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    【北海道・阿寒湖の釣り旅】釣りの素晴らしさとは?

    「北海道・阿寒湖」釣り旅の記録

    SCENE 01
    昔と変わらない森と水
    SCENE 02
    ボイルに釘づけ!
    SCENE 03
    釣りの素晴らしさとは?
    SCENE 04
    小春日和、ドラマの予感……
    SCENE 05
    道内最大のアイヌコタン、真ん丸のマリモ

    “釣りの素晴らしさとは?”

    有村さんは最近でこそ海釣りに出掛けることが多いとはいえ、
    幼少時はお父さんと中禅寺湖に行っていたように淡水のフィールドでトラウトをねらうのも大好き。
    伊東も近年は海釣りがメインだが、宮崎県のほぼ中央に位置するアユ釣りで有名な一ツ瀬川の側で育ち、幼少時はもっぱら川が遊び場。そして、九州大学在学時に登山を始めたのをきっかけに、渓流釣りに目覚めた。

    では、2人はこれまでどんな釣りを楽しんできたのか、そして釣りの魅力とは何なのだろう。

    有村 伊東会長は釣り歴が長いとお聞きしました。

    伊東 子どもの頃に住んでいたところは海が遠かったので、もっぱら川で釣っていました。川ガキというか、最初は小魚を捕ったりして遊んでいましたね。海に行くのは夏、海水浴に連れて行ってもらう程度でした。

    有村 ああ、うちもそうでした。出身の栃木は海なし県ですから。

    伊東 会社に入ってから、同僚とイワナ釣りで渓流に行くようになりました。
    イワナは那須でよく釣りましたね。
    那珂川で初めて釣ったイワナには感動しました。

    有村 あの辺りは奇麗ですよね。

    伊東 イワナを釣ってからは、テントを担いで渓流に行くようになりました。それまでは山登りというか山歩きをしていて、日本百名山のピークをめざしていましたが、渓流釣りを始めてからは川ばかり気になって(笑)
    キャンプをして釣りをする。それを経験している人としていない人とでは、人生の歓びが違うと本気で思っているんです。
    知らない人は不幸だな、と(笑)。  

    釣り談義は尽きない
    釣りを始めたきっかけから料理まで、釣り談義は尽きない。
    ところで、「釣りの話をしているときは両手をしばっておけ」と開高健さんは言ったが、北海道には湖を堰き止めたアメマスの逸話など、両手をめいっぱい広げても足りない巨大魚伝説が残る
    阿寒連山の稜線に差し掛かる太陽
    午後3時過ぎ、太陽が阿寒連山の稜線に差し掛かり、ストップフィッシングを告げていた。晩秋の一日は短い

    有村 私の場合、釣れても釣れなくても、釣りをしているとすごく気持ちが昂ります。釣れると生き物の命を感じ、とても感動します。
    釣れなくても釣り場は景色がよいので、心が癒されます。

    伊東 釣りをしているときは無心になれるじゃないですか。
    ほかのことを全く考えないというところがすごくいい。
    朝7時から夕方まで釣り続けたとしても、あまりお腹が空かない。
    お腹が空いたのを忘れるくらい無心になれる。
    集中しているのでしょうね。
    ただ、釣れないとくやしい(笑)。
    それと、釣った魚を食べるのも魅力のひとつです。
    最近は東京湾や相模湾に行って、この間はアマダイを釣りました。
    自分でさばくのも好き。そうするといい包丁やナイフが欲しくなってくる。
    さばくのも上達すると楽しいです。
    タイの兜を割れるようになったり、アナゴがさばけるようになったりするとうれしい。

    夕方は島に上陸
    夕方は島に上陸して釣ってみた。
    日が傾くと一気に寒さを感じるが、夕陽のおかげで少しだけ和らいだ

    有村 今日の阿寒湖はどうでしたか?

    伊東 あんなに大きいボイルを見たことは、これまでないですね。
    あの迫力はすごかった。
    水面が渦を巻いていましたよね。

     

    有村 私も中禅寺湖で釣りをしていて、あんなシーンは見たことがありません。
    魚も大きそうでしたね。
    桶屋さんが釣られたニジマスも奇麗で驚きました。
    ところで、後半に少しフライフィッシングもされていましたが、今日キャストしてみてどうでしたか。

    伊東 ダメですね(笑)。でも、ラインが空中で弧を描くのはとてもかっこいい。
    もう10数年前になりますけど、友人と阿寒川に行ったことがあります。
    そのとき、友人はフライフィッシングで釣っていました。
    昔はできなくてあきらめたのですが、今回久々に経験してまたやりたくなりましたね。
    北海道は釣りを楽しむのにとてもいいところ。全国から来ていただきたいですね。

    オープンキッチンスタイルの「北海道ビュッフェ HAPO」
    目の前で料理人が寿司を握ってくれたり、アツアツの料理を作ってくれるオープンキッチンスタイルの「北海道ビュッフェ HAPO」

    夕方も湖面は沈黙したまま、この日の釣りを終えた。晩秋は日が短く、釣りは頑張っても午後3時半くらいまで。
    有村さんは今回お世話になるホテル、「あかん湖鶴雅ウイングス」へ。
    大浴場は2階と3階にあり、前者の女性用はアイヌ語で雌阿寒岳を表わす「マッネシリ」、後者の男性用は雄阿寒岳を表わす「ピンネシリ」というネーミング。

    豆腐と生ハム、ローストビーフ、スモークサーモン、ワカサギのマリネなど
    豆腐と生ハム、ローストビーフ、スモークサーモン、ワカサギのマリネなどを彩り豊かな道産野菜といただいた
    寿司コーナー
    寿司コーナーは特に人気。
    一風変わった竹炭いなり、オクラのゴマ和え、サバ、トラウトサーモンなどが女性のハートをつかむ
    オレンジをイメージカラーにしたレストラン会場
    オレンジをイメージカラーにしたレストラン会場。
    リッチな気分を演出してくれる
    ゲストラウンジ「アペソ」の暖炉
    レストラン会場に併設されている、ゲストラウンジ「アペソ」には暖炉があり、マシュマロ焼きをいただけるサービスがある

    また、姉妹館「あかん遊久の里 鶴雅」の大浴場も利用でき、8階には阿寒湖と阿寒連山を一望できる展望大浴場「天の原」がある。いずれも、高温で豊富な湯量を誇る良質な温泉が魅力で、芯から冷えた身体を温めるには最高だ。

    夕食はバイキング形式の「北海道ビュッフェ HAPO」でいただいた。その名のとおり、北海道の食材にこだわっているだけでなく、保存料や着色料を極力使用しないことを基本に、素材本来の良さを引き出すことにこだわっている。女性に好まれるヘルシーな料理が多く、旬の味に舌鼓を打った。

    展望大浴場
    天気が良ければ、展望大浴場はこの眺め。
    時間を忘れてくつろげる。このほか、さまざまな浴場があり、寒い外に出なくても湯めぐりを愉しめる
    • このコンテンツは、2016年1月の情報をもとに作成しております。
    写真:津留崎 健

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