イソギンチャクを食べる地方
ワケノシンノスとは聞き慣れない言葉ですが、福岡県柳川市周辺の方言で「若者の尻の穴」を表わします。そんな言葉で呼ばれている有明海の名物がイソギンチャク(イシワケイソギンチャク)です。このイソギンチャクを食す習慣は国内でも珍しいですが、コリコリとした独特の食感が特徴。特に味噌煮は柳川の家庭でもよく食べられている郷土料理です。小説家、作詞家として知られる檀一雄も、好んで食したといわれています。
日本最大の干潟を持つ有明海は、このほかにもマジャク(アナジャコ)、ワラスボ、メカジャ(ミドリシャミセンガイ)、エツなど独自の生物相を持ち、珍しい魚介類の宝庫となっています。福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県にまたがる広大な湾ですが、この地方ならではの料理は数え切れないほど。ちなみにワケノシンノスは梅雨時期に獲られることが多いのですが、食材自体は通年流通しており、柳川周辺ではポピュラーな味となっています。
食べるなら
有明海の地元料理
夜明茶屋
住所 |
福岡県柳川市稲荷町94-1 |
電話番号 | 0120-08-6256 |
ホームページ | http://www.mutugorou.co.jp/ |
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