景観のよさと味のよさ
桧原湖は、1888年の磐梯山の噴火にともなう山体崩壊によってできた堰止湖である。南北に細長く、最大水深は30m、周囲32kmの裏磐梯地域最大の湖で、磐梯高原の豊かな自然に囲まれ、四季を通じて美しい景観を誇る。
冬はワカサギ釣りがハイシーズン。なかでも11月1日の解禁から12月末までは屋形船やボートの釣り、湖面が完全結氷する1月中旬から3月いっぱいまで氷上の穴釣りが楽しめる。水質のよさで知られる桧原湖のワカサギは、築地でも高値が付くなど、とても美味しいことで知られている。
おすすめは氷上の穴釣り
桧原湖のワカサギ釣りは、完全結氷した時の釣りが面白い。自前のテントを持って釣りに行くのもよいが、桧原湖は各地区に氷上のレンタルハウスや屋形船が釣り宿によって設置されている。こういった釣り宿は、湖岸にある駐車場からスノーモービルによる送迎をしてくれるので、設備を利用することで、誰でも手軽かつ快適に氷上の穴釣りができる。レンタルハウスや屋形船は、釣りやすい水深10m前後の場所に設置されている所が多い。
そして、桧原湖のワカサギ釣りは、適度に難しいのが特徴だろう。特に氷上の穴釣りでは、釣り方によって釣果に差が出やすい。桧原湖では、昔からアタリを出すために軟らかい穂先がメインに使われてきたが、現在の電動リールスタイルでもそれは変わらない。そして、穂先が軟らかいということは、オモリが軽いということでもある。重いオモリを使うと出にくいアタリも、軽いオモリを使うことでワカサギが触っただけでもアタリが出るようになるのだ。水深にもよるが、具体的なオモリのサイズはS~SS(1.5~1g)が目安。仕掛けは2号のハリサイズで5~7本バリ、袖、キツネどちらのタイプでもよい。オモリの下に下バリを付けるのも効果的だ。
誘い方の基本は、穂先をフワフワと揺らすように動かした後にリールから手を離して、穂先をストップさせる動作を繰り返す。アタリが穂先に出たら、すかさずリールを持って持ち上げるようにアワセを入れると心地よい感触とともにワカサギが釣れてくる。
裏磐梯の冬を思い切りエンジョイ
桧原湖の湖畔にはホテルや民宿、ペンションが数多くあり、宿泊者の受け入れ態勢も万全である。宿では、氷上施設を持っている所もあるので、そういった宿ではワカサギ釣りパック等の特典もあるのでチェックしておきたい。
冬の裏磐梯はスノーシューを使ったスノーハイクトレッキングガイドやスキー場も隣接しているので、ワカサギ釣りとウインタースポーツとを組み合わせて、プランを組んでみるのもよいだろう。冬の桧原湖は、家族やカップル、グループで賑やかに楽しむのにうってつけだ。
この釣り場へのアクセス
北海道・大阪方面からは福島空港を利用。東京方面からは羽田空港を利用。それぞれ東北道経由で磐越自動車道を新潟方面に入り、猪苗代磐梯高原ICからR115、R459を経由して桧原湖へ。猪苗代磐梯高原ICから湖畔まで30分ほど。
釣り場情報
〈桧原湖/ワカサギ〉
シーズン | おすすめは冬(1~3月) |
遊漁料 | 1日700円 |
ガイド料金 | 周辺のガイドが実施しているワカサギ釣りの1日コースで4000円ほど。そのほかスノーモービル体験付きなどさまざまなオプションがある |
出船時間 | 午前6時~午後3時くらい |
交通 | 磐梯自動車道・猪苗代磐梯高原ICからR115、R459 を経由して桧原湖へ。 電車の場合は郡山からJR磐越西線に乗り猪苗代駅で下車。磐梯東部バスで裏磐梯行きに乗車 |
問合先 | 風来坊(宿泊・釣り案内。http://www.flybow.jp/) アウトドアスポーツクラブ・バックス(釣り案内・スノーシュー、スノーモービル体験。http://www.bacss.jp/) ドナルドペンション(宿泊。http://donapen.com/) |
- ガイド料金や出船時間は目安
- 釣り場情報は2015年1月現在のものです。