氷上ワカサギ釣りのメッカ
八ヶ岳連峰の山麓、松原湖高原にある猪名湖と長湖。猪名湖と長湖は道を挟んで隣り合わせになっており、2つを合わせて松原湖と通称している。
猪名湖は周囲が約2km、長湖は約1.3 kmといずれも小さな規模だが、全体が森に囲まれていて静寂な佇まい。以前はスケートリンクが作られたこともあったが、近年はもっぱらワカサギ釣り場として賑わっている。猪名湖は最深部で7.7m、平均水深が約5mで、長湖は最深部が3.6m、平均水深が約2.3m。全体に水深が浅いのも特徴だ。
松原湖の氷上ワカサギ釣りは、これまでは結氷が安定する12月下旬から解禁することが多かったが、近年は暖冬傾向のため、1月上旬に解禁することが多くなっている。
シーズンが始まると、氷が解ける3月初旬まで釣りができるが、氷の張り方しだいなので船宿等に事前に確認することが必要だ。この湖は結氷前のボート釣りを許可していない。氷上釣りしかできないところが特徴であり、昔ながらの氷上穴釣りが楽しめるのだ。
開放的なオープンエアの釣りがおすすめ
松原湖では露天の釣りをぜひ楽しみたい。天気が悪くても、テントなどの設備を持ち込めば釣りはできるが、ここでは多少の風なら周囲の森が防いでくれるので、特に晴れた日であれば防寒さえしっかりしていれば露天での釣りが気持ちよくできる。氷上の穴釣りに必要なタックルは近隣の宿を兼ねたお店でレンタルでき、基本的な釣り方のレクチャーもしてくれる。宿泊者への特典も多いので、泊まりでの遠征プランもおすすめだ。
軽いオモリで底をねらう
松原湖は水深が浅いので、手バネタックルと呼ぶ、リールを使わない簡単なタックルでの釣りが主流だ。オモリは1号(約4g)と、とても軽いものを使う。仕掛けは狐タイプの5本バリ仕掛けに、オモリの下に底バリを加えた6本バリ仕掛けがベースとなる。ワカサギのサイズが基本的に小さいので、ハリの大きさは0.5~1.5号といった小さめのものを使う。エサはベニサシやラビットと呼ぶ虫エサを使うが、ベニサシの場合はハリに掛けた後、小さめにカットする。
釣り方は、基本的に底付近をねらう釣りなので、オモリが底から5cmくらい離れるようにし、その状態で穂先を揺するようにして魚を誘ったら、しばらく止めてアタリを待つ方法を繰り返す。アタリは穂先がチョンと動く程度なので、見逃さないようにしよう。アタリがあったらサオを軽く上げて合わせ、魚の感触があればあとはイトを手繰り上げればよい。
人里離れた森の中で一尾一尾をていねいに釣っていると、時間を忘れて熱中してしまうこと請け合いだ。
この釣り場へのアクセス
羽田空港または中部国際空港からレンタカーを利用。中央自動車道・須玉ICからR141を清里経由で北上し松原湖へ向かう。
釣り場情報
〈松原湖/ワカサギ〉
シーズン |
12月下旬~3月初旬(氷の状態によるので要確認) |
遊漁料 |
日券500円、ワカサギシーズン券3,500円 |
釣り時間 | (1月末まで)午前6時30分~午後4時30分 (2月~)午前6時30分~午後5時 |
問合先 | リゾートイン立花屋 (宿泊・釣り。http://www.ytg.janis.or.jp/~cohan/)、 ファミリーロッジ宮本屋 (宿泊・釣り。http://www.f-miyamotoya.com/) |
- 釣り場情報は2016年1月現在のものです。