コンテンツへ

    掲載日:2021.04.22

    飛行機で行く手ぶらの釣り旅プラン 宮城県・仙台湾で40cmを超えるギガアジを目指せ!

    東北地方の豊穣な海は海鮮を食べるだけでなく釣りをするにももってこい!レンタルタックルを用意してくれている遊漁船もあり、観光がてらでも充分に楽しめる。マアジのビシ釣りは仙台湾でも近年盛り上がりを見せていて、食味がよいのはもちろん、40cmを超える良型が混じることもあるのが人気の理由だ。

    空路との連携で活きる東北沿岸の高速道路網

    仙台空港の写真
    名取市と岩沼市に位置する仙台空港。宮城県下のみならず、東北各県の玄関口としての役割も果たす

    東日本大震災から10年 ―― 津波により甚大な被害を余儀なくされた宮城、岩手の沿海は確かな一歩を踏み出し始めた。必ずしも良き日を想起させる「原状復帰」ではないのかもしれないが、防災対策が施された集合住宅や嵩上げされた幹線道路、大規模な商業施設などが、新たな日常として機能している。震災遺構と緑地公園に災禍の伝承を託しつつ、先に見据えるのは「復興」の二文字だ。

    閖上地区にできた大型商業施設の写真
    閖上地区にできた大型商業施設。県南の地場産品も豊富で、近隣市町村からも多くの人が訪れる

    その象徴的な出来事として、1月下旬に三陸沿岸道路の気仙沼港I.C.から唐桑半島I.C.が開通。これによって仙台市と宮古市(岩手県)が高速道路で繋がった。今年中には更に北に延びて、八戸市(青森県)に至る570kmの全線が開通する見込み。すでに宮城県南部の亘理I.C.までは常磐自動車道と直結していることから、実質的に首都圏に至る高速道路網が整備されたことになる。

    閖上大橋の写真
    復興工事に伴い、沿岸の幹線道路は嵩上げされて堤防の役割を果たす。写真は名取川に架かる閖上大橋

    もちろん、この利便性はビジターにも還元されるはず。特に仙台空港から松島や陸中海岸、あるいは東北自動車道を乗り継いで他県に足を伸ばすには重宝されるに違いない。なにしろ、レンタカーを利用すれば、空港から数分の仙台空港I.C.経由でフリースタイルの旅ができるのだ。これまでJR仙台駅を介さなければエントリーできなかったエリアにも直行可能。広大な東北地方における移動時間の短縮はかなりのメリットがある。

    マアジによって拓かれた中層の釣り

    釣りをする人の写真
    活性が高く、食いが立てば多点掛けも頻出。このクラスなら結構なファイトを楽しませてくれる

    福島県から青森県に至る太平洋沿海で、もっともポピュラーな船釣りの対象はカレイ類、もしくはアイナメやソイ、メバルなどの根魚類だ。概ね高水温期を除いて釣果が期待でき、ファンの人気も高いことから多くの遊漁船がこれをメインに案内している。
    その傍ら、このところ初夏から初冬にかけて存在感を増しているのがマアジのビシ釣りである。歴史的には20年足らずと思われるが、塩釜市の遊漁船・第一海友丸が先鞭をつけ、それがいくつかの船宿に伝播し、各々独自のスタイルが構築された。

    釣り上げた魚の写真
    よい群れに当たれば入れ食いになることもしばしば。メリハリのある釣りが特徴だ。

    もとよりオモリを底に着ける釣りが主流の土地柄。クロメバルのサビキ釣り、「ドッカン釣り」と呼ばれるマサバのコマセサビキ釣りを除いては、中層でのエサ釣りは見当たらない。それだけにビシカゴにアミコマセを詰めて、船長指定のタナを正確に押さえるスタイルは新鮮だったのだろう。テクニカルなゲーム性、盛期には40cm超の良型がロッドを曲げる引き味、そして皆が口を揃える食味のよさで人気は急上昇。特にカレイが小休止する高水温期は、ヒラメに並ぶメインターゲット級の人気ぶりをみせている。

    仙台湾の2大スタイル スタンダードとライト

    電動リールを見る人の写真
    第一海友丸が提唱するスタンダードスタイルのタックル。電動リールなら深いタナでも苦にならない

    現在、仙台湾においてマアジのビシ釣りは大きく2つのスタイルに分けられる。大きな違いはビシカゴの重さだ。
    船長が「試行錯誤を重ねた結果、これに落ち着いた」と語る、第一海友丸は80号のビシカゴ(市販金属製)を採用。タックルもビシ釣り専用のロッド(1.8〜2.1m程度)に電動リールの組み合わせ。ほぼ関東流のビシ釣りを踏襲している。

    タックルの写真
    「カレイ釣り感覚でマアジ釣りを楽しむ」という蔵王丸のコンセプトを満たすタックル

    80号のビシにこだわったのは、同船が比較的水深が速い、水深50m以上の深場も釣るため。仕掛けが流されにくく、魚を集められる量の寄せエサを詰められる大きさのビシが不可欠だからだ。

    釣りをする人の写真
    ライトタックルの長所は、なんといっても操作性のよさ。引き味を愉しみつつ疲労感も少ない

    一方、後に台頭してきたのが40号のビシカゴだ。前者がスタンダードなら、これはライトスタイル。
     「カレイ釣り感覚でマアジ釣りを楽しめないか、と考えたんです。カレイ釣りの標準オモリは40号。だからビシのサイズもそれに合わせ、当初はカレイ釣りタックルの流用を勧めました。確かに潮の流れが速いと操船は苦労しますが、それでも十分に勝負はできますからね。むしろご年配の方からはタックルが軽いので腕の負担が少ないと好評です」と語るのは、蔵王丸(名取市・閖上漁港)の船長。使い勝手や機能性を考えてか、現在ではライトゲーム系のタックルを好むファンが増えているようだ。

    多彩なゲストを誘うビシ釣り

    マアジをタモ網ですくい取るところの写真
    本命のマアジは口切れしやすいのでタモ網ですくい取るのが基本。

    シーズン当初こそ30cmに満たないサイズが混じるものの、徐々に40cm前後までアベレージを上げるのが仙台湾のマアジ釣り。食いがよければ50尾を超える釣果を記録し、ときに50cm近い大型が顔を見せることもある。
    しかし、終始「本命一択」といかないのもこの釣り。寄せエサに誘われたゲストばかり釣れてしまうことは珍しくない。

    クロメバルの写真
    定番ゲストのクロメバル。冬場は船サビキ釣りの本命として人気が高く、30cm近い良型も混じる

    たとえばメバル。多くはクロメバルだが、沖メバル(ウスメバル)が混じることもある。リリース確定の小型は別として、煮付けや刺身にできる良型も多い。サオ先に現れる特徴的な鋭いアタリは視覚的にも楽しませてくれる。

    サバの写真
    仙台湾では「ドッカン釣り」というサバやイナダをメインでねらうコマセサビキ釣りもある

    厄介なのはサバである。マアジよりも浅い層を回遊していることが多く、仕掛けに対してアグレッシブに反応するので手に負えない。稀に、ブランドサバである「金華サバ」クラスに脂の乗った群れに遭遇することもあるのであまり邪険にもできない。

    ハナダイを持つ人の写真
    近ごろ釣れる機会が増えたハナダイ。また、良型のマダイも着実に遭遇率が高まっているようだ

    一方、ここ2、3年ほどサプライズゲストとして船上を賑わせているのがマダイである。マアジの仕掛け(標準ハリス3号)ながら、たまに50cmほどの良型も取り込まれていると聞く。稚魚放流の効果によるものか、テンヤ釣りでの釣果が安定しているようなので、近い将来にはビシを使ったコマセマダイ釣りもお目見えするのかもしれない。
    すでに対象魚をアジに限らない、「ビシ五目」を案内する遊漁船も出始めた。ビシ釣りは、まだまだ伸びしろが見込めそうである。

    問合せ先(遊漁船)

    蔵王丸(名取市・閖上漁港)
    URL:http://www5e.biglobe.ne.jp/~zaoumaru/index.htm

    第一海友丸(塩釜市・まがき漁港)
    URL:http://www.kaiyu1.com/index.html

    • 両船ともレンタルタックルの手配は、予約時に要相談
    • 記載の内容は2021年4月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。

    ANAからのおすすめ

    早めの予約でおトクなプランをご紹介。旅に出かけよう!

    もっと世界へ、もっと羽田から。

    「てのひらANA」すべてのシーンでお客様のモバイルデバイスがお客様をサポート!

    戻る
    進む

    この記事に関連するおすすめ

    •    
    •    

                                                             

    •    
    •    

                                                             

    •    
    •    

                                                             

    •    
    •    

                                                             

    戻る
    進む
    ×

    「いいね!」で記事へリアクションできるようになりました。