コンテンツへ

    掲載日:2021.01.14

    冬の富山は美食の宝庫! 1泊2日で旬のご当地グルメを食べ尽くす

    日本海に生息する魚介類800種類のうち、500種類が獲れるという富山湾。多種多様な魚介類が水揚げされることから、“天然の生簀(いけす)”と称されています。特に冬は、寒ブリや紅ズワイガニ、幻魚などの海の幸をはじめ、独特の個性を放つ富山ブラックラーメンや富山おでんなど、寒いこの時期に食べたいご当地グルメが満載! そこで、今が旬の富山の美食を食べ尽くす、1泊2日の旅に出かけてきました。

    【1日目 12:30】新湊漁港で昼セリ見学

    羽田空港を出発して、約1時間で富山きときと空港に到着。レンタカーを借りて、さっそく最初の目的地「新湊漁港」へと車を走らせます。こちらでは、早朝のセリだけでなく、13:00から昼セリも行われているんです。しかも、観光客でも事前予約をすれば、昼セリを見学することも可能。朝の便で富山に到着しても見学できるのがうれしいですね。

    良質な水や豊富なプランクトンで育つため、富山の紅ズワイガニの味わいは別格

    到着すると、驚きの光景が。目の前に広がるのは、まっ赤な絨毯のごとく床に敷き詰められた大量の紅ズワイガニ! 自分の船で獲ってきた紅ズワイガニを、漁師さんみずから慣れた手つきできれいに並べていきます。紅ズワイガニの漁期は9月~5月のため、その時期だけしかこの“紅ズワイガニの絨毯”を見ることはできません。

    いよいよセリがスタート!
    競り落とされたカニがどんどん車へ運ばれていく

    13:00になりセリがスタート。セリ人が売値を呪文のように唱え、買い手が手を挙げ、売れた紅ズワイガニがどんどんカゴへと入れられていきます。普段めったに見られない活気あるセリの雰囲気を満喫したあとは、紅ズワイガニを味わえるスポットへ!

    新湊漁港

    住所:富山県射水市八幡町1-1100
    TEL:0766-84-1233(新湊きっときと市場 ※見学予約)
    昼セリ見学料金:(9月~5月のみ)100円

    【1日目 14:00】「新湊きっときと市場」で、獲れたて紅ズワイガニを堪能!

    大きなカニの看板が目印!

    新湊漁港から車ですぐの「新湊きっときと市場」では、さっき競り落としたばかりの紅ズワイガニを味わうことができます。

    大量の紅ズワイガニを客の目の前で茹で上げます

    名物の茹で紅ズワイガニの販売は14:00頃からですが、茹で上がる前から店頭には行列が。カニは大きさによって、1杯3,000円~6,000円くらいの価格帯で購入できます。店内のテーブルで食べることもできるので、茹でたて熱々、きときと(富山弁で“新鮮な”)の紅ズワイガニをさっそくいただくことに。

    茹でたて熱々の紅ズワイガニを、1杯丸ごと食べられる

    塩茹でされたカニは、かに酢なんて必要ないほど甘みがたっぷりでプリプリ。身もぎゅっと詰まっていて、食べ応えも抜群です。今回は3,500円のカニを購入しましたが、2人で食べても十分なボリューム。

    プリプリのカニ爪。甘みたっぷり!

    甲羅の割り方がわからず困っていると、店頭に立っていた女性が「こうするっちゃ」と、親切に剥いてくれました。おなかの部分の「はかま」をめりめりっと外すと、たっぷり詰まったカニみそが出現!

    「はかま」の内側にも身がたっぷり
    濃厚なカニみそは日本酒との相性も抜群!

    ほぐしたカニの身と一緒にほお張ると、濃厚なうまみが口いっぱいに広がり、そのおいしさに言葉を失います。これぞまさに“口福”! 市場で販売しているカニ専用の日本酒と一緒にいただく、至福のマリアージュもぜひお試しあれ。

    「きっときと市場」では、そのほかにも紅ズワイガニを使った丼や定食がいただけるレストランもあります。時間とお腹の許すかぎり、色々と味わってみてくださいね。

    きっときと市場

    住所:富山県射水市海王町1
    TEL:0766-84-1233
    営業時間:9:00~17:00(時期により異なる)/無休

    【1日目 15:30】立山連峰と富山湾が見渡せる絶景ワイナリーへ寄り道

    「新湊きっときと市場」で紅ズワイガニを堪能したあとは、富山の絶景と絶品ワインを求めて氷見市にあるワイナリー「SAYS FARM」へ。丘の上にあるワイナリーに辿り着くと、そこには立山連峰と富山湾を一望できる絶景が。目の前にはブドウ畑が広がり、高台からの解放的でのどかな景色とおいしい空気に、心まで澄んでいくよう。

    ブドウ畑の隣には山羊小屋も。晴れた日は絶景が見渡せる

    「SAYS FARM」は、100%自社原料のブドウのみでワインを造るワイナリーと、レストラン、カフェ、ショップ、ギャラリー、ゲストハウスを併設した“農園”。江戸時代から続く魚問屋「釣屋」が母体で、氷見の寒ブリや氷見牛など、地元の食材にマッチするワイン造りを目指しています。

    左から富山県産の「ふじ」を100%使用したシードル。
    「CIDRE」 1,800円、氷見産シャルドネ100%の「CHARDONNAY」 3,700円、
    上品な果実香を楽しめる氷見産メルロ100%の「Private RESERVE MERLOT2017」 6,000円

    海風に吹かれ、牡蠣殻を撒いたミネラルたっぷりの土壌で育ったワインは、特に魚介類との相性は抜群。白、赤、ロゼ、シードルと種類が揃うなか、まず飲んでいただきたいのがフラッグシップワインの「シャルドネ」です。清涼感のある果実味と、ミネラルを感じる心地いい余韻が特徴。穏やかな酸味と後味にほんのり感じる塩味が、まさに魚料理とマッチしそうな味わいです。

    ワインや食材のほか、雑貨も販売。ショップ奥にはギャラリーもあり、作家の器などを展示・販売している

    白と木が基調のおしゃれなショップでは、有料で試飲も可能で自分好みのワインを見つけることができます。そのほか、牡蠣のオイル漬けや天然ぶりのコンフィ、サラミなど、富山の食材を使ったグロサリーコーナーもあり、街のおみやげ屋さんにはないような魅力的なアイテムが見つかります。宿や自宅でワインを飲むときに、ぜひとも合わせたいアテが充実しています。

    ワイン畑や立山連峰の絶景を眺めることができる、居心地のいい店内

    レストランはランチ、ディナーともに予約制で、地元の海と山の恵みをふんだんに使ったコース料理を提供。ディナー営業のない日は、ランチタイム後にカフェとして営業していて、こちらは予約なしで誰でも利用できます。雄大な景色を眺めながら、淹れたてのコーヒーやグラスワインでひと息つく、贅沢な時間をゆったりと過ごせます。

    コンクリートとレンガで造られたおしゃれな醸造庫

    予約限定でワイナリー見学も実施。農園スタッフが、ブドウ畑と醸造施設を案内してくれます。どんな場所でブドウが育ち、ワインが醸造されるのかを知れば、よりワインが味わい深くなりそう。見学日時は限られているので、事前にホームページで確認して旅程を調整してくださいね。しみじみとおいしさに浸れる「SAYS FARM」のワインを、旅のおみやげに持ち帰ってはいかがでしょうか?

    SAYS FARM

    住所:富山県氷見市余川字北山238
    TEL:0766-72-8288/レストラン予約専用090-7743-8288 (10:00~16:00)
    営業時間:ショップ・ギャラリー 10:00~17:00
    レストラン ランチタイム 11:00~15:00 ※予約制、
    カフェタイム 15:30~17:00(L.O.16:30) ※ディナー営業がある日はカフェ営業なし、
    ディナータイム 17:30~21:30(L.O.21:00)/年末年始休、2月中ほか臨時休業あり
    URL:https://www.saysfarm.com/

    【1日目 17:00】源泉かけ流しの温泉でひと休み

    すっかり日が落ちて、辺りは暗く気温も下がって寒くなってきました。そこで、車を走らせること約15分。冷えた体を温めるべく、やってきたのは「氷見温泉郷」。「氷見温泉郷」とは氷見市内の沿岸北部に点在する温泉の総称で、ナトリウム塩化物泉という泉質の“美人になる湯”が女性に好評です。

    源泉かけ流しの温泉が評判の、「別館潮の香亭」の岩風呂

    今回お邪魔したのは、「氷見温泉郷くつろぎの宿うみあかり」に隣接する「別館潮の香亭」。和の趣あふれる天然岩風呂で、源泉かけ流しの温泉を楽しむことができます。こちらは、500円で日帰り入浴もできるので、観光ついでの立ち寄り湯にぴったり。少ししょっぱい塩分を含んだ温泉が、体を芯までぽかぽかに温めてくれます。

    富山湾を一望できる、本館の展望大浴場からの絶景

    「氷見温泉郷くつろぎの宿うみあかり」の展望大浴場は、富山湾が目の前に広がり、まるで海と一体になったような開放感に浸れます。立山連峰や海から昇る朝日の眺望など、絶景露天風呂としても人気。こちらは宿泊客専用なので、宿に泊まって天然温泉を心ゆくまで楽しむプランもおすすめです。

    氷見温泉郷 くつろぎの宿うみあかり

    住所:富山県氷見市宇波
    TEL:0766-74-2211
    営業時間:別館潮の香亭 10:00~19:00(最終受付 18:30)
    入浴料:550円
    URL:https://www.umiakari.jp/

    旅の疲れもすっかり癒され、体はぽかぽかお肌はツルツル。再び冬の富山グルメを求めて、1日目のラストを飾るお店へと出発!

    【1日目 19:30】とろろ昆布が決め手。「富山おでん」と地酒で一献

    到着したのは、富山駅近くにある居酒屋「親爺」。扉を開けると、カウンターの向こうからおでんの出汁の香りがふわ~っと漂ってきます。そう、こちらを訪れた目的は富山名物「富山おでん」。実は、昆布の消費量が日本一の富山県。おでんには、とろろ昆布をたっぷりかけるのが、「富山おでん」の特徴なんです。

    出汁と一緒に、女将さんの愛情もたっぷり染み込んでいます

    「親爺」のおでんは、鶏ガラと昆布でベースの出汁を取り、玉ねぎと人参を一緒に煮込んで甘みを出したおでん出汁が絶品。そこにおでんタネから味が染み出し、深いコクが生まれます。「親爺」では、好きなおでんタネにとろろ昆布を乗せてくれるので、注文時に女将さんに伝えるべし。

    「かに面」1,300円~。ほかのおでんのタネは1品100円~

    北陸らしいおでんタネのひとつが、「かに面」。カニの身を魚のすりみで固めているものを「かに面」として出しているお店もありますが、「親爺」では万寿ガニの甲羅の中に、ほぐした万寿ガニの身とカニ味噌、内子、外子をぎゅぎゅっと詰め込んで、少量の卵で止めているとのこと。カニのうま味が凝縮した贅沢な一品です。(ちなみに万寿ガニとは、金沢などでよく見かける「香箱ガニ」のこと)

    富山の海で獲れる深海魚、幻魚(げんげ)は干物や天ぷら、汁物で。
    トロトロとしたゼラチン質で、汁に入れるとコクが生まれ上品な味わいを楽しめる。「げんげ汁」800円

    おでんのほかにも、お酒の進む料理が満載。三代目が自ら仕入れる鮮魚は、お刺身や焼き魚で味わえ、なかでも白身魚の昆布締めは絶品。ぶり、のどぐろ、白エビ、幻魚…富山の味覚が悩ましいほど大充実で、思わず「全部ください!」と言いたくなるほど。

    「満寿泉辛口」グラス400円、「玉旭デスペラード」グラス600円。表面張力ぎりぎりまで、たっぷり注いでくれる

    富山は酒所としても有名。ご当地の日本酒を20銘柄近く、常時ラインナップしています。今回おすすめしてもらったのはこの2種類。「満寿泉」は富山市東岩瀬町にある桝田酒造店の看板商品で、こちらは辛口タイプ。うま味が広がり、後味はキレがいい口当たりで魚料理にぴったり。もうひとつは、富山市八尾町にある玉旭酒蔵の店名を冠した「玉旭デスペラード」。トランプ柄のラベルが特徴的で、濃厚芳醇な飲み応えのある味わい。三代目が料理や好みに合わせて紹介してくれるので、日本酒に詳しくない人も安心して楽しめます。

    富山弁の女将さんと会話が楽しめる、おでん鍋の前のカウンター席は特等席

    昭和22年創業の老舗「親爺」は、地元でも大人気の居酒屋。開店してすぐにカウンターからお客さんで埋まってしまうことが多いので、訪れるときは、あらかじめ予約を入れることをおすすめします。愛嬌たっぷりの女将さんと、渋い佇まいの二代目社長、職人気質な三代目が、温かく迎え入れてくれますよ。

    親爺

    住所:富山県富山市桜町2-1-17
    TEL:076-431-4415
    営業時間:16:00~22:30 L.O./日曜・祝日休

    富山の美食と美酒をたっぷり満喫して、1日目が終了。明日は、大本命の寒ブリがいただける魚市場を紹介します。

    【2日目 9:00】富山の冬のご馳走。氷見の寒ブリとご対面!

    2日目の朝は、少し早く富山市を出発して再び氷見市へ。冬に富山を訪れたら、必ず食べて帰りたいのが、“キングオブブリ”こと「氷見の寒ブリ」。朝から獲れたての寒ブリが食べられるという、氷見漁港へやってきました。

    市場2階の食堂で、絶品の氷見寒ブリを味わえる

    絶品の寒ブリがいただけるのがこちら、市場にある「魚市場食堂」です。氷見の「釣屋魚問屋」が経営していて、数メートル先で競り落とされた魚が直接届く、富山県で一番鮮度が良い魚が食べられるお店として知られています。

    今朝水揚げされたばかりの鮮魚

    今や全国的なブランドとなった「ひみ寒ブリ」。そもそも寒ブリとは、11月下旬から2月頭あたりに獲れる、丸々と太った天然の親ブリのことを指します。秋頃から越冬と産卵のために餌をたくさん食べ、脂がたっぷりのり切った状態で漁獲されます。

    氷見で寒ブリ漁が盛んになった理由としては、産卵のため日本海を南下するブリを捕獲しやすい場所に富山湾があることや、海底の急こう配になった地形など、寒ブリ漁に適した地の利があることが挙げられます。加えて、400年余り続く定置網漁業によって、豊富な水揚げ量を誇っているのです。

    計量される大きな寒ブリ。食堂の表から出荷風景を眺めることができる

    実は、寒くなったからといって、寒ブリが食べられるわけではありません。富山では、品質を保つために、重さ6キロ以上で脂ののったブリが安定して出荷できる見通しが立つと、氷見漁協から「寒ブリ宣言」が発令され、市場に出回り始めます。つまり、この宣言が「ひみ寒ブリ解禁!」のサイン。その年の漁の状況によって宣言が出る時季は異なるので、特に11月中の旅行などは、必ず確認してから訪れましょう。

    さて、前置きが長くなりましたが、冬の富山グルメの最高峰「ひみ寒ブリ」といよいよご対面! まずは「氷見ぶり丼」から。

    「氷見ぶり丼」漁師汁付き 2,200円

    丼を埋め尽くす、うっすらピンクがかった美しい寒ブリにうっとり。半分は炙って提供され、刺身と炙りの両方を味わうことができます。てっぺんに輝くのは、大トロ! 色の違いから、脂のりのよさを物語っています。

    まずは刺身から。しっかりと脂の甘さを感じられつつも、全くしつこくなく脂のりのバランスが抜群! 身もプリッとしていて、かつ柔らかくもあり歯切れがよく、さすがは天然のブリ(しかもブランド寒ブリ!)と感嘆。炙りは脂の甘さがより引き出て、それが焦げの香ばしさと相まって、これまた堪らなくおいしい!

    そしてなんといっても、大トロに感動。歯が要らないと思えるほどの身の柔らかさと、口中でとろける脂のり。身のうまさが凝縮されていて、もう「おいしい」の連続。上品な甘さだから、大トロなのに脂が全然しつこくないんです。

    ちなみに氷見で天然ブリは、辛み大根や大根おろしと一緒に食べる風習があります(写真は入荷の状況により白髪ねぎでしたが)。脂のりがいいから、大根おろしと一緒に食べるとさっぱりとおいしくいただけるのだとか。ぜひ現地を訪れたら、氷見流の食べ方で味わってみてくださいね。

    「氷見ぶりしゃぶしゃぶ」 1,500円

    お次はもう一つのメインディッシュ、寒ブリのしゃぶしゃぶをいただきます。火を通すのは、表面がほんのり色づく程度でOK。しゃぶしゃぶすることで、脂が適度に落ちて身はふっくらと仕上がります。

    湯通しはサッとでOK!

    口に入れた瞬間、あっという間に溶けてしまうほどのやわらかさ。それと、同時に甘みとうま味がジュワ~っと広がり、これも言葉にならないおいしさ。これぞ、冬だけの贅沢ですね。氷見の寒ブリ、恐れ入りました!

    「氷見浜丼はんさ盛(大盛)」 2,290円
    「白海老刺身」 1,000円

    お店では、その日の鮮魚が数種類たっぷり盛り付けられる「氷見浜丼」や、漁港飯の定番「氷見海鮮漬丼」も人気。“富山湾の宝石”こと、白エビの刺身もいただけます。丼や定食に付く、大きなつみれ入りの漁師汁も絶品で食べ応えたっぷり。どれも甲乙つけがたい美味しさなので、あれこれ味わってみてくださいね。

    ちなみに、ランチタイムや週末、繁忙期は行列必至のお店なので、前後のスケジュールに気を付けてお出かけください。

    魚市場食堂

    住所:富山県氷見市比美町435氷見漁港魚市場2階
    TEL:0766-72-2018
    営業時間:6:30~15:00/無休(臨時休業あり)

    【2日目 10:30】海と立山連峰を見渡せる足湯でリフレッシュ

    お腹いっぱいの一同が次に向かったのは、氷見漁港から車で約5分の所にある「ひみ番屋街」。食事からおみやげまで、専門店・飲食店が一堂に集結した、氷見の食がてんこ盛りの道の駅です。

    鮮魚の販売や加工品、回転寿司店、氷見うどん、氷見牛など、地元のグルメが全て揃う!
    鮮魚店の店頭には、氷見漁港で獲れた寒ブリの姿も

    買い物や食事のほかにも注目なのが、こちらの「足湯」。富山湾上に浮かぶようにそびえる立山連峰を眺めながら、源泉かけ流しの温泉を引いた足湯を堪能できるんです。

    足湯から、唐島と海に浮かぶ立山連峰を一望できる

    無料で利用できるので、時間がないときの立ち寄りにも最適。スケジュールに余裕があるときは、敷地内にあるかけ流しの天然温泉「氷見温泉郷 総湯」で、日帰り入浴を楽しむのもおすすめです。ここ一カ所で、おいしいグルメと温泉の贅沢コンボを満喫できます。

    ひみ番屋街

    住所:富山県氷見市北大町25-5
    TEL:0766-72-3400
    営業時間:鮮魚・物販施設 8:30~18:00、フードコート 8:30~19:00、
    飲食施設 11:00~19:00、回転寿司 10:00~21:00/無休
    URL:http://himi-banya.jp/

    【2日目 12:00】富山の高級珍味「氷見牛×昆布〆」の絶品みやげをゲット

    ここまで魚ばかりクローズアップしてきましたが、実は氷見は、富山県最大の肉牛の産地でもあります。その中で、最高級の黒毛和牛として君臨するのが「氷見牛」です。その氷見牛と富山の食文化を掛け合わせた、珍しいおみやげが手に入ると聞いて「氷見牛専門店たなか」にやってきました。

    精肉店には、A4・A5の氷見牛がずらり。暖簾の奥は焼肉店になっている

    生産と直営販売を行っている「氷見牛専門店たなか」では、精肉店で氷見牛を購入できるほか店内で焼肉を楽しむことができます。扱うのはA4・A5の等級のみで、直営牛舎を持っているから氷見牛の希少部位も味わえ、しかも相場よりも手頃なのが魅力。地元でも人気のお肉屋さんで、ひっきりなしにお客さんが訪れます。

    「ローストビーフ昆布〆」 1,500円(イートイン)。冷凍パックは200g 3,200円

    今回のお目当てが、こちらの「ローストビーフ昆布〆」! 氷見牛と、魚の昆布じめは知っているけど、牛肉を昆布じめにしてしまうなんて、何とも富山らしい発想です。使用する部位は主にモモやウデ。熱を入れ過ぎると味が染み込まないため、その絶妙な加減に辿り着くのに、何度も試作を重ねたのだとか。

    赤身の肉々しいうま味と、昆布の香りが絶品!

    赤身とは思えないサシの入りで身はやわらか。でも、脂の甘みがしつこくないから赤身の強いうま味を味わえます。昆布じめ特有のねっとりとした舌触りと、肉を食べているのに最後は磯の香りが残り、なんとも不思議な新感覚の体験!

    地元でも人気の品で、年末になると品切れが続出するそう。焼肉店でいただくことはもちろん、冷凍パックもあるので、「ありきたりの富山みやげじゃつまらない」という人は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

    氷見牛専門店たなか

    住所:富山県氷見市朝日丘8-3931-1 JAグリーンセンター内
    TEL:0766-73-1995
    営業時間:精肉店 9:00~19:00、食べ処 11:30~15:00(L.O. 14:30)、17:00~21:30(L.O. 21:00)/水曜休
    URL:http://www.himigyu.com/

    【2日目 14:00】しょっぱさがクセになる!? 富山ブラックラーメン元祖の店でランチ

    寄り道していたら、すっかりお昼ごはんの時間が過ぎてしまいました。車を富山市へと走らせること約50分、お目当てのお店に到着!

    西町大喜 富山駅前店

    富山グルメ旅のラストを飾るのは、言わずと知れたご当地ラーメン「富山ブラックラーメン」です。今回訪れた「西町大喜」は創業昭和22年の老舗ラーメン店で、富山ブラックラーメンの元祖と言われているお店。この日は本店が定休日だったため、富山駅前店にお邪魔しました。

    メニューを見るとそこに「富山ブラック」の記載はなく、ただ「中華そば」と書かれているだけ。この通名は、富山市で出している黒スープのラーメンを、県外の人が後から「富山ブラックラーメン」と呼ぶようになり、それが拡散され定着したのだそう。

    中華そば(並) 850円、ライス 170円(セットは1,000円)

    注文後、間もなくして中華そばが到着。多聞に漏れず、本当に黒い!! スープをすすると、やっぱりしょっぱい!! でも、塩からさの中にも深みがあって、もうひと口味わいたくなる衝動に駆られます。

    「西町大喜」のスープのベースは鶏ガラで、そこに秘伝の特製しょうゆを合わせ、チャーシューを一緒に焚いて完成。半世紀以上前、戦後の復興に従事する人たちの塩分補給のために、濃い味つけでチャーシューのたっぷり入った「よく噛んで食べる」おかずの中華そばを考案したのが始まりとされています。“おかず”だから、あえてしょっぱく味つけしてあるんですね。

    「西町大喜」のスープは富山市内でも屈指のしょっぱさ

    実際、富山県民は中華そばと一緒にライスを頼むのが当たり前で、スープは飲み干さないのも富山での常識。たしかに、ライスと一緒に食べると塩味がちょうどいい塩梅に。チャーシューも柔らかく煮込まれていて、これもライスが進みます。

    濃いスープの味わいに負けない存在感のあるストレート太麺

    ダイエット中の人も今日だけはカロリー度外視で、炭水化物on炭水化物の富山スタイルを踏襲して、元祖の味を堪能しましょう!

    西町大喜 富山駅前店

    住所:富山県富山市新富町1-3-8
    TEL:076-444-6887
    営業時間:11:00~22:00/日曜休
    URL:http://www.nisicho-taiki.com/

    高級食材からB級グルメまで、富山でしか食べられない絶品グルメの数々の食べ歩きに大満足の旅になりました。今回紹介したグルメ以外にも、冬の富山にはまだまだおいしいモノがたくさん! 胃袋と相談しながら綿密に、旅の計画を立ててくださいね。

    • 記載の内容は2020年11月現在のもので、変更となることがあります。
    • 税抜価格を表示しております。
    ライター:Ayano Sakai
    Photo by Yuko Chiba

    ANAからのおすすめ

    早めの予約でおトクなプランをご紹介。旅に出かけよう!

    もっと世界へ、もっと羽田から。

    「てのひらANA」すべてのシーンでお客様のモバイルデバイスがお客様をサポート!

    戻る
    進む

    この記事に関連するおすすめ

    •    
    •    

                                                             

    •    
    •    

                                                             

    •    
    •    

                                                             

    •    
    •    

                                                             

    戻る
    進む
    ×

    「いいね!」で記事へリアクションできるようになりました。