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第12‐141号
2012年10月31日


平成25年3月期 第2四半期決算および通期業績予想について

 ANAグループでは、本日10月31日(水)、平成25年3月期 第2四半期決算の概況を取りまとめました。詳細は別添の「平成25年3月期 第2四半期決算短信」をご参照ください。

 
1.平成25年3月期 第2四半期の連結経営成績
(1)連結経営成績(連結子会社59社、持分法適用会社18社)
[1]概況
当第2四半期のわが国経済は、復興需要もあり引き続き底堅さが見られました。一方、欧州や中国等の海外経済環境による世界景気の減速感も広がるなど、一部に不透明な状況も見られましたが、堅調に推移するビジネス需要に加え、プレジャー需要を確実に取り込んだ結果、前年同期と比較して、大幅な増収となりました。
あわせて、首都圏空港容量の拡大や航空自由化の更なる進展、LCCの積極的な路線展開等、今後の大幅な競争環境変化に対応しながら、ネットワークキャリアとしての「強み」と「効率性」の追求を両立するネットワークの拡充を推進しつつ、「2012−13年度ANAグループ経営戦略」に掲げたコスト構造改革を実行しました。
これらの結果、当第2四半期の連結経営成績は営業収入が7,532億円、営業利益は過去 最高の753億円、経常利益においても過去最高の634億円、四半期純利益は369億円となり、増収増益となりました。
 
単位:億円(増減率を除き、単位未満は切り捨て)

※1 前年同期との比較による増減率を示しています。
 
単位:億円(単位未満は切り捨て)

※2 各事業における営業利益はセグメント利益に該当します。
 
[2]国内線旅客事業
国内線旅客事業は、ビジネス需要、プレジャー需要が堅調に推移したことに加え、お求めやすい運賃「旅割55」の新設、訪日需要拡大のための海外居住者向け国内線運賃「Experience JAPAN Fare」を新設する等の需要喚起に努めたことにより、旅客数は前年同期を上回りました。
ボーイング787型機を既存路線に加え、競合路線である羽田=福岡・鹿児島・熊本線に投入し競争力強化に努めた他、伊丹=福岡・新潟・大分線、福岡=新潟線の増便等を実施し、国内線ネットワークの充実に努めました。
岡山空港にANAラウンジを新規オープンした他、熊本空港、関西空港に続き伊丹空港でもANAラウンジの改修を行うとともに、9月10日よりANAデジタルコンテンツサービスを開始する等、競争力向上に向けた施策を展開しました。
 
結果として、国内線旅客収入は152億円の増収(前年同期比4.6%増)となりました。
 
(増減率、利用率を除き、単位未満は切り捨て)

※エアアジア・ジャパン(株)の実績は含みません。
 
[3]国際線旅客事業
国際線旅客事業は、ビジネス需要、プレジャー需要が堅調に推移し、震災影響を大きく受けた訪日需要も、訪日キャンペーン「IS JAPAN COOL?」第2弾等にて需要喚起に努めたこと等により確実に回復し、旅客数は前年同期を大幅に上回りました。
7月25日より成田=シアトル線を新規開設する等、ネットワークの充実に努めるとともに、羽田=フランクフルト線には全便ボーイング787型機を投入したことに加え、8月29日から欧米路線では、順次プレミアムエコノミーの新シートを投入する等、快適性の向上および競争力の強化に努めました。
中国路線においては、成田・関西=杭州線等でデイリー運航化する等、ネットワークの充実を図りましたが、9月中旬以降は中国で発生した反日デモの影響等により、日中間の需要が急速に減退しました。
 
結果として、国際線旅客収入は201億円の増収(前年同期比12.6%増)となりました。
 
(増減率、利用率を除き、単位未満は切り捨て)

※エアアジア・ジャパン(株)の実績は含みません。なお、当第2四半期においては、国際線の就航はありません。
 
[4]貨物事業
国内線貨物は、生鮮品等の沖縄発着貨物や宅配貨物等が堅調に推移しましたが、震災直後の需要増の反動に加え、台風や集中豪雨等の影響による欠航等もあり、輸送重量・収入ともに前年同期を下回りました。
国際線貨物は、震災直後の需要増の反動に加え、欧州経済の低迷や中国経済成長の鈍化等の影響により、日中間等の需要減少が見られました。そのため、当社のネットワークを活用した三国間輸送需要を積極的に取り込むことにより、輸送重量は前年同期を上回りましたが、収入については前年同期を下回りました。
 
結果として、国内線貨物収入は6億円の減収(前年同期比3.8%減)、国際線貨物収入は37億円の減収(前年同期比8.3%減)となりました。
 
(増減率、利用率を除き、単位未満は切り捨て)

※エアアジア・ジャパン(株)の実績は含みません。なお、当第2四半期においては、国際線の就航はありません。
 
[5]その他
航空運送事業におけるその他の収入として、受託ハンドリング収入等で増収となったことに加えて、新たにエアアジア・ジャパン(株)における旅客収入を計上したことにより、当第2四半期の収入は883億円(前年同期786億円、前年同期比12.4%増)となりました。
エアアジア・ジャパン(株)は、8月1日より成田=札幌・福岡線を、8月3日より成田=沖縄線を新規開設しました。当第2四半期(8月1日〜9月30日)の輸送実績は、旅客数では96,607人、座席キロは140百万席キロ、旅客キロは107百万人キロ、利用率は76.6%と順調な滑り出しとなりました。
 
(2)連結財政状態
[1]連結財政状態について
(自己資本比率、D/Eレシオを除き単位未満は切り捨て)
注1:自己資本は純資産合計から少数株主持分を控除しています。
注2:有利子負債残高にはオフバランスリース負債は含みません。
注3:D/Eレシオ=有利子負債残高÷自己資本
 
[2]連結キャッシュ・フローの状況
単位:億円(単位未満は切り捨て)
 
2.通期の見通し
わが国経済の見通しは、復興需要が引き続き見込まれますが、欧州や中国等の海外経済環境により、世界的景気の減速感が広がっていることに加え、原油価格の高騰、為替レートの変動、中国での反日デモの影響等、わが国の景気が下押しされるリスクが存在しています。
当第2四半期までの業績は、旅客収入、貨物収入ともに当初計画をやや下回っており、下半期においてもその傾向が継続することが予想されます。また、中国で発生した反日デモによる国際線旅客収入への影響を勘案すると、本年4月27日に公表いたしました連結業績見通しに比べ、通期で営業収入が300億円程度減少する見込みです。
一方、上半期においても計画以上にコスト削減が進んでいることに加え、第3四半期以降も引き続きコスト削減、費用執行の抑制等に努めることで、減収見込額と同程度の営業費用を削減できる見通しであり、営業利益・経常利益・当期純利益の見通しは当初のとおりと致します。
 
以上により、連結業績見通しは以下のとおりとなります。
 
  単位:億円(単位未満は切り捨て)  
 
 
以上
 
添付資料:
平成25年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
 
(印刷をされる方はこちらをご利用ください)
平成25年3月期 第2四半期決算および通期業績予想について
 

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