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    【鹿児島県・錦江湾の釣り旅】「西郷どん」の温もりとアオリイカ、マダイ釣り

    「鹿児島県・錦江湾」釣り旅の記録

    SCENE 01
    心に迫る錦江湾の歴史と釣り
    SCENE 02
    伝統漁具×最先端の釣法、そして海の幸
    SCENE 03
    繊細な釣趣が醍醐味のマダイ釣法
    SCENE 04
    幕末のヒーローが憩った湯と決意の地

    “心に迫る錦江湾の歴史と釣り”

    2018年は明治維新から150年目の節目の年。維新を語るうえで欠かせないのが薩摩藩(現在の鹿児島県)。
    藩主は島津家。島津家の別邸として造られた仙巌園は鹿児島市内にあり、錦江湾奥のほとりにたたずんでいる。
    現在は一般に公開され、多くの観光客で賑わう名勝でもある。

    山は桜島、海は錦江湾。島津斉彬はそう考えていたに違いない。仙巌園から望む錦江湾のこの雄大な景観は、今に生きる私たちの心にも鹿児島のシンボルとして迫ってくる。

    園内を進むと錦江湾の水辺と威風堂々とした桜島が目に飛び込んでくる。庭園は桜島を借景とし、その眺望は今も昔も変わることなく見る者の心に迫ってくる。

    幕末期の薩摩藩主であった島津家18代当主・斉彬は、日本の開国や近代化に積極的で、仙巌園に残る反射炉跡や鶴灯籠は、斉彬候が抱いた近代化への決意だと言い換えることができる。日本の未来という大きな視点を持っていた斉彬候だが、同時に大の釣り好きでもあった。

    反射炉跡。日本を守る大砲を造るため、島津斉彬が建造を命じた製鉄施設。この近くには1/4スケールのレプリカが屋外展示されている
    仙巌園の西に建てられている尚古集成館本館。現存する洋風工場建築のなかで最も古く、1865年に竣工した機械工場。2015年7月に世界遺産に登録された
    11月初旬、仙巌園で見つけた何輪かの桜。秋に向かって気温が低く推移していたが、再び温かくなったことで春が来たと勘違いしたらしい。本州に比べると鹿児島はやはり温暖だ

    現地には仙巌園の目の前でマダイを釣っていたという話も伝えられており、当時の釣り道具を推察するに、かなりの腕前であったことがうかがえる。錦江湾はマダイが多いところで、斉彬候の時代には河口の地引き網にマダイが入っていたようだ。ほかにも魚図鑑や漁業振興策を整備するなど、海への関心も高かった。

    斉彬候は、桜島のみならず鹿児島の海にも魅せられていたのだ。

    錦江湾の奥や桜島の周りには大小の小島や養殖イケス、釣りイカダが浮かぶ。そしてその水深は数メートルから50m以上にまで一気に深くなるなど、独特な海底をしている。湾内でありながら、錦江湾には200mを超す深場が数ヵ所ある
    錦江湾はマダイのメッカでもある。錦江湾奥では特に夏が大型の好機。ねらい方はさまざまあるが、手軽な道具立てで気軽なのはひとつテンヤやタイラバ
    錦江湾奥のターゲットとして、マダイと双璧を成すと言っても過言ではないのがアオリイカ。これもさまざまなねらい方があるが、近年人気なのはティップランという最新の手法
    錦江湾にはイルカの姿もよく目にする。もっとも、魚たちが怯えてエサにも反応しなくなるため、釣り人にとってはとても厄介な存在だ
    仙巌園の展望レストラン松風軒では新鮮な海産物や名物の黒豚を使ったメニューのほか、季節に合わせた数量限定の特別ランチもある。もちろんここからも桜島が眺められる
    松風軒のほかにもレストランがあり、それが桜花亭。2018年2月(予定)まで改装工事中だが、人気の紅茶は購入可能となっている
    仙巌園の売店で買える両棒餅。名物なので訪れた際はぜひ味わいたい。園内には当時から植えられている樹齢約300年の松や梅も見事で、ほかにも菊まつりや朝顔まつりが人気。1月には大門松が置かれ、冬牡丹の展示、2月には薩摩のひなまつりや愛猫長寿祈願祭の催しが予定されている

    11月初旬、そんな錦江湾への釣り旅に出かけてくれたのはテレビや釣り雑誌で活躍するタレントの阪本智子さん。現地で出迎えてくれ、釣りのアドバイザーを買って出てくれたプロアングラーの松岡豪之さんだ。

    そして、隣県宮崎出身のANAホールディングス会長の伊東も便乗。ねらうは、釣り好きの伊東がまだ釣った経験がないアオリイカ。阪本さんもボートからのアオリイカ釣りは初挑戦。さらに錦江湾での釣り自体が初という初尽くし。

    旅人はテレビや釣り雑誌、釣りのイベントで活躍中のタレントの阪本智子さん。今回の旅釣行が記念すべき錦江湾初釣行となった
    鹿児島のお隣、宮崎県在住のプロアングラー松岡豪之さんがアドバイス役として協力してくれた
    源流のイワナ釣りを愛し、現在は主にマダイやメバルなど海釣りをたしなむANAホールディングス会長の伊東信一郎。まだ釣った経験のないアオリイカを求めてやって来た

    釣り人以外にはあまり知られていないが、薩摩はアオリイカを獲る餌木(えぎ)という漁具の発祥地のひとつである。『南洲翁謫所逸話』には、明治維新の表舞台に立っていたあの西郷隆盛も餌木を作り、アオリイカを釣っていたと記録されている。

    そしてもうひとつ、斉彬候も楽しんだ錦江湾のマダイ釣りにはひとつテンヤという現代の釣法で挑戦した。

    鹿児島県は餌木発祥の地だといわれ、南九州市にあるミュージアム知覧には古い餌木が展示されている。西郷どんも、このような薩摩餌木を作ってイカ釣りを楽しんでいたと伝えられる
    • このコンテンツは、2017年11月の情報をもとに作成しております。
    写真:津留崎 健

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