第3回 ANA Future Promise フォーラムを開催しました!

2024/10/24

ANAグループでは、社員一人ひとりがESGを自分事として捉え、行動につなげられるよう、2023年度より多方面で活躍されている方や、環境配慮のビジョンを掲げる企業の方を講師としてお招きし、ANA Furure Promiseフォーラムを開催しています。

2024年8月に第3回目となるフォーラムを開催し、対面・オンライン含め300名を超えるANAグループ社員が参加しました。

ゲストはタサン志麻さん

今回はタサン志麻さん(料理専門家政婦)にご登壇いただきました。

志麻さんは、料理専門学校を卒業した後、フランスへ渡り有名店で修行し、帰国後も日本の老舗フランス料理店等にて料理人として計15年ほど勤めました。

その後結婚を機に家政婦へ転身し、現在は本業に加えメディアへの出演や著書の出版等で活躍の幅を広げています。

最近では築120年の古民家に一家で引越し、自然とともに生きるその豊かな暮らしの様子も反響を呼んでいます。

ANAグループが掲げている中長期環境目標の3本柱のひとつ「食品廃棄率削減」について、日常生活から社員の行動変容を促すべく、フードロス対策を中心にお話しいただきました。

左:ANA CX戦略部 岡野さん 右:講師 志麻さん

テーマは「私たちにできる小さなこと」

講演内容は、以下4つのパートに分けられます。

  • ①フランスのエコ活動
  • ➁フランスでの修行時代・日本のレストラン時代の話
  • ③家庭でできること
  • ④里山暮らし

環境先進国と言われるフランスでは、量り売りのマルシェ文化やコンポストの義務化、個人単位で食品ロスを防ぐアプリが導入されるなど、日本よりもかなり対策が進んでいます。

また、レストランでの修行時には、食品も水も「無駄にしない」ことを徹底的に教わったそうです。

だから、家庭でも全く同じことをすべきかというと、そうではありません。

各対策には取り組むべき規模があり、国・政府がすべきこと、店舗・企業がすべきこと、家庭で個人がすべきことは異なります。

野菜の皮の利用を例に挙げると、レストランでは大量に廃棄が出るため、それらを活用して野菜の皮からだしを取ることができますが、家庭ではそれほど量がでないため、皮つきで調理する方が現実的です。

こういった個人の規模でできる小さなことを、一人ひとりが毎日続けることで大きな変化につながるということを教えていただきました。

さらに、里山の暮らしでは自ら野菜や家畜を育て、その命をいただく(=食べる)ことによって、家族で食品を無駄にしないマインドセットを育んでいるというお話もされていました。

料理人として、家政婦として、母として、多方面から食と向き合ってきた志麻さんだからこそできるお話に、会場の参加者は引き込まれていました。

講演の様子

交流会

講演後は志麻さんを囲んで交流会を実施しました。

講演内容についてはもちろん、家庭で抱える悩みや職場において課題認識している食に関する問題等について、和やかな雰囲気の中ざっくばらんに意見交流をしました。

笑顔で回答される志麻さん
参加者との交流

参加した参加者からは、

  • 「環境配慮というと、何か大それたことをしなくてはならないと思い、取り組みにくさがありましたが、小さなことでも何事も積み重ねだと今回学びました。また、続けることで風土を変えることもできると感じました。」
  • 「志麻さんのお話は、すぐに実践できるノウハウの宝庫でした!」
  • 「我々の機内の業務にも通じるお話が多く大変参考になりました。」

等の感想が寄せられました。

担当者の想い

ANAグループの中長期環境目標の一つの区切りとなる2030年まで残り約5年となりました。

出勤すればESGスイッチが勝手に入る、ということは絶対にないので、まずは日頃から環境配慮に対する意識と行動を少しずつ積み重ねていくことが重要だと思います。

講演の中には「ESGを進めるにあたり、何をしたらよいかわからない」といったANAグループ社員にとって、具体的な行動のヒントがたくさんあるので、これからも学びの多いフォーラムを企画し、ESG担当もそうでない人も巻き込みながら、より持続可能なエアラインを目指していきたいと思います。

(CX戦略部 岡野さん)

ANAグループはこれからも、社員一丸となってANA Future Promiseの取り組みを進めてまいります。

SDGs 2番 飢餓をゼロに
SDGs 12番 つくる責任つかう責任
SDGs 17番 パートナーシップで目標を達成しよう