ご飯にかけていただく郷土食
今や宮崎県の代表的な郷土食となっている冷や汁。近海で獲れるアジやカマスを使い、味噌やゴマで味付けした冷たい汁をご飯にかけていただきます。
宮崎市周辺のものは、小アジを煮干にしたものの頭と内臓を取り除き、一度空煎りした煎りゴマ、焼き味噌と一緒によくすり合わせ、だし汁でのばしたものを冷まし、青じそ、キュウリ、豆腐をそれぞれ細かく切って乗せたご飯の上にかけるのが典型。
その味を全国に広まるまでに高め、現代冷や汁の元祖といわれる一品を生み出したのが宮崎市内にある「杉の子」です。
鎌倉時代の鎌倉管領家記録には「武家にては飯に汁かけ参らせ候、僧侶にては冷や汁をかけ参らせ候」という記述があります。僧侶によって全国に流布したのが、特に気候風土に適していたと思われる所で残ったと考えられています。
南北に長い海岸線を持ち、近海魚が豊富に獲れる宮崎県は、まさにそうした条件を備えていたのでしょう。
食べるなら
冷や汁を郷土料理として広めた実績で知られる
杉の子
住所 |
宮崎県宮崎市橘通西2-1-4 |
電話番号 | 0985-22-5798 |
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このページの情報は2016年4月現在のものです。