NEWS ANA

第09‐013号
2009年1月28日


2009年度 ANAグループ航空輸送事業計画を策定
〜足元の需要低迷に対応しつつ、「成長ステージ」への準備を図ります〜

 

 ANAグループは、2009年度(2009年4月1日〜2010年3月31日)の航空輸送事業計画を策定いたしました。昨年の世界同時不況に端を発する需要低迷が2009年度も継続することを想定し、減収リスクを最小化するための対策を実施しながら、来るべき「首都圏再拡張(成田増枠、羽田再拡張)」における事業展開への準備を進めてまいります。
 2009年度ANAグループ航空輸送事業計画の概要は次のとおりです。

 
1.概要
(1) 国際線事業の概要
  深刻化する需要低迷に対し、2008年度第4四半期から着手する対策を継続しながら、需給適合を強化してまいります。
   
 
[1] 減収リスクに対応した対策の継続・追加
   低需要路線の期間休止、減便を継続しながら、中国・アジア路線のみならず、欧米路線の機材小型化を実施し、運航コストの効率化を図ります。
   
 
[2] 関西圏と成田を結ぶフィーダーの充実
   伊丹=成田線のうち、伊丹午後発着のアイベックスエアラインズとのコードシェア便を自社運航に切り替え、お客様からのご要望の多かった提供座席数の増加を図ります。さらに時限的対応として関西−成田線を開設いたします。(4〜6月限定、国際線運航、販売開始時期は別途お知らせいたします。)
   
(2) 国内線事業の概要
  国内線事業においても、需要低迷の継続、新幹線をはじめとした他の交通機関との競争激化といった厳しい環境が続く中、生産資源の再配置、路線維持コストの低減を進める一方、需要波動に合わせた柔軟な生産体制を構築し、収益の強化を図ります。
   
 
[1] 収益の強化に向けた路線便数、投入機材見直し
   緊急対策として、時限対応も含めてコスト圧縮を進めます。シンプルローテーション、コネクションネットワーク、パートナー航空会社とのコードシェア、乗継運賃設定を進める一方で、直近の需要動向や競合環境も踏まえ、一部の直行便を再開し、需要の拡大や利便性の向上を図ります。季節波動が大きい路線に対して季節運航、季節増便を積極的に計画し、需要の取り込みを図ります。
   
 
[2] 富士山静岡空港開港に伴う路線開設
   6月4日の開港時より、静岡=札幌、静岡=沖縄線を、それぞれ1日1往復ずつ就航いたします。
   
(3) 貨物郵便事業の概要
  貨物事業においては、沖縄ハブ構想の実現の年として、ANAグループの事業領域の「第3のコア・ビジネス化」を目指した事業基盤を立ち上げます。
   
 
[1] 沖縄ハブの構築
   現時点の需要動向を踏まえ、ウィンターダイヤより、中型機フレーター8機を用いて沖縄を介して海外4地点(ソウル・上海・台北・香港)と国内3地点(成田・羽田・関西)を結んで運航開始します。その後、2010年3月から中型機フレーターを1機増機し、海外地点に「天津」を追加する計画です。
 
 
2.内容
(1) 国際線事業
   ●新規開設


   ●休止・減便

*これらの計画は関係当局の認可を前提としております。

   ●機種変更

*これらの計画は関係当局の認可を前提としております。
   
(2) 国内線事業
   ●新規開設


   ●再開


   ●増便・運航期間拡大等


   ●休止・減便


   ●その他運航期間短縮等

*これらの計画は関係当局の認可を前提としております。
   
(3) 機材計画
   初号機の受領が大幅に遅れていたボーイング787ですが、2010年2月受領、3月稼動にて世界で初めて日本の空にお目見えいたします。当面は国内線での運航を予定しております。
 2009年度のANAグループ運航機材の新規導入および退役計画は次の通りです。



(4) ANAグループの国際線旅客、国内線旅客および貨物郵便事業の生産量
 
※ANAグループ運航便  貨物専用便はウェットリースを含む。
 
以上
 
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2009年度 ANAグループ航空輸送事業計画を策定