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【高知県・仁淀川の釣り旅】そしてまた、仁淀川に立つ

「高知・仁淀川」釣り旅の記録

SCENE 01
坂本龍馬と志士たちの足跡
SCENE 02
ゆたかな川文化、土佐の和紙と地酒
SCENE 03
三段引きの若アユがサオを絞る
SCENE 04
究極の仁淀ブルー安居川の釣り
SCENE 05
カツオのたたきと海山の珍味
SCENE 06
そしてまた、仁淀川に立つ

“そしてまた、仁淀川に立つ”

釣りの最終日は、仁淀アユの三段引きをもう一度堪能したくて、再び柳瀬橋下流に入った。
前日より水量は減少し、瀬落ちのヒラキに展開する深瀬の流心にオトリが入れば大釣りが期待できる。
前日は瀬脇までで、流心は流れが強すぎてオトリは入っていないはずである。

最初のオトリは養殖なので、オモリ1.5号をつけて下流へ落とし、サオをしだいに寝かせてオトリを斜め沖に向かって進ませる。
浅場から瀬脇へ、そして流心へ、目印は水面上を一定のスピードで沖に進む。
突然、目印が舞った。同時に、サオを持つ手から全身に衝撃が伝わった。
サオを上流方向に倒して、掛かりアユが下流に逃げ走るのを止める。
サオは大きく湾曲し、サオ先は細かくふるえている。
やがてサオ先のふるえが収まり、力を使いきったアユが水底から浮上してきた。
サオを立てて、口径39cmのアユダモにオトリと掛かりアユの2尾をキャッチ。
1尾目から20cmの良型。精悍な顔つきにほれぼれする。

口径39cmのアユダモにオトリと掛かりアユの2尾をキャッチ
最初こそ仁淀アユの“三段引き”に悩まされたが、2日目ともなると慣れてきて、広い河原に歓喜の声がこだまする

その後、数尾でアタリが止まった。
下流で釣っていた地元の釣り人が言う。
「そこは、朝から入って20くらい掛けたから、もういないよ」
ああ、そうなのか。われわれは、昨夜の飲み過ぎがたたって“大名出勤”で、川に着いたのは正午前。考えが甘かったと反省。

それでも、流心が釣られているなら、その流心の向こう側の瀬脇をねらおうと、腰近くまで立ち込むと、ポツリ、ポツリと釣れてきた。掛かると、流心に乗って勢いよく走るため、そのつど3歩、4歩と下ってタモに抜き入れては、また元の場所に戻ってオトリを放す。
消耗戦だが、釣れるアユが元気なので釣り人の心ははずみ、疲れは感じない。
むしろ、釣れるたびに元気になる。

今回、平均サイズは約17cm、最大は20cm超だった
笑いが止まらない。今回、平均サイズは約17cm、最大は20cm超だった。
これから梅雨が過ぎて照り込めば、平均で20cm超が入れ掛かり、25cm超えのビッグサイズの三段引き、四段引きも楽しめるだろう

都会の川では久しく味わえなかった美形アユの入れ掛かり、 そして水の素晴らしさと景色の美しさ、また土地の人情、 地方色豊かな食べ物など、旅の思い出を胸いっぱいにつめ込んで 高知龍馬空港を飛び発ったのであった。

アクセス&釣り情報

羽田空港から高知龍馬空港まではANAの定期便で約1時間20分。
空港から仁淀川いの市周辺の流れにはレンタカー利用で約1時間。安居川までは約1時間30分。

釣り情報

〈アユ〉

今シーズン(2015年)の天然ソ上は1番手が1月29日に確認され、3~4月にビックリするくらい大量に遡った。
7月半ばからの中~終盤には天然アユの大釣りが期待できるだろう。大きな石が少なく、押しの強い仁淀川育ちのアユのヒレは発達し、尻尾も大きいのが特徴。
引きの強さは群を抜き、16cmほどのアユでも、他河川の20cmクラスほどだ。こんな仁淀川のアユを釣るには、サオは胴調子で、掛かったら上流へ寝かせて充分ためてから、落ち着いて引き抜く。あわててサオを立てると、アユに走り回られる
流れは平たんで静かに見えるが底流れが速いので、仕掛けには背バリかオモリを使うことが多い。基本は背バリだが、オモリなら1~2.5号。瞬発力が強いので、とくに盛期にはハリスが細いと掛かった瞬間に切られることもある。
ポイントは平瀬・深瀬が中心だが、初期や盛期は荒瀬も有望、後期にはチャラやトロ場も。アユが多くても、川が大きいので全川でまんべんなく釣れるわけではない。季節や川況によって着き場は変わるので、オトリ屋さんなどで情報を仕入れて釣り場に向かうこと。

管轄漁協 仁淀川漁協(TEL:088-893-2300)
解禁日 6月1日~
入漁料 日券2,000円
オトリ店 フレッシュマート キシモト(TEL:088-850-5014)

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  • このコンテンツは、2015年7月の情報をもとに作成しております。
ライター:世良 康
写真:浦 壮一郎
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