国境の島「壱岐」と「対馬」を巡る旅　4日間

約500年前に生まれた壱岐の麦焼酎。長崎県で2番目に広い穀倉地を有する壱岐では古代より稲作が盛んで、豊富な穀物と良質な地下水を原料に清酒文化が発達し、多くの農家ではどぶろくがつくられていました。日本を代表する蒸留酒の試飲と壱岐焼酎の製造工程を知ることのできる蔵見学をお楽しみいただけます。

黒川紀章が設計したユニークな外観の一支国博物館では原の辻遺跡をはじめ、島内に点在する遺跡や古墳から出土した約2000点もの貴重な実物資料や、表情豊かな160体のフィギュアが弥生時代の原の辻の暮らしを伝える巨大ジオラマなどの展示から、壱岐の歴史をお楽しみいただけます。

「一支国（いきこく）」の王都と考えられているのが原の辻（はるのつじ）遺跡です。当時「一支国」が交易によって栄えていたことを示す住居跡や日本最古の船着き場の跡が確認され、「史跡の国宝」といわれる国の特別史跡に指定されています。現在は、弥生の原風景を残す公園として整備され、17棟の復元建物を間近に見学をすることができます。

対馬野生動物保護センターは、種の保存法に基づき指定された「国内希少野生動植物種」をはじめとする地域特有の野生生物を対象として、展示や映像等により来訪者への解説や普及啓発を行うとともに、希少な野生生物の保護増殖事業、調査研究等を総合的に推進するための施設です。

対馬市西沖で獲れるブランド穴子「黄金あなご」。そのおいしさの秘密は、脂の乗りと骨の柔らかさと言われています。専属契約の漁師が対馬西沖でも特に良いあなごの獲れる漁場で操業し、それを目利きの職人が厳選しています。ぜひこの機会に専門店のあなご亭でご堪能ください。

元和元年に宗家20代の義成が父義智の冥福を祈って創建した寺。また、墓所の手前に樹齢1200年と言われる万松院の大スギが３本あり、杉では対馬一の樹齢を誇っています。宗家の歴史が刻まれた、国指定史跡の厳かな雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。