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    【北海道・阿寒湖の釣り旅】道内最大のアイヌコタン、真ん丸のマリモ

    「北海道・阿寒湖」釣り旅の記録

    SCENE 01
    昔と変わらない森と水
    SCENE 02
    ボイルに釘づけ!
    SCENE 03
    釣りの素晴らしさとは?
    SCENE 04
    小春日和、ドラマの予感……
    SCENE 05
    道内最大のアイヌコタン、真ん丸のマリモ

    “道内最大のアイヌコタン、真ん丸のマリモ”

    釣りを終えた有村さんが向かったのは、湖畔にあるアイヌコタン。
    アイヌは人間、コタンは村を意味するアイヌ語だ。
    阿寒湖のアイヌコタンは36戸、約120人から成り、道内で最も大きなアイヌコタンとして有名。
    祖先から伝承されてきた伝統あるアイヌ古式舞踊を見学することもできる。
    有村さんはお土産を買いに民芸品店へ。
    30店ほどが軒を連ねている民芸品店には、先人の文化、人間、動物を一流の彫刻師が表現した小物やアクセサリー、
    アイヌの楽器ムックリなどの品々が所狭しと並んでいる。
    それらはどれも愛らしい雰囲気があり、昔も今も北海道の代表的なお土産として親しまれている。

    温泉街にあるアイヌコタン
    温泉街にあるアイヌコタン。どこか遠くに来たような錯覚を覚える異空間。
    シアターイコロでは、アイヌ古式舞踊、人形劇などを行なっている
    シマフクロウの木彫り
    アイヌコタンの入り口には、村を守る神としてあがめられてきたシマフクロウの木彫りが掲げられ、旅人を温かく迎えてくれる

    旅のラストは、2014年春にオープンした「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」を見学。
    ここでは阿寒国立公園の自然や歴史を、展示と映像で解説している。

    真っ先に有村さんの興味をひいたのは、アイヌ語で山の神を意味するキムンカムイとあがめられてきたヒグマのはく製。
    名前は「大助」で、体重は500kg。
    今年10月、道北の紋別市上渚滑で400kgの巨大なヒグマが仕留められて話題になったが、それを遥かに上回る大きさだ。
    実際に目の当たりにすると、その迫力がひしひしと伝わってくる。

    炎に照らされるステージ「イオマンテの火まつり」
    アイヌシアターイコロで午後9時から開催される「イオマンテの火まつり」。
    炎に照らされるステージで、幻想的なアイヌ古式舞踊が繰り広げられる
    ユック民芸店
    シマフクロウやサケなど、北海道の生物をモチーフにした温もりを感じる品々。「ユック民芸店」では、釣り人にとってうれしい魚の木彫りや置物も多数陳列されている
    阿寒湖畔エコミュージアムセンター
    入館無料の「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」内にある、「大助」と呼ばれるヒグマのはく製。推定7歳。
    想像を絶する巨大さに、有村さんも驚きの表情
    阿寒国立公園
    1921年、マリモが国の天然記念物に指定され、阿寒湖の存在がさらに世に広まり、のちの国立公園指定につながった。
    なお、阿寒国立公園は1934年、大雪山国立公園や日光国立公園とともに日本で2番目に指定された国立公園。2015年に80周年の節目を迎えた

    そして、阿寒湖のシンボルで国の特別天然記念物、マリモの水槽をそっと覗き込む。
    これほど大きな球体状のマリモが群生しているのは阿寒湖だけといわれている。

    花を思わせる氷の結晶「フロストフラワー」
    花を思わせる氷の結晶、フロストフラワー。厳冬期の著しくしばれた朝だけ湖上に咲き乱れる。自然がつくりだす芸術

    いよいよ、阿寒は白銀の世界へと変わる。
    そうして湖面が結氷すると、氷上ワカサギ釣りでおおいににぎわい、湖上をカラフルなテントが彩る。
    スノーモービルやバナナボート、スケート、四輪バギーなどのアクティビティも充実していて、親子連れでも満喫できるのがうれしい。

    そして、ワカサギシーズン中に行なわれる阿寒の一大イベントが、2016年で38回目を迎える「ICE・愛す・阿寒『冬華美』」。
    舞台は湖が覆う氷上。澄み切った夜空に打ち上がる花火は一見の価値がある。

    阿寒湖は北海道屈指の氷上ワカサギ釣り場
    阿寒湖は北海道屈指の氷上ワカサギ釣り場でもあり、シーズン中は釣り人の姿が絶えない。「阿寒のワカサギは旨い」と評判。例年1月上旬に開幕する
    北海道の冬を代表するイベント「ICE・愛す・阿寒『冬華美』」
    今や北海道の冬を代表するイベントになった、「ICE・愛す・阿寒『冬華美』」。
    冬の花火も風情がある。2016年の開催期間は2月1日~3月13日

    氷に閉ざされても、ゲームフィッシングの聖地は眠らない。

    アクセス&釣り情報

    アクセス羽田空港から、たんちょう釧路空港まで、ANAの直行便で約1時間40分。
    たんちょう釧路空港からレンタカーでR240を北上し、阿寒湖畔までは約1時間。

    釣り情報

    〈ヒメマス・ニジマス・アメマス・イトウ・フナ・コイ・サクラマス〉

       
    遊漁期間 ヒメマス・ニジマス・アメマス・イトウ・フナ・コイ=5月1日~11月30日、サクラマス=7月1日~11月30日
    遊漁時間 日の出1時間前~日没後1時間
    遊漁料 日券1,500円、回数券(12回分)15,000円、船舶・フローター・カヌー持ち込みの場合は日券2,000円、回数券(12回分)20,000円

    ・遊漁券は阿寒湖、太郎湖、次郎湖、硫黄山川、阿寒川、ヒョウタン沼共通。
    ただし、阿寒川&ヒョウタン沼は10月31日まで
    ・シングル&バーブレスフックのみ使用可。1本のサオに1つのハリ
    ・採捕数制限 ヒメマス=30cm以上3尾以内、イトウ=50cm以上 1尾以内、コイ=40cm以上3尾以内、フナ=10cm以上3尾以内
    ・送迎サービス(午前5時~午後5時) 1人3,000円、ポイント移動は1人1回1,000円 ※遊漁料含まず
    ・ボートフィッシングサービス(午前5時~午後5時) 1艇貸切 半日 30,000円、1日50,000円で各最大6人まで、特別ボートガイド 3時間1人10,000円 ※遊漁料含まず、前日の午後5時までの予約制
    ・イブニングガイドサービス(午後4時半~日没) 1艇20,000円で最大6人まで
    ※遊漁料含まず、前日の午後5時までの予約制

    〈ワカサギ・ハゼ〉

       
    遊漁期間 1月1日~3月31日
    遊漁時間 日の出~日没
    入漁料 日券1,100円、回数券(12回分)11,000円
    ・遊漁券は阿寒湖、太郎湖、次郎湖、硫黄山川共通。阿寒川、ヒョウタン沼は禁漁期間
    ・手釣り、サオ釣り1人2本以内
    ・採捕数制限 ワカサギ=2kg以内、ハゼ=1kg以内。大きさの指定なし
    問合先 フィッシングランド阿寒(TEL:0154-67-2057)
    • このコンテンツは、2016年1月の情報をもとに作成しております。
    写真:津留崎 健

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