会津磐梯山の噴火が生んだ天然の湖
桧原湖、小野川湖とともに、「裏磐梯三湖」の一角を成す秋元湖。明治21年、会津磐梯山の噴火により、岩石や土石流が流出。それにより河川が堰き止められ、これらの湖が誕生した。会津磐梯山の北側、裏磐梯には今も大小合わせると300近くの湖沼群が広がる。裏磐梯は一帯が標高約800m前後の高台になっており、夏は涼しいが、冬は厳しく冷え込み積雪量も多い。その分、周囲の自然は四季折々の表情を見せ、一年を通じて景観に恵まれた地域である。夏場はキャンプ、冬場はワカサギ釣りや各種のウインターアクティビティーが盛んだ。
自然をより身近に感じるワカサギ釣り
裏磐梯のワカサギ釣り場というと、広く知られているのは桧原湖。実際に人気は高く、東北はもちろん、関東からもわざわざ足を運ぶ人が多い。一方、秋元湖は、毎年のように桧原湖には通っているという釣り人でも、秋元湖ではまだサオをだしたことがないというくらい、ベテラン向きの釣り場だ。秋元湖のワカサギ釣りは毎年10月に解禁を迎え、まずボートでの釣りがスタートする。その後、湖面が凍結する例年1月下旬頃になると氷上釣りがスタートする。桧原湖のようには管理されておらず、各自がテントを持ち込んで釣るスタイルが主流だ。それだけ人の気配は少なく、大自然をより身近に感じながら釣りを楽しめる。経験が浅い人は、他の釣り人のテント設営場所を参考にポイントを絞るとよいだろう。その年に生まれた当歳魚のワカサギだけでなく、2年魚といわれる良型が釣れるのも秋元湖のワカサギ釣りの魅力だ。
電動タックルがおすすめ
道具はワカサギ釣り用の電動タックルを使う。仕掛けは市販の5~7本バリでオモリは3g前後。ハリはワカサギの活性に合わせ、食いがよい場合は大きめの1.5号前後を使い、食いが渋い時は小さめの0.5~1号がよい。この時、袖バリを使うと氷の穴の端に引っ掛かりやすいため、キツネバリがおすすめ。なお、魚が小さく上手くハリに掛からない時は、重いオモリを使って仕掛けに張りを持たせてやるとフッキングしやすくなる。
冬の裏磐梯三湖は、ワカサギ釣りはもちろん、スノーシューを履いてのトレッキングやハイキングなど気軽に楽しめるスノーアクティビティーも各地で行なわれている。家族やカップル、気心の知れた仲間と賑やかに休日を楽しむのにうってつけの行き先だ。
この釣り場へのアクセス
福島空港から東北道経由で磐越自動車道を新潟方面に入り、猪苗代磐梯高原ICからR115、R459を経由して秋元湖へ。
釣り場情報
〈秋元湖/ワカサギ〉
シーズン | おすすめは冬(1~3月) |
遊漁料 | 日券700円 |
管轄漁協 | 猪苗代湖・秋元湖漁協(TEL:0242-62-4453) |
問合先 | グルもてコテージSengan(秋期のレンタルボート・冬期のレンタルハウス。http://gurumote.com/) |
- 釣り場情報は2017年12月現在のものです。