ANAグループでは、本日8月31日（木）、国際線新規航空会社「株式会社エアージャパン（以下エアージャパン）」の事業計画変更認可申請を、運輸省に行ないました。「エアージャパン」は、国際線子会社「ワールドエアーネットワーク（株）」を母体とした、ANA国際線ネットワークの一翼を担うANAブランドの国際線運航会社で、2001年1月1日（月）より、関西-ソウル線にて、定期便の運航開始を予定しております。

　ANAでは、1999年度〜2002年度の間、全社をあげて「中期経営計画」を遂行中であり、国際線事業においては、2002年度の成田暫定滑走路オープンを展望しつつ、「選択と集中」を基本方針に、採算性のある事業構造への変革を推し進めております。
具体的には、
1. アジア・リゾート路線を事業領域とする、低コストの新規航空会社をスタートさせる
2. 成田・関西の路線網を再編し、事業性・収益性を重視した路線ネットワークと効率的な接続ダイヤを構築する、が変革の大きな柱であり、今般の「エアージャパン」の立ち上げは、「中期経営計画」の国際線事業再生の一環です。

　「エアージャパン」は、ANAグループにおけるコスト改革のリード役として、国際線事業の収益性改善はもちろんのこと、2002年度以降の成長軌道へ向けた競争力の強化に向けて、重要な役割を担ってまいります。「エアージャパン」の会社概要ならびに事業概要は以下の通りです。

1. 就航開始日……2001年1月1日（月）（予定）
2. 就航路線………関西─ソウル線 週7便
3. 運航機材………ボーイング767-300ER 1機 216席仕様（C40席 Y176席）
4. 今後の事業計画……今後は関西発着のアジア・リゾート路線（グアム・ホノルルなど）への展開を図る計画。当面は関西からのANAの国際線を順次移管させていくが、2002年の成田暫定滑走路オープンを視野に入れ、将来的には「エアージャパン」の成田への展開も計画している。

1. 運航形態……「エアージャパン」自社運航 「エアージャパン」便名での運航。但しANA便名も付与し「エアージャパン」とANAのコードシェア運航 とすることにより、CRS上のANAとしてのネットワーク効果を堅持する。
2. 販売形態……ANAへ業務委託 インターネット上で自社販売を行なう一方で、予約・販売業務およびこれに伴う間接業務を全てANAに業務委託。

1. 運航乗務員……2001年1月の運航開始時点においては、ANAからの出向（管理職）および加齢乗員（60才〜63才未満）を活用する。
2. 客室乗務員……ANAの客室乗務員経験者や、新たな日本人客室乗務員を採用するとともに、技量指導の観点よりANAからの出向も予定している。
   今後の事業展開により、外国人操縦士や外国人客室乗務員の導入も検討していく。