首都圏のワカサギ釣り場
千葉県の房総半島にあり、東京湾の五井付近に流れ出る養老川の上流部で豊かな水をたたえる高滝湖。高滝ダムの建設によって出来上がった人造湖だが、県内最大の湖面積を誇る。
湖の周囲にはサイクリングコースが整備されているほか、「水と彫刻の丘」敷地内に市原湖畔美術館もあり、一帯が公園として市民に親しまれている。
釣りに関しても積極的な放流が行なわれており、春から秋にはヘラブナ、コイ、ヤマベ(オイカワ)などの釣りが楽しめる。そして、毎年6000~7000万粒の卵放流が続けられているワカサギ釣りも、晩秋の10月にシーズンがスタートし、翌年の3月まで賑わいを見せる。
東京アクアラインを渡れば、東京・神奈川からも至近の好立地とあって、訪れるファンは多い。
選べる3つの釣りスタイル
高滝湖のワカサギ釣りは、ボート、ドーム桟橋、オカッパリ(陸釣り)という3つの釣り方が選べる。
釣果優先ならボート釣りが圧倒的に有利で、好釣時にはベテランなら500尾を超える釣果を得る人もいる。湖の各所にロープが張られており、目当ての場所にボートを係留して釣るのが定番のスタイルだ。
ドーム桟橋の釣りは、桟橋に固定されたワカサギ釣り専用のビニールハウスの中で行なう。釣りの受付を行なう事務所の前に、3つドーム桟橋(定員15人、20人、37~38人タイプの3つ)が設置されていて、トイレの利用、食べ物・飲み物の買い出しが自由にでき、何より暖かくファミリー釣行などでも安心なのがメリットだ。
レンタルタックルで気軽に楽しめる
ボート釣りもドーム桟橋の釣りも、タックルは短い穂先付きのワカサギ釣り用電動タックルが主流。そのほか、ボート釣りでは全長1.5~2mのリールザオでも楽しめる。
高滝湖の水深は最深部でも4m強と浅く、ワカサギの遊泳層も底層近くに集中することが多い。仕掛けは全長が短いドーム船用の5~7本バリ仕掛けがよく、ハリは秋田キツネや袖と呼ばれるタイプの2号を中心に、1.5~2.5号の大小3サイズをそろえておく。
エサはベニサシと呼ばれる赤く着色した虫エサが基本。魚の食いがよい時は1匹をチョンとハリに掛け、食いが悪くなってきたらベニサシを半分にカットし、クリーム状の体液が外に出るようにして釣る。その際は、エサの交換を頻繁に行ない、常に新鮮なエサで釣るようにすることも忘れずに。
湖畔の高滝湖観光事務所には、貸しザオ、仕掛け、エサなどワカサギ釣り用のタックル一式が常備してあるので、利用するとよいだろう。
なお、関東では温暖な気候の房総半島だが、山上湖である高滝湖は冬場になるとかなり冷え込む。特にボート釣りの際は、ウエアは充分に暖かいものを用意しておきたい。
この釣り場へのアクセス
羽田空港から東京湾アクアラインを経由し、圏央道・市原鶴舞IC下車。R297、県道168号を利用して、高滝湖へ。
釣り場情報
〈高滝湖/ワカサギ〉
シーズン | おすすめは11月~翌年3月 |
遊漁料 | 日券640円。その他にドーム桟橋の場合、大人1,500円、小学生500円。 ボートの場合、1人乗り2,000円、2人乗り2,500円、3人乗り3,000円。 エレキセットのレンタルは、1日3,000円 |
営業時間 | (12月~2月)午前6時30分~午後4時30分 (3月)午前6時~午後5時 |
問合先 | 高滝湖観光企業組合 (http://www.chuokai-chiba.or.jp/takatakiko/) |
- 釣り場情報は2016年1月現在のものです。