NEWS ANA

第05‐132号
2005年9月8日


ANA国内線に、新たに開発した
「ゆったり、らくらく」新シートを投入!
〜デザインを一新、ひざ回りにゆとり、環境に優しい〜

 

 ANAは、「ゆったり、らくらく」を追求した国内線一般席(エコノミークラス)の新シートを開発し、2005年10月より順次導入いたします。

 これまで、ANAの国内線では、上級クラスとしてゆとりのあるシートと最上級のサービスを提供すべく『スーパーシートプレミアム』を導入し、サービスの向上・拡大に努めてまいりました。さらに、ANAでは、ANA国内線をご利用いただくすべてのお客様が、今まで以上に快適な空の旅をお楽しみいただけるよう、国内線一般席(エコノミークラス)のシートを見直すことといたしました。

 今回導入するシートは、シートピッチはそのままに、ひざ回りのスペースを従来に比べて約5cm拡げ、今までと同じ料金でさらなるゆとりを提供、シート形状にも人間工学を取り入れ体への負担を軽減し、長時間座っていても疲れにくいなど、さらなる快適性を追求しました。
 また、世界で初めて航空機の座席シートのカバーに、抗菌・消臭作用のある「光触媒」を加工することにより清潔感を保つとともに、シートの安全性はそのままに軽量化を図り、消費燃料やCO2(二酸化炭素)排出量の削減に寄与、リサイクルが可能な炭素繊維クッションを採用するなど、座る人に優しく、地球環境にも配慮したシートです。
 今回の新シート導入にあわせて、明るく落ち着いたカラーリングに、スリムでスタイリッシュなデザインを採用するなどデザインも一新し、『スーパーシートプレミアム』との統一感も醸し出しております。



 すべてのお客様に、今まで以上に快適な機内空間を提供するため、ANAが日本の空の旅を変えていきます。なお、新シートは国際線エコノミークラスへの導入も今後検討していく予定です。さらに進化するANAにどうぞご期待ください。
 
   ○新シートの特長
     (1)居住空間(リビングスペース)の最大化
   シートピッチはそのままに、シートの不要な部分を徹底的に削ぎ落とし、機内誌などのポケットをシート上部に移動したことにより、ひざ回りのスペースが約5cm拡がりました。ポケットを移動したことにより、機内誌なども取りやすくなっています。

     (2)人間工学に基づいた疲れにくいシート
   シートとクッションの形状に「骨盤支持」と「背筋支持」の考えを取り入れ、背中や腰への負担を軽減しました。また、フィット感を高め、疲れにくく快適な座り心地を実現しました。
 <右図>
   着座した時にシートクッションにかかる体圧分布の計測データ

     (3)世界初!シートカバーに光触媒加工
   世界で初めて、航空機シートのカバーに「光触媒」を加工することに成功。抗菌・消臭作用のある快適なシートを提供いたします。【*1】
 また、クッション素材に炭素繊維を採用し、従来のクッションの約100倍の通気性を実現しています。
     【*1】認可申請準備中。準備整い次第、順次導入予定

     (4)スタイリッシュなデザイン
   炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の活用により、これまで難しかった優美な曲線を活かしたスリムでスタイリッシュなデザインを実現しました。さらに、コートフックや小物用のポケットを設置するなど、細やかな工夫も施すとともに、『スーパーシートプレミアム』との統一感を醸し出すため、カラーデザインも一新しました。
     (5)地球環境への配慮
   従来、アルミ合金などを使用していたシートの構造部材に、最新の航空機の機体構造部材にも用いられる炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を活用し、安全性や強度はそのままに軽量化を実現しました。軽量化により消費燃料を削減【*2】し、CO2(二酸化炭素)排出量の削減にも寄与します。
 また、炭素繊維クッションは、クッションとして再生できるほか、半導体向け成型プラスチックなどに100%リサイクルすることが可能となるなど、地球環境にも配慮したシートです。
     【*2】ボーイング777−200型機で、1機あたり年間でドラム缶200本程度の削減効果
 
 
以上
 
 
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ANA国内線に、新たに開発した「ゆったり、らくらく」新シートを投入!