第 10-29号 全日空は4月5日(日)に運航を開始するB777−200(JA704A)に強化型対地接近警報装置(EGPWS:Enhanced Ground Proximity Warning System)を日本で初めて装備いたします。今後、A321を始めとして、他の機種への装備も積極的に進める予定です。 従来型の対地接近警報装置(GPWS:Ground Proximity Warning System)は電波高度計を利用し機体と地表の接近率に基づき必要により警報を発します。このGPWSは、地表への接近・衝突の防止に世界的な効果を上げておりますが、切り立った崖などに対しては回避操作に必要十分な時間的余裕を持って警報を発することができない場合もありました。 機能強化型のEGPWSには、世界中の地表の約95%をカバーした地形データが登録されており、これと飛行管理装置(FMS:Flight Management System)などで計算された自機の位置データを使って、水平方向の障害物に対しても警報を発することができるなど大幅な機能の強化が図られおります。もちろん従来型のGPWSの機能も備え合わせております。 EGPWSは、正常に機能している航空機が自機位置の認識を誤ることにより地表に衝突する事故(CFIT:Controlled Flight Into Terrain)の防止に威力を発揮するものと期待されています。 EGPWSで追加された新しい機能は以下の通りです。
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