全日空は、既に発注していたB777の型式を変更することにより、B777‐200ER型機 を導入し、本年11月(予定)より運航を開始いたします。 全日空は、既にB777‐200型機(平成7年12月運航開始)とB777‐300型機(平成10 年7月運航開始)を導入しており、ボーイング社が生産するB777の全シリーズ(B777 ‐200、‐200ER、‐300)の発注を行った世界初のエアラインとなりました。
B777‐200ERは、B777‐200と同寸法の派生型機で、燃料タンクの増大とともに、よ り大推力のエンジン(PW4090エンジン、B777‐300と同一)を装備することなどによ り、B747‐400型機に匹敵する長距離を航続可能な最新鋭の双発ジェット旅客機です。 B777‐200ERは、提供座席数でB747−400とB767を補完するとともに、B747-400 型機なみの長距離運航能力を有することから、国際線事業において需給バランスに適合し た効率的で柔軟な機材配置と、これに基づく収益性の向上が期待できること、また現有の B777の派生型機であることから、運航・整備・訓練・部品調達などの生産面での効率化 を図れることが、導入を決定した理由です。
全日空はB777-200ERでの空の旅を快適にお楽しみいただくため、最新の機内設備を 採用いたしました。ファーストクラスの座席には、背もたれを水平位置まで倒してゆっく り・のんびりとお休み頂ける“フル・フラット・シート**”を装備いたします。また、 ファーストクラスからエコノミークラスまでの全ての座席にパーソナル・テレビが装備さ れており、豊富なビデオやゲームプログラムをお楽しみ頂けます。さらに、ファーストク ラスとビジネスクラスのパーソナル・テレビでは、最新のAVOD(オーディオ・ビデオ・オン・ デマンド)システム**が採用されており、ご覧になりたい時に、お好きなビデオ・プログ ラムを最初からお楽しみ頂くことができます。(**:平成12年4月導入予定の2号機か らの装備となります。)
全日空は、B777‐200ER型機を4機導入する予定で、第1号機は本年10月にボーイ ング社から引渡しを受ける予定です。受領後は、現在B777‐200を使用している中国・ アジア線などの国際線を中心に運航を開始し、需給バランスなども考慮しながら米国本土 線・ヨーロッパ線等の長距離国際線への投入も検討してまいります。
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