魅力あふれる八重山諸島
東京からはるか南西へ2,000km。沖縄本島からでも400kmの彼方に位置する八重山諸島は、石垣島、竹富島、小浜島、黒島、鳩間島、波照間島、新城島(パナリ)、西表島、由布島、与那国島などからなる、サンゴ礁にも恵まれた自然豊かなエリアだ。これらの島々には、タマン(ハマフエフキ)、ムネアカ(ムネアカクチビ)、カマジィー(ロウニンアジ)といった、沖縄ならではの人気の釣りの対象魚が泳いでいる。ここではその八重山諸島の中でも特にアクセスのしやすい石垣島と、その周辺の離島にあたる黒島と鳩間島を紹介しよう。釣り場周辺には南国ならではのビーチもあり、青い海に囲まれての釣りは、一度体験したら忘れられないこと請け合いだ。
石垣島の釣り
まず石垣島の釣り場は、南西部の石垣港や北東部の伊野田漁港といった港周りのポイントと、世界的なサンゴ礁の生息エリアとして知られる白保海岸や風光明媚な川平湾に代表されるリーフ(ビーチや海岸に連続した珊瑚礁や岩で作られた浅瀬の部分)の砂場に大きくエリアが分けられる。港周りの釣り場は車を横付けしていろいろな魚が釣れるのが大きな魅力。一方、リーフ内のポイントは、干潮時には干上がるほどの浅場が釣り場になり、魚のエサとなるウニやアマモ、小魚やカニ、イカやタコなどが豊富なため、どこの海岸でもタマンやカマジィーをねらうことができる。水深1mに満たない砂浜で、20kgオーバーのカマジィーがヒットすることも珍しくはない。
好アクセスの離島・黒島
石垣島からフェリーで行ける黒島も魅力的な釣り場だ。実際、石垣島から周辺の離島に渡ると、釣り人が少ないこともあり釣果はさらに期待できる。黒島は周囲12.62kmのハート形をした島で、人口より牛が多いことで知られる。石垣離島ターミナルから船で約25分。おもな釣り場は「黒島一文字」と呼ばれる、黒島港入口にある一文字型の堤防だ。また、黒島港のフェリー着き場も足場がよく、タマンやカマジィーがねらえる。さらに2005年に国の登録有形文化財に登録された「伊古桟橋(いこさんばし)」は車で先端付近まで行け、その周辺は遠浅な海だがタマンやカマジィーなどいろいろな魚と出会える。港から少し歩いてアクセスできる「西の浜」は、地元の釣り人が通う遠浅な海で、やはりタマンやカマジィー、そのほかにアオチビキやハタといった大ものが潜む。
鳩間島もおすすめ
もうひとつ、鳩間島も石垣離島ターミナルから船で約40分と好アクセスな離島。こちらも鳩間港のほか、「鳩間一文字」でタマンやカマジィーがねらえ、さらに遠浅な砂浜になっている「屋良浜(やらはま)」でタマン、カマジィー、アオチビキ、ムネアカクチビなどの大型が期待できる。
この釣り場へのアクセス
石垣島へは羽田、中部国際、関西国際などから直行便が就航。その他の都市からはすべて那覇経由になる。那覇~石垣の所要時間は約55分。離島ターミナルへは路線バスがあり所要時間は約35(準急)~45分(鈍行)。
釣り場情報
〈石垣島・黒島・鳩間島〉
シーズン | 通年ねらえるが、6~12月がおすすめ(台風などにより釣りが不可能な日もあり) |
問合先 | 海の総合スーパー島(石垣島/釣具店。http://shimaturigu.ti-da.net) 下里 肇(石垣島/磯釣りガイド。TEL:090-6868-1131) |
- 釣り場情報は2014年度のものです。