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【秋田県/青森県・白神山地の釣り旅】世界最大級のブナ林から流れる川でイワナ・ヤマメの渓流釣りを満喫

「秋田県/青森県・白神山地」釣り旅の記録

SCENE 01
新緑の谷でフライフィッシングにチャレンジ!
SCENE 02
山で、海で、豊かな白神の恵みに舌鼓
SCENE 03
神秘の十二湖で青い水と悠久のブナ林に触れる
SCENE 04
イワナもヤマメも止まらない驚きの連続ヒット

“新緑の谷でフライフィッシングにチャレンジ!”

秋田県北部の空の玄関口、大館能代空港から車ですぐの米代川(よねしろがわ)。
流域面積で県内第2位、東北地方でも第5位の規模を誇る大河は、北東北の豊かな山と日本海を繋ぎ、
天然のアユやサクラマスがねらえる屈指の川として、昔から高い知名度を誇る。
流域はかつて、小坂や尾去沢の鉱山経営、さらに名産の秋田杉の運搬などで栄えてきた。
そして川の北側には、広大なブナ林を有する「白神(しらかみ)山地」がある。

山が新緑に染まり始めた5月下旬。初めてのフライフィッシングに挑戦しようと、この米代川を訪れたのは、福岡県に住み、数々の釣り番組にも出演している人気の釣りガール、〝みっぴ〟こと秋丸美帆さん。雪解けを終えた川は、水量が安定して歩きやすくなり、なおかつイワナやヤマメといった渓流魚が、水面を流れるエサやそれを模したドライフライによく反応する。そのため、一年の中でもテンカラやフライフィッシングといった、毛バリ釣りを楽しむのに最適な時期になる。若い緑が山肌を彩る渓谷は、歩くだけでも気持ちがいい。

フライフィッシングは専用のロッドとラインを使う。太いラインを前後に動かし、その先に結んである透明で細いラインと軽い毛バリをねらった場所に運ぶ。スポーツの要素も高いのが面白い釣りだ
イワナやヤマメをねらうためのドライフライ。大きさは1cmほど。鳥の羽根や化学繊維をハリに巻き付けてあり、沈めずに水面の上を流して使う
川の近くのササの葉の上で休憩していたのはシュレーゲルアオガエル。「きれいな緑色と大きな手足に癒されます(笑)」と、秋丸さんも思わず手に乗せてにっこり

1993年、この米代川流域に改めて注目が集まる出来事があった。米代川の北側から青森県の日本海側にかけて広がる白神山地が、鹿児島の屋久島などと並び、ユネスコの世界自然遺産に国内で初めて登録されたのだ。白神山地は「人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布(世界遺産登録理由)」している。そして、高い保水力を持つブナの森から流れ出る川には、イワナやヤマメといった渓流魚も数多く泳いでいる。

渓流でも水の冷たい山奥に棲むことから、〝幻の魚〟ともいわれるイワナ。川底と一体化したような色をしているが、胸ビレや尻ビレにはくっきりとした白い縁取りがある

今回、案内役をお願いしたのは、地元のフィッシングクラブで会長を務め、米代川水系でのフィッシングガイドもしている谷地田正志さん。日本海のマダイ釣りやクロダイ釣り、米代川のアユ釣りにも詳しい谷地田さんだが、渓流のフライフィシングの経験は中でも長く、その腕前は多くの仲間から一目置かれている。「最近は若い女の子にもフライフィッシングを始める子が増えていますよ。ポイントを押さえれば、初めてでもけっして難しくありません。何しろ、秋田は魚がたくさんいますから(笑)。秋丸さんも必ず釣れます!」。  
大館能代空港で谷地田さんと待ち合わせ、40分ほど車を走らせてまず向かったのは米代川の支流。到着すると、さっそくフライフィッシングの実地レッスンが始まった。

フライキャスティングはロッドを後ろに倒しすぎないのが最初のコツ。そして前後にまっすぐ腕を振れると、空中のラインがねじれずにねらった場所に毛バリを運べる
練習を繰り返して2時間ほど、水量の多い流れ込みに秋丸さんが上手くドライフライを浮かべると、25cmほどのイワナがヒット!「すごい引きです」と秋丸さんもその力強さにびっくり
ヒットした魚はランディングネットですくう。渓流に立てば聞こえる音は、森にさえずる鳥の声、川のせせらぎ、そして釣れた魚の跳ねる音だけだ
尾ビレの立派な野性味あふれるイワナ。「グングン潜ろうとする力が強くてビックリしました。でも、初めてのフライフィッシングでこんな魚が釣れるなんてうれしすぎです!」
  • このコンテンツは、2017年6月の情報をもとに作成しております。
写真:浦壮一郎
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