「北海道・阿寒湖」釣り旅の記録
“道内最大のアイヌコタン、真ん丸のマリモ”
釣りを終えた有村さんが向かったのは、湖畔にあるアイヌコタン。
アイヌは人間、コタンは村を意味するアイヌ語だ。
阿寒湖のアイヌコタンは36戸、約120人から成り、道内で最も大きなアイヌコタンとして有名。
祖先から伝承されてきた伝統あるアイヌ古式舞踊を見学することもできる。
有村さんはお土産を買いに民芸品店へ。
30店ほどが軒を連ねている民芸品店には、先人の文化、人間、動物を一流の彫刻師が表現した小物やアクセサリー、
アイヌの楽器ムックリなどの品々が所狭しと並んでいる。
それらはどれも愛らしい雰囲気があり、昔も今も北海道の代表的なお土産として親しまれている。
旅のラストは、2014年春にオープンした「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」を見学。
ここでは阿寒国立公園の自然や歴史を、展示と映像で解説している。
真っ先に有村さんの興味をひいたのは、アイヌ語で山の神を意味するキムンカムイとあがめられてきたヒグマのはく製。
名前は「大助」で、体重は500kg。
今年10月、道北の紋別市上渚滑で400kgの巨大なヒグマが仕留められて話題になったが、それを遥かに上回る大きさだ。
実際に目の当たりにすると、その迫力がひしひしと伝わってくる。
そして、阿寒湖のシンボルで国の特別天然記念物、マリモの水槽をそっと覗き込む。
これほど大きな球体状のマリモが群生しているのは阿寒湖だけといわれている。
いよいよ、阿寒は白銀の世界へと変わる。
そうして湖面が結氷すると、氷上ワカサギ釣りでおおいににぎわい、湖上をカラフルなテントが彩る。
スノーモービルやバナナボート、スケート、四輪バギーなどのアクティビティも充実していて、親子連れでも満喫できるのがうれしい。
そして、ワカサギシーズン中に行なわれる阿寒の一大イベントが、2016年で38回目を迎える「ICE・愛す・阿寒『冬華美』」。
舞台は湖が覆う氷上。澄み切った夜空に打ち上がる花火は一見の価値がある。
氷に閉ざされても、ゲームフィッシングの聖地は眠らない。
アクセス&釣り情報
アクセス羽田空港から、たんちょう釧路空港まで、ANAの直行便で約1時間40分。
たんちょう釧路空港からレンタカーでR240を北上し、阿寒湖畔までは約1時間。
釣り情報
〈ヒメマス・ニジマス・アメマス・イトウ・フナ・コイ・サクラマス〉
遊漁期間 | ヒメマス・ニジマス・アメマス・イトウ・フナ・コイ=5月1日~11月30日、サクラマス=7月1日~11月30日 |
遊漁時間 | 日の出1時間前~日没後1時間 |
遊漁料 | 日券1,500円、回数券(12回分)15,000円、船舶・フローター・カヌー持ち込みの場合は日券2,000円、回数券(12回分)20,000円 ・遊漁券は阿寒湖、太郎湖、次郎湖、硫黄山川、阿寒川、ヒョウタン沼共通。 ただし、阿寒川&ヒョウタン沼は10月31日まで ・シングル&バーブレスフックのみ使用可。1本のサオに1つのハリ ・採捕数制限 ヒメマス=30cm以上3尾以内、イトウ=50cm以上 1尾以内、コイ=40cm以上3尾以内、フナ=10cm以上3尾以内 ・送迎サービス(午前5時~午後5時) 1人3,000円、ポイント移動は1人1回1,000円 ※遊漁料含まず ・ボートフィッシングサービス(午前5時~午後5時) 1艇貸切 半日 30,000円、1日50,000円で各最大6人まで、特別ボートガイド 3時間1人10,000円 ※遊漁料含まず、前日の午後5時までの予約制 ・イブニングガイドサービス(午後4時半~日没) 1艇20,000円で最大6人まで ※遊漁料含まず、前日の午後5時までの予約制 |
〈ワカサギ・ハゼ〉
遊漁期間 | 1月1日~3月31日 |
遊漁時間 | 日の出~日没 |
入漁料 | 日券1,100円、回数券(12回分)11,000円 ・遊漁券は阿寒湖、太郎湖、次郎湖、硫黄山川共通。阿寒川、ヒョウタン沼は禁漁期間 ・手釣り、サオ釣り1人2本以内 ・採捕数制限 ワカサギ=2kg以内、ハゼ=1kg以内。大きさの指定なし |
問合先 | フィッシングランド阿寒(TEL:0154-67-2057) |
- このコンテンツは、2016年1月の情報をもとに作成しております。