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    掲載日:2023.12.14

    グルメが豊富で手軽な釣りもできる。冬も楽しい愛知県日間賀島

    日間賀(ひまか)島は、名古屋(中部)空港から電車で約30分に位置し、定期船が発着する河和港から約20分で渡れる島です。特産品は「タコ(多幸)」と「フグ(福)」。釣りやグルメを楽しみに冬も多くの観光客が訪れる島の魅力をご紹介します。

    散策も楽しい、徒歩で巡る島

    知多半島のすぐ先に位置し近隣の港から高速の定期船が出ている日間賀島

    愛知県の知多半島の先にあり、三河湾に浮かぶ外周わずか7kmの日間賀島。明るい海に囲まれ、徒歩でも2時間ほどあれば一周できてしまうこの島は、美味しいグルメや手軽に楽しめる釣りの目的地として人気が高く、名古屋から一番近い島という立地の良さもあり、年間25万人に近い観光客が訪れます。

    島内のにぎわう場所にはどことなくレトロな雰囲気のお店が建ち並ぶ

    グルメも釣りも楽しい島ですが、その根底にあり多くの方をひきつける魅力となっているのが、上陸すると伝わってくるのんびりとした時間です。島にある信号は1つだけで、小学生はそこで信号機のことを学びます。10月になると島のあちこちで名物のタコを軒先で風干しする「ひっぱりだこ」の光景が見られます。飲食店や土産物店が並ぶ通りはどこか昭和レトロな町並みで、足もとに小魚が見える漁港、美しい朝日や夕日が眺められるビーチ、海岸沿いの遊歩道など、時間を決めずにただ歩く散策コースに事欠きません。

    お腹がすいたら四季折々の海の幸を満喫

    冬の日間賀島グルメを代表するフグは3月までが漁期

    そんな島で味わえるのは、地元の漁師が獲ってくる新鮮な魚介類。季節ごとの地魚は数えきれませんが、なかでも特産品となっているのは、冬に旬を迎えるフグと、一年を通じて味わえるタコです。フグは毎年10月に漁が解禁され、美味で名高い遠州灘の天然トラフグが「てっさ(フグ刺し)」「てっちり(フグ鍋)」「唐揚げ」「フグ雑炊」などで3月まで提供されます。もう一つの特産品であるタコも、ゆでても固くならない地ダコが、「丸ゆで」「刺し身」「唐揚げ」「タコしゃぶ」「タコめし」など、こちらもさまざまな料理で提供されています。ほかにも冬の地魚なら、ヒラメ、アマダイ、メイタガレイ、メバルなどが旬を迎えます。

    一年を通じて味わえるタコは島のあちこちでオブジェもよく見かける

    潮流に恵まれた島は釣りでも大人気

    釣りのポイントも豊富。足場のよい港などで気軽にさおを出せる

    また、日間賀島は釣りでも非常に人気があります。島は魚類のせい息に欠かせない潮通しが良好で、さらに魚のすみかとなる岩礁帯が豊富。たとえば岸からねらえる釣りの対象魚の中では、アイナメ、クジメ、カサゴ、メバル、ソイといった、釣り人の間で「根魚(ねざかな)」と呼ばれる魚がよく釣れます。根魚はエサを使用しないルアーフィッシングでもねらいやすく、少ない道具で釣り歩くことができます。

    根魚の中でも冬の一番人気はアイナメ。ポン級と呼ばれる良型がねらえる

    アイナメは、エビやカニを好んで食べる根魚。食べても美味しく、産卵期となる晩秋から冬にかけて岸に近い浅場に姿を見せます。30cmを超えるものは「ビール瓶1本相当の大きさがある」という言い回しから、釣り人の間で“ポン級”と呼ばれ、近年では簡単に釣れない大きさになっていますが、日間賀島はそんな良型に出会える可能性があります。

    道具が軽くエサも不要なルアーフィッシングは女性にも人気

    カサゴやメバルも上品な白身で、釣って楽しく食べても非常に美味。島内の宿は釣った魚の調理にも快く応じてくれるところが多いので、チャンスがあれば相談してみるとよいでしょう。手ぶらで気軽に訪れて、散策やグルメを楽しむもよし。釣り道具を携えて、じっくり遊びに行ってみるのもよし。冬も楽しみがつきないのが日間賀島です。

    • 記載の内容は2023年11月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。

    協力:つり人社

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