香港&マカオ
街を散策しながら、多彩なグルメやショッピングを楽しめる香港とマカオ。旅のベストシーズンは乾季にあたる10月後半~2月です。特に10月後半~12月は温暖で湿度が低く、晴天率も高いため街歩きにぴったり。1~2月になると気温が下がりますが、それでも平均気温は15℃前後と日本の初冬くらいのイメージです。空気が澄んでいるので、展望スポットからは連なるビル群を一望できます。特に美しい夜景を楽しむには最適。ビル群がイルミネーションに彩られる香港名物シンフォニー・オブ・ライツも、美しさが増してロマンティックな雰囲気に浸れます。ただし防寒対策を忘れないようにご注意を!
台北
台湾の中心都市、台北は高温多湿の亜熱帯気候に属し、冬でも雪が降ることはまずありません。年間平均気温が22℃と温暖で、通年で観光を楽しめますが、暑すぎず晴天率の高い11~12月が外歩きにぴったりのベストシーズンと言えるでしょう。3月から梅雨が始まる4月中旬までの期間も過ごしやすい陽気が続き、台湾名物の夜市で屋台フードを楽しむにも最適です。1~2月も気温は日本の秋並みですが、雨が多いので雨具は必携。また旧正月の期間は店舗や施設が閉まることが多く、主要交通機関も帰省客で混雑するので旅行の際は注意して。
ちなみに肉厚で甘味の強い台湾マンゴーの収穫期は5~9月。冷凍ではない生マンゴーを楽しめるのはこのシーズンのみなので、お目当ての方はご注意を。
ソウル
日本と同じように四季がはっきりしている韓国。首都ソウルの旅行におすすめの季節は、空気が澄んで天候の落ち着いている秋です。9月中旬までは残暑が続くので、紅葉が始まる10月~11月中旬がベストシーズンになります。グルメも充実しており、日本人観光客に人気のカンジャンケジャン(カニの醤油漬け)やテハグイ(大正エビの塩焼き)といったメニューはまさにこの時期が旬。なお、旧盆にあたる秋夕(チュソク)期間は、一部店舗が休業したり、帰省ラッシュで道路が混み合います。チュソクは旧暦に合わせ日にちが変動するので、事前に確認しておきましょう。
気温が上がり始める4月から5月の短い春も、ケナリの花で街が黄色に染まる様子を楽しめます。ただ近年大陸からの黄砂の飛来が増えており、マスクなどの対策が必要です。
バンコク
年間を通して気温の高いバンコクですが、乾季の11~2月は平均気温が27~28℃に下がり、比較的過ごしやすくなります。雨が少ないため湿度が低く、王宮や寺院を観光したり街歩きを楽しんだりするのに最適な旅のベストシーズンです。世界各国から観光客が訪れるハイシーズンなので、お目当てのレストランやバーなどがある場合は予約をしておくとよいでしょう。特に人気のルーフトップバーは予約が必須です。
11~2月はプーケットやクラビなど西側のビーチリゾートエリアも海の透明度が上がる時期なので、バンコクとリゾートエリアの2カ所滞在というのもよさそうです。
ハノイ
ベトナム北部の都市ハノイは、11~4月の乾季と5~10月の雨季に分けられます。旅行のベストシーズンは、台風シーズンが終わり降水量も減る11~2月頃。特に11月~12月前半は平均気温が23℃前後あり快適です。旧市街を歩いてかわいい雑貨を探したり、グルメを堪能したりするにも最適な季節でしょう。
12月後半からは気温が下がり始め、1~2月の平均気温は17℃前後になります。朝晩は肌寒く感じられるので、薄手のセーターやトレーナーなどがあると安心です。この時期は雨が少なく、世界遺産に登録されているハロン湾クルーズにもよいシーズン。奇岩が連なる美景は感嘆モノですが、風が冷たいので甲板に出るときは羽織るものを忘れずに。
シドニー
オーストラリア最大の都市シドニー。南半球に位置しているので日本とは四季が逆になります。梅雨や雨季がなく、年間を通して晴天日が多いのが特徴です。旅行のベストシーズンは、春にあたる10~11月、もしくは秋にあたる3~5月。平均気温は20℃前後、湿度も低めで快適です。10月後半からは紫色の花をつけるジャカランダが一斉に咲き誇り、シドニーに春の訪れを告げてくれます。美しいビーチが揃うシドニーで海水浴を楽しみたいなら、12~2月がおすすめ。真夏のビーチでクリスマスを楽しめるのもシドニーならではですね。年間を通して日中は日差しが強く、サングラスは必携です。また夏でも朝晩の気温差が激しいので、羽織りもので調節しましょう。
メキシコシティ
メキシコシティのベストシーズンは乾季にあたる11~4月。雨が少ないため、遺跡や歴史地区など屋外の見どころを巡るのに最適です。ただしメキシコシティは標高2240mの高地にあり、日中と夜の気温差が激しいことを覚えておきましょう。例えば12月は最高気温が24℃まで上がりますが、最低気温は10℃ほど。気温差が14℃もあります。着脱しやすい上着を用意して、寒さを感じたら羽織るなど防寒対策をしておくと安心です。
2月下旬から3月上旬にかけては、ジャカランダの開花シーズン。紫の花で染まった並木道を歩くのも楽しみです。
11~4月はメキシコ随一のビーチリゾート、カンクンもベストシーズン。メキシコシティと合わせて訪れるのもおすすめです。
メキシコ(死者の日)
メキシコでは年間を通してさまざまなお祭りが開催されますが、世界的にも有名なのが11月1~2日に開催される死者の日。日本の「お盆」にあたり、現世に戻ってくる死者の魂を弔う行事です。映画『009 スペクター』の冒頭シーンやアニメ『リメンバー・ミー』で扱われ、日本でも広く知られるようになりました。
死者を弔うといってもメキシコでは「一緒に交流する」というイメージなので、とにかく賑やか。祭壇にはオレンジのマリーゴールドが供えられ、室内はカラフルな切り絵の飾りで彩られます。墓地ではマリアッチの演奏とともにお酒を飲む人々の姿も。
死者の日はメキシコ全土で祝われ、メキシコシティでも各所でイベントが開催されます。ガイコツのメイクをした人々が街を練り歩くパレードは必見。メキシコ南部のオアハカや中央部のハニッツィオ島の死者の日のお祭りも盛大で有名です。
パリ(クリスマスマーケット)
11月半ばにはクリスマスムードいっぱいになるパリの街。大小合わせると実に20カ所以上でクリスマスマーケットが開かれます。最も有名なのはシャンゼリゼ大通りのマーケット。凱旋門からコンコルド広場にいたるまでイルミネーションに沿って屋台が並び、規模、華やかさともに国内随一といえます。屋台で売られている名物のバンショー(ホットワイン)を飲みながら、きらびやかなイルミネーションを堪能しましょう。ほかにもノートルダム、サンジェルマン・デ・プレ、エッフェル塔の下にあるシャン・ド・マルス公園といった観光地でもマーケットが開催されています。
パリのクリスマスマーケットの特徴はアドベント期間だけでなく、年明けまで開催されていること。年末年始にしかパリに行けない…という人もクリスマス気分を楽しめますよ。
ドイツ(クリスマスマーケット)
クリスマスに向かう4週間はアドベント(待降節)と呼ばれ、11月下旬からドイツ各地でクリスマスマーケットが開催されます。ドイツのクリスマスマーケットは国内約150カ所で開催されますが、なかでも世界最大規模といわれるシュトゥットガルト、世界最古のドレスデン、有名なニュルンベルクが3大クリスマスマーケットとして知られています。その土地らしい特徴的な飾りつけを施したもみの木のクリスマスツリーを中心に、伝統的な民芸品を売る店やソーセージ、スイーツなどの屋台が並び賑やかな雰囲気。この時期ならではのグリューワイン(ホットワイン)を楽しむのも忘れずに。
チューリッヒ(クリスマスマーケット)
スイス最大の都市チューリッヒのクリスマスを彩るのは、中央駅で開催されるクリスマスマーケットです。屋内マーケットとしてはヨーロッパ最大規模。鉄道駅の構内という独特の雰囲気のなか、列車を降り立った瞬間からクリスマスの世界が広がります。特にマーケットのシンボルとも言える高さ15mに及ぶ巨大なツリーは必見。なんと5000個以上ものスワロフスキーのクリスタルが飾り付けられていて、ライトアップされる夜には色とりどりにきらめきます。コンコースに並ぶ150ほどの屋台も楽しみ。マーケット限定のスワロフスキーグッズやスイスの名物料理ラクレット、手作りキャンドルなどが人気です。また、この時期にマーケットとあわせて楽しみたいのがシンギング・クリスマスツリー。聖歌隊がツリーの形になって歌うもので、会場となるヴェルドミューレ広場には美しいクリスマスソングの歌声が響き渡ります。
ベルギー(クリスマスマーケット)
11月下旬からクリスマスに向けて、ベルギー各地ではクリスマスマーケットが開催されます。国内最大のクリスマスマーケットが開かれるブリュッセルのほかに、『フランダースの犬』で知られるアントワープ、古都ブルージュなどが人気。中世の趣を残す街で、時代を経ても変わらない古きよきクリスマスマーケットの雰囲気を感じられます。ホットワインやグリルソーセージといった屋台に交ざって、ワッフル屋台があるのもベルギーならではです。
ウィーン(クリスマスマーケット)
11月下旬からオーストリアの各所でクリスマスマーケットが開催されます。ウィーンには約20のマーケットが立ち、どこも色とりどりの屋台とお客さんで賑わっています。一番規模が大きいのは市庁舎前広場。美しく飾り付けられたクリスマスツリーを中心に、クリスマスのオーナメントを売る店、グリューワイン(ホットワイン)やクリスマスのお菓子レープクーヘンを売る飲食店などがひしめき合います。週末に合唱隊によるコンサートが開催されるのも、音楽の都ウィーンならではの魅力です。