朱鞠内湖の釣りポイント
道北は雨竜川の上流部にできた周囲40kmにもおよぶ大きなダム湖。なだらかな山間部に複雑な地形をなして広がる風光明媚な湖は、神秘的な景観をもって北欧のようだとも称される。川に生息していたイトウ、サクラマス、アメマスはダム湖内でも繁殖し、漁協の管理のもと、主にボートや渡船サービスを利用する湖である。
01:カラス島~前浜
対象魚 | イトウ、ウグイ、コイ、サクラマス |
人気度 | ★★★ |
アクセスのしやすさ | ★★★(徒歩) |
漁協施設とボート乗り場や第一キャンプ場などが集中する、通称「前浜」と右手50mほどに浮かぶ小さな小島が「カラス島」。朱鞠内湖で最もアクセスがしやすく、車を降りてすぐにイトを垂らすことができる。解氷直後の5月初旬から徐々に調子がよくなる。カラス島周辺は比較的にシーズンが早い。前浜では、6月にはウグイの産卵が、続いて7月までコイの産卵があり、それを目当てにする小魚と、それに襲い掛かるイトウが岸近くから見ることができる。湖内でもっとも気楽に釣りが出来るポイント。
02:キャンプ場前
対象魚 | ウグイ、サクラマス、コイ、イトウ、ワカサギ |
人気度 | ★★★ |
アクセスのしやすさ | ★★★(徒歩) |
朱鞠内湖のキャンプ場は広い。特に受付から左手には小さな半島状の地形が2つあり、順に第2、第3と呼ばれる。どちらも湖面に囲まれており、すぐにサオをだすことができるため人気が高い。奥に行くほど静かな雰囲気で釣りができる。小さな入り江がいくつもあるが、近場は小型のウグイなどが中心。サクラマス、イトウの回遊は沖めで、シーズン初期は比較的に近場でもヒットする。キャンプをしながら気楽にできるポイント。
03: 弁天島
対象魚 | イトウ、サクラマス、ウグイ、ワカサギ |
人気度 | ★★★ |
アクセスのしやすさ | ★★★(渡船・ボート) |
前浜から最も近い島の1つ。手漕ぎボートで接近しやすく、人気も高い。島の南岸は10mくらい遠浅でウエーディングも容易。切り株が多いのも特徴で、その障害物の周辺をイトウが回遊する。西岸、東岸が足もとから急深でイトウのほか、サクラマスなどもヒットしやすい。常にカケアガリが重要ポイントなので、フライ、ルアーともにできるだけ斜めにリトリーブして、魚にアピールする時間を延ばすのが肝心である。冬期のアイスフィシングでも好ポイントの1つ。
04: 藤原島南西岸
対象魚 | イトウ、サクラマス、ウグイ、ワカサギ |
人気度 | ★★★ |
アクセスのしやすさ | ★★★(渡船・ボート) |
朱鞠内湖で最も大きな島が藤原島で、そのなかでも人気のあるポイントが南西岸のエリア。フィヨルド状の深くとがった入り江がいくつか連なり、入り江の内部、岬の先端部などポイントが多い。藤原島の西岸はダムができる前には本流が流れており、水深が深く流れもあることから、魚が集まりやすい。入り江の周辺は冬場でもイトウやサクラマスの好ポイント。
05: 思案島
対象魚 | イトウ、サクラマス、ウグイ、ワカサギ |
人気度 | ★★☆ |
アクセスのしやすさ | ★★★(渡船) ★★☆(ボート) |
大きな藤原島と北大島の間に浮かぶ小島。写真で見える土色の部分は春のシーズン初期と晩秋のシーズン中にはほぼ水没している。北岸は遠浅でウエーディングも容易で、遠投して広く探ると好結果に。西岸と東岸はやや急深。切り株などの障害物が少ないので、居付きよりも回遊型でカケアガリ付近を回遊する魚をねらう。南の岬からは、足元でイトウが、遠投してサクラマスがヒットすることも多い。
06: イタリア半島先端
対象魚 | イトウ、サクラマス、アメマス、ウグイ、ワカサギ |
人気度 | ★★☆ |
アクセスのしやすさ | ★★☆(渡船) ★☆☆(ボート) |
ややイタリアの国土に似ているというイタリア半島の先端部は、足場もよくウエーディングが可能、カケアガリの周辺に切り株も多いため、格好のイトウの棲みかになっている。北側はやや遠浅で緩やかな地形だが、ワカサギが群れて接岸するため、5月下旬ごろの産卵期には、イトウが襲い掛かるボイルなどが頻繁に見られる。先端の右手角の馬の瀬は回遊するサクラマスがヒットしやすい。先端部周辺から付け根部へはどこもよいポイントが広がっている。
07: イタリア半島付け根
対象魚 | イトウ、サクラマス、コイ、ウグイ、ワカサギ |
人気度 | ★★★ |
アクセスのしやすさ | ★★☆(徒歩) |
長く延びた半島の南側にある付け根付近は、ワカサギ産卵の小川が流れ込み、特にシーズン初期の人気ポイント。車でアクセスできる数少ないポイントの1つ。例年5月の中旬ごろにワカサギの産卵が小川のインレット付近であり、それを目がけてイトウが湾の奥深くまでやって来る。特に朝や午後遅くからは沈んでいたワカサギが岸近くまでやって来るため、イトウが岸間際で襲い掛かる光景が見られる。サクラマスはめったに入って来ないがアメマスはポツポツと釣れるようだ。解氷直後は水位が低く歩き回りやすいが、徐々に水かさが増して、インレット付近は釣りがしにくくなる。雪が解けて草が生い茂ると歩行が困難になる。またヒグマが闊歩するようになるので充分に注意が必要。
08: 北大島南岸
対象魚 | イトウ、サクラマス、アメマス |
人気度 | ★★★ |
アクセスのしやすさ | ★★☆(渡船) ★☆☆(ボート) |
渡船サービスが始まってから容易にアクセスできるようになったポイント。特に島の南岸から西岸、そして北岸はどこも一級のポイント。シーズン初期よりも少し遅れてイトウの回遊が始まるエリアでもある。南岸一帯はなだらかな地形で、渇水時は南西に延びる馬の背が陸地になるほど浅い。シーズン初期、および晩秋時には広く遠浅になり、魚やベイトの隠れ家になる切り株が多く、絶好のヒットエリアになる。島は全体的に西側に好ポイントが多いようだ。
09:取水口入り口
対象魚 | サクラマス、イトウ、アメマス、ウグイ |
人気度 | ★★★ |
アクセスのしやすさ | ★★★(徒歩) |
春シーズンに真っ先に解氷するポイント。常に流れがあり、魚の回遊が多いエリア。左岸は複雑な地形になっており、深いスリット状の入り江はイトウの回遊ポイント。沖の深場はサクラマスが多く、アメマスなども回遊するポイント。水位が上がると左岸は木々が迫って奥へは行くのが難しくなり、足場も悪いので無理は禁物。道路脇の駐車場に車を停めて、沢へと降りる小道に沿って降りるが、右岸側は立ち入り禁止となっているので気をつけたい。
10:ナマコ沢
対象魚 | イトウ、サクラマス、コイ、ウグイ、ワカサギ |
人気度 | ★★☆ |
アクセスのしやすさ | ★☆☆(渡船) ★☆☆(徒歩) |
ナマコ沢の北側の半島。沢のインレット付近は遠浅でワカサギ、コイの産卵場。コイは通年を通して居付いている。産卵期にはイトウもインレット付近にやって来るが、半島の先端部周辺が最も熱いポイントである。岸付近は多少ウエーディングができる。6月になると水位が上がり、徒歩でのアクセスは困難になる。半島の南西端周辺がサクラマス、イトウの回遊が多い。北西端へと向かう直線の岸際は、ワカサギの産卵期には岸際でイトウのボイルが見られる。やはりカケアガリを斜めにリトリーブして、フライやルアーをイトウによく見せると、好結果につながるだろう。
- このページの情報は2019年9月現在のものです。