第 10-35号 全日空は、いよいよ4月11日(土)より、エアバスA321型機の運航を開始いたします。 日本各地の観光名所の写真をまとった特別塗装のA321は、午前7時25分に羽田を出発する鳥取行きの全日空295便で日本の空へのデビューを飾ります。 A321は、A320のストレッチ型として開発された機体です。主翼をはさんで前方に4.3m、後方に2.7m延長された機体の全長は44.5mです。コックピット部分、主翼部分、尾翼部分のベースとなったA320とほぼ同一です。 エンジンには、日英米独の国際共同プロジェクトとして開発された低燃費と低騒音が売り物のインターナショナル・エアロ・エンジンズ(IAE)社製V2530−A5が採用されています。 運航の安全性を高める最新の電子機器も装備されています。従来は直前にしか検知できなかったウンドシアーを前もって検知することのできる気象レーダーや、水平方向の障害物に対しても警報を出すことのできる強化型対地接近警報装置(EGPWS)も装備しています。 8席のスーパーシートを含め総座席数が191の客室内にはオーディオ・サービスに加え、全日空の単通路型機では初めて、ビデオ番組をお楽しみいただけるスカイビジョンが装備されています。このスカイビジョンはリトラクタブル式の液晶モニターで、座席の上の物入れの下面にほぼ座席3列に1台の割合で配置されています。 全日空は、2000年度末までに7機のA321を導入する予定です。このうち、4月11日に運航を開始する1号機と、5月に就航予定の2号機には、全日空が平成9年12月1日に創立45周年を迎えたことを記念した特別塗装が施されます。 A321は当面、羽田〜鳥取線、羽田〜庄内線に投入されます。2機体制が整う5月9日以降は、関西、新潟、富山、大分、長崎の各空港へも就航を開始する予定です。
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