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    【タイ・バンコク】「微笑みの国」で手軽にねらう世界の好ファイター

    釣り人を魅了する2タイプの管理釣り場

    大の親日国として知られるタイは「微笑みの国」と呼ばれる。近年、タイで人気になっているのが、灌漑用の沼やため池を利用した管理釣り場での淡水大魚釣りだ。タイプは大きく2つに分かれ、ひとつはバラマンディや現地でチャドゥと呼ばれるジャイアントスネークヘッドがメインのルアーフィッシングファン向けの釣り場。もうひとつが、メコンオオナマズやパーカーホ、レッドテールキャットフィッシュ、パクー、ピラルクなど、世界の淡水大魚が放流された、大もの釣りファン向けの釣り場だ。

    バンコクから車で1~2時間の範囲に、このような灌漑用のため池を利用した管理釣り場がある
    バラマンディにしろジャイアントスネークヘッドにしろ、ナマズ類にしろ、引きは強烈だ
    ルアー用管理釣り場で人気のバラマンディ
    タイでチャドゥと呼ばれるジャイアントスネークヘッド。日本のライギョよりも引きは格段に強い
    タイでプラーテーボーと呼ばれるチャオプラヤーキャットフィッシュ。淡水の魚とは思えないほどのスピードとトルクのあるファイトを楽しめる
    パーカーホ。コイの仲間では最も大型化するとされ、300kg以上になることが知られている。しかし、天然魚は数が減っていて、今では100kgを超えるサイズは滅多にあがらない

    これらの管理釣り場が増えていて、バンコクから日帰り可能な範囲でも相当数がある。どちらかというと、ルアーフィッシング向けの釣り場は日本人や現地人が多く、淡水大魚系の釣り場は欧米人に人気のようだ。淡水大魚系の釣り場には、レンタルタックルやエサも常備されていて、専門のガイドもいる施設が大半。手ぶらで楽しめるだけでなく、エサ付けや釣れた魚のハリ外しまでガイドがしてくれる。ほとんどの釣り場では、カオパット(チャーハン)やパッタイ(焼きそば)などの軽食をとることができ、釣り場によってはコテージで宿泊も可能。

    南米原産のパクーが放流されている釣り場も多い。シマアジやイシダイのような鋭い引き味を楽しませてくれる
    バラマンディやチャドゥねらいのタックルの一例。写真はリールがシマノ「ストラディック4000」、ロッドがアブ「ワールドモンスター」4ピース7.7フィート

    夕涼みがてらに楽しめるオニテナガエビ釣り

    また、上記の管理釣り場とは別に、オニテナガエビの釣り堀も点在している。こちらはレストランと併設されているところが多い。夕涼みがてらテナガエビ釣りを楽しみ、釣り上げたエビを調理して食事を楽しむといった感じだ。タックルとエサは常備されていて、手ぶらで楽しむ人たちが大半だが、中にはマイタックルを持参し、数を競う人たちもいる。

    食材としての人気も高いオニテナガエビ
    オニテナガエビの釣り堀はレストランを併設しているところが多い。ビールを飲みながら優雅に楽しめる
    こちらはタイで人気の海鮮レストラン。イケスにいる魚介類をチョイスして好みの調理法で料理していただく。海鮮レストランでもオニテナガエビは人気だ
    こちらはタイで人気の海鮮レストラン。イケスにいる魚介類をチョイスして好みの調理法で料理していただく。海鮮レストランでもオニテナガエビは人気だ
    こちらはタイで人気の海鮮レストラン。イケスにいる魚介類をチョイスして好みの調理法で料理していただく。海鮮レストランでもオニテナガエビは人気だ

    こちらはタイで人気の海鮮レストラン。イケスにいる魚介類をチョイスして好みの調理法で料理していただく。海鮮レストランでもオニテナガエビは人気だ

    エギングはタイでも人気上昇中!

    タイでの海釣りといったらプーケット島が浮かぶアンダマン海のトロウリングやGTなどのビッグゲームが有名。しかし、バンコクから日帰り可能なタイ湾でも、船釣りを楽しむことができる。釣り船はバンサレーなどの漁港や、パタヤビーチ近くのオーシャンマリーナから出船している。オーシャンマリーナにはヤマハのレンタルボートサービスをはじめ、チャーターボートが何艇かある。30フィート前後のプレジャーボートでリゾート気分を味わいながら釣りを楽しめる。一方、バンサレーなどの漁港から出船するのは、主に木造船。乗り合いはなく仕立船のみで、サイズはいろいろとある。

    タイ湾を颯爽と走るプレジャーボート。オーシャンマリーナには、このようなプレジャーボートをチャーターして釣りを楽しめるレンタルボートサービスがある
    こちらは、バンサレーなどの漁港から出船するタイプの木造船。船体は大きいが、船足が遅いのが難点

    いずれもポイントはラン島、クラム島、リン島、パイ島といった島々の周辺。ねらう水深は10~30mが多い。コロダイ、フエダイ、ウメイロモドキ、イトヨリ、ハタ類、イカ類(アオリイカ、ケンサキイカ)などのほか、イケカツオやギンガメアジ、スギ、カスミアジ、オキサワラなどの大型回遊魚も時期によっては期待できる。アオリイカは300~800gの小中型がメインながら、一箇所で入れ掛かり状態になることも珍しくない。

    時期によってはケンサキイカも釣れる
    タイ湾でも人気上昇中のアオリイカ。仕立船の船長もアオリイカをゲットして破顔一笑
    こちらは大型船をチャーターして3泊の遠征釣りをした際の釣果
    タイラバではハタ類などがよくヒットする

    いずれの場合も、現地のツアー会社などを通じて予約を入れたほうが安心。特に木造船に関してはタイ語オンリーの場合が多い。バンコクには日本人が経営している釣り専門のツアー会社もあるので、いろいろとアドバイスをもらえるだろう。

    この旅のインフォメーション

    行き先

    タイ・バンコク
    タイ・バンコク

    日本からはバンコクスワンナプーム国際空港利用が一般的。東京―バンコク間は約6時間。

       
    気候(バンコク) 平均最高/最低気温(℃):34.7/16.6(1月)、35.2/22.6(2月)、36.3/25(3月)、38.4/25.2(4月)、39.1/24(5月)、37.5/24.4(6月)、36.8/24.4(7月)、37/24.3(8月)、36.2/24.7(9月)、35.5/23.9(10月)、36.3/23.6(11月)、36/20.4(12月)
    降水量(mm):15.1(1月)、18.3(2月)、39.3(3月)、86.6(4月)、245.8(5月)、162(6月)、171.4(7月)、207.9(8月)、349.2(9月)、302.2(10月)、47.9(11月)、7.4(12月)
    通貨・公用語 通貨はバーツ(1バーツ≒3.3円)。公用語はタイ語。都市部では英語も通じやすい。
    ビザ 観光目的の場合、空路で一回の訪問につき30日以内の滞在ならビザ不要。パスポートに関してはタイ入国時に残存有効期間が6ヵ月以上必要。

    釣り場情報

       
    対象魚 バラマンディ、ジャイアントスネークヘッド、メコンオオナマズ、パーカーホ、オニテナガエビ、アオリイカ、ハタなど
    シーズン 周年。ただし、5~10月の雨季は南国特有のスコールに見舞われることを覚悟。
    ライセンス 管理釣り場は入漁料が必要。釣り場によってばらつきがある。1日500バーツで楽しめるところもあれば、4000バーツ以上する釣り場も。特に淡水大魚系の人気釣り場は料金が高めの傾向がある。チャーターボートの料金は半日で1万~2万バーツ前後と、日本の仕立船と同レベル。一方、バンサレーなどの漁港から出船する木造船も乗り合いはなく仕立船のみで、人数を揃えて借りれば1日でひとりあたり1000~2000バーツが相場。
    タックル ルアーフィッシング向けの釣り場はマイタックルを持参する人が多い。その場合、リーダー40~50ポンドを40~50cm、ラインはPE2~3号を150m巻けるサイズのもの。スピニングなら3000番前後。ロッドに関してはライギョ用やシーバス用の1ピース、2ピースロッドを持ち込む人が多いようだが、近年人気なのがスーツケースに収納可能なパックロッドだ。全長2m前後、適合ルアーウエイト40~50gのミディアムライトアクションくらいが好適。 海の船釣りはバンコクにある釣り専門旅行代理店でレンタルタックルを借りるのも一手。持参する場合、エギングタックル、タイラバタックル、カワハギタックル等があれば、いろいろと楽しめる。
    ウエア 年間を通じて日差しが強いので、日焼け対策は万全に。雨季はレインウエアも必携。
    • 釣り場情報は2018年9月現在のものです。

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