶景を堪能できる穴場スポットを巡ります。見応えたっぷりの南山手地区をゆっくり散歩しながら楽しんでみてはいかがですか?
出島・ベイサイドを楽しむ
定番半日コース
長崎の人気観光スポットといえば、江戸時代を体感できる「出島」。
このコースでは、当時の建物の復元が進む出島と、潮風が心地良いベイエリアを巡ります。異国情緒を感じるフォトジェニックな風景と長崎港にほど近い憩いのスポットを、心ゆくまでお楽しみください。
~祈りの長崎~平和公園と原爆資料館
半日コース
世界平和の願いを込めてつくられた「平和公園」や「長崎原爆資料館」。
このコースでは、浦上地区を歩き、当時の被害を今に伝える原爆遺構を巡ります。街並みやグルメが魅力的な長崎は、同時に平和や原爆について考えさせられる場所。改めて戦争の歴史を学び、平和の尊さを感じてみませんか?
市民にとっては普通でも市外の人から見れば不思議な、長崎市ならではの魅力を集めました。市民目線の長崎を知って訪れると、長崎市をもっと楽しめるはず。
もはや芸術に近い大きなランタンオブジェをはじめとして、約15,000個のランタンが市内を彩る冬の長崎は街中がフォトスポット。
毎年100万人以上が訪れるフェスティバルでは、ランタンだけでなく、中国衣装をまとった「皇帝パレード」や二胡の演奏、変面、中国雑伎など、中国の人から見ても現代の中国にはない、古き良き中国らしさが残ります。
子どもが楽しめる手作りランタン体験や、願いが叶うと言われるロウソク祈願四堂巡りも人気。
熱々の、角煮まん、ハトシ、マーラーカオも楽しみの一つです。
2024年2月9日(金)~2月25日(日)
鍛冶場で真っ赤に熱した鉄のような色をした赤身のまぐろを材料にしたから名付けられたとも言われる鉄火巻き。
長崎市では、そんな名前に矛盾する白鉄火巻きが存在します。材料は白身のハマチやブリ、ヒラス(ヒラマサ)。海に囲まれた長崎は新鮮なお魚が豊かで、身が締まった食感はプリプリ、コリコリ。ねっとりとした食感のマグロに新鮮さを感じなかったからと言われています。
長崎に来たら、ちょっと不思議な白鉄火巻きをごひいきに。
市の中心部から東へ10キロちょっと。戸石町は長崎市を代表する漁港の一つがあり、養殖業が盛んです。とらふぐ、かき、鯛、しまあじなどが養殖され、全国各地へと出荷されます。
毎年11月末から行われる、戸石とらふぐ・かき祭りは、歯ごたえ十分のとらふぐと、ぷりっぷりのかきを堪能できるチャンス。驚くのはその価格。都心の高級店で食べたらウン万円はすると思われるクオリティの料理が、信じられないような値段で楽しめるのです。戸石で食べたら、もう他の場所には戻れません。
2023年11月12日(日)~11月26日(日)
どこへ行っても同じチェーン店ばかりを見かけるようになった世の中で、長崎市はまだまだ個性豊かな個人店が多く存在しています。
それは、ちゃんぽん、皿うどんを初めとする郷土料理だけではありません。表では鮮魚を売っているのに、奥に入ると定食を食べられる魚屋。種類も豊富でとっても新鮮なのに信じられない安さの回転寿司。座ればお店の人や隣のお客さんが話しかけてくれる気さくな居酒屋。
地元の人たちが通うお店にこそ、長崎の食の神髄があります。
長崎市内には、たくさんの石碑が建っています。屋敷の跡地などはもちろんですが、「○○発祥の地」という碑が多いのです。
貿易が盛んだった長崎では、国外からもたらされたものが多く、正確に言えば「伝来の地」というモノも含め、「日本初」であふれています。
じゃがいも、たまねぎ、スイカ、コーヒーといった食べものから、ビリヤード、缶詰、写真機、じゃんけん、コンクリート住宅、電話にラクダまで。さまざまなものが上陸した長崎で、初モノを探してみるのも観光の楽しみです。
世界新三大夜景に認定されている、長崎市の夜景。周囲を山に囲まれているため、いろんな場所から眺められます。
女神大橋の向こうの島々に落ちる夕日を眺めるなら鍋冠山。港を中心とした長崎市の全景を見渡すなら稲佐山。街の光を中心に、春には夜桜もいっしょに楽しめる風頭公園。
お好みに合わせて選ぶのもいいけれど、せっかく来たならすべて登って見比べるのもいいですよ。