「北海道・渚滑川」釣り旅の記録
“再びニジマス釣りへ。そして海の恵みに舌鼓”
カレイ釣りを満喫したあとは、午後から再び渚滑川へ移動。
この日は滝上原野やサクルー原野と呼ばれる、森の中を流れる区間に入った。
川は自然のままに蛇行しており、
適度な深みを持つ淵と瀬が交互に現われる。
里見さんが自身のフライボックスから取り出したのは、ニュージーランドで活躍したというオリジナルのセミパターン。
前日の佐藤さんのパターンよりはだいぶボリュームが控えめだが、軽く投げやすい分、複雑な流れの中もていねいに流すことができ、ここぞという場所から飽きない程度にニジマスを誘い出していく。
一方で、波立ちがかなり強い瀬が現われると、佐藤さんのハルゼミフライも使ってみて、「やっぱりアピール力抜群。釣れますね~(笑)」と試してみたり、すこぶる反応がよいニジマスたちを相手に渚滑川にいられる時間を心おきなく楽しんだ。
そして、ホテルに帰りゆったりと名物のラジウム泉岩風呂に浸かった後は、もうひとつのお楽しみ。
午前中に釣り上げたマガレイとソウハチを、この日の夕食に合わせ、ホテルで調理していただいていた。
夏休みの繁忙期などは対応できない場合もあるが、この日は煮付け、焼き物、空揚げと3つの料理が並ぶ。
煮付けは上品な白身に醤油の甘みがほどよく絡み、焼き物はふっくらとジューシーな身がほろほろと口の中で崩れてパリッとした皮の旨さとの取り合わせが絶妙。
そして空揚げは噛むほどにジュワッと旨みが広がって、オホーツクの滋味が体中に沁み渡るご馳走となった。
自分の釣った魚を、こんなふうに旅先で味わえるぜいたく。川と海。オホーツクの恵みに目一杯の元気をいただいた。
- このコンテンツは、2014年7月の情報をもとに作成しております。
写真:津留崎 健