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致道博物館
山形県、鶴岡の歴史や文化を伝える致道博物館
山形県鶴岡市の致道(ちどう)博物館は、歴史的建造物や庭園がある広大な博物館で、7つの常設展示を行っています。元々は庄内藩主酒井家の御用屋敷だったものを博物館として公開。旧西田川郡役所や旧鶴岡警察署庁舎など、貴重な歴史的建築物を移築し、現在の姿になりました。珍しい書院造の庭園や庄内地方の生活文化を物語る民俗文化財なども観ることができます。鶴岡公園の西隣にあり、広い敷地内は豊かな緑に包まれています。
明治天皇も宿泊した 旧西田川郡役所
致道博物館の敷地内で、ひときわ目立つ建物が国指定重要文化財の旧西田川郡役所(きゅうにしたがわぐんやくしょ)です。山形県に数ある擬洋風建築の中で最も古く、1881年、初代県令の三島通庸(みしまみちつね)の命によって建てられました。大工の棟梁は鶴岡出身で西洋建築を学んだ高橋兼吉。兼吉は多くの擬洋風建築を手掛けた庄内随一の棟梁でした。木造の建物の中央部にバルコニーのある2階建て。時計台がついた、高さ20メートルの擬洋風建築です。明治天皇の東北御巡幸の際に、御宿舎となった由緒ある建物です。(日本遺産「サムライゆかりのシルク」構成文化財)
雪国の知恵が生んだ美しい茅葺屋根 旧渋谷家住宅
こちらも重要文化財に指定されている多層民家です。豪雪地、湯殿山のふもとの旧朝日村田麦俣(たむぎまた)より1969年に移築されました。1822年に建てられたもので、深い雪の生活に適応して三層四層に空間を求め、また、養蚕を生業としたため、2階3階、屋根裏部屋と、養蚕などの作業場・収納場として有効活用しています。その結果、カブト造りといわれる美しく均整のとれた茅葺き屋根を持つユニークな外観になりました。養蚕降盛期の生活が理解できるように室内が公開されています。(日本遺産「サムライゆかりのシルク」構成文化財)
武士が学んだ往時を偲ばせる 庄内藩校 致道館
致道博物館から徒歩8分の場所にある庄内藩校 致道館は、東北地方で唯一現存する藩校の建物。第9代庄内藩主、酒井忠徳(ただあり)が1805年に創設しました。1873年に廃校となるまでの約70年間、全国の藩校の中では珍しく徂徠学(そらいがく:荻生徂徠(おぎゅうそらい)の学風)を重んじ、自主性を尊重した教育方針で、各自の天性に応じ長所を伸ばすことに主眼がおかれ、質実剛健な教育文化の風土を育む土壌となりました。現在は、表御門(おもてごもん)、聖廟(せいびょう)、講堂、御入間(おいりま)などが残っていて、国指定史跡として一般に公開されています。(日本遺産「サムライゆかりのシルク」構成文化財)
観光地詳細
名称 | 致道博物館 |
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Webサイト | https://www.chido.jp/ |
所在地 | 山形県鶴岡市家中新町10-18 |
アクセス | JR鶴岡駅より湯野浜温泉方面バスで10分、致道博物館前下車すぐ |
営業時間 | 3月~11月 9:00~17:00 12月~2月 9:00~16:30 |
定休日 | 12月28日~1月4日、12月~2月は毎週水曜日 |
お問い合わせ先 | TEL: 0235-22-1199 |
料金 | 一般:800円、学生:400円、小中生:300円 |
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