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    掲載日:2021.05.31

    クールな夏を求めて 大自然と海の幸を満喫する、北海道・釧路の旅

    北海道の釧路は、避暑地として初夏から夏にかけて訪れたいエリア。人混みを避けて釧路湿原や阿寒湖で大自然を満喫するもよし、市街地でグルメを楽しむもよし。雄大な自然のなかでアクティブにリフレッシュすることも、釧路ならではの街の魅力にふれることもできる旅の目的地です。今回は、釧路エリアで過ごす夏にぴったりの旅スポットを厳選。釧路湿原、阿寒湖、釧路市街のエリア別情報とグルメ情報をご紹介します。

    釧路湿原エリア

    コッタロ湿原展望台からの風景

    釧路湿原は、国立公園に指定された手つかずの自然が残る日本最大の湿原です。原始的な水辺の自然環境が豊かで、氷河期の生き残りといわれるクシロハナノブやキタサンショウウオ、特別天然記念物のタンチョウ等希少な動植物の生息地となっています。大自然の地形や動植物を身近に感じながら観光してみましょう。

    釧路湿原には、大きく3つのエリア(東、北、西)があり、景色や所要時間・交通手段によって、どこか1エリアを巡るか、ぐるりと周遊するかを選択します。東側は、釧路川沿いに湖が点在するエリア。人気の細岡展望台で景色を満喫することや、釧路川でカヌー体験ができます。観光列車の「くしろ湿原ノロッコ号」が走るのもこのエリアです。反対の西側は、温根内木道や釧路市湿原展望台があるエリア。気持ちよく歩いて散策したい人にはおすすめです。これらをつなぐ北側は太古の湿原の姿が残るエリアで、タンチョウが営巣するコッタロ湿原があります。3つのエリアをぐるりと一周することもできますが、現在東側から北側への最短道路が通行止めで迂回の必要があるので、北側へ行くなら十分に時間をとりましょう。

    夢ケ丘展望台から見た、くしろ湿原ノロッコ号

    釧路駅から塘路(とうろ)駅までの東側エリアをパノラマ景色で楽しめるのが、観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」です。4月下旬から10月上旬まで期間限定で運行しており、6月から10月上旬までは数日の運休日をのぞいて毎日運行しています。列車は、さまざまに移り変わる景色を見逃さないよう、のんびりと湿原の中を走行。釧路湿原駅で下車して見晴らしのいい細岡展望台に行ったり、塘路駅で下車してカヌー下りを楽しんだりすることができます。くしろ湿原ノロッコ号は、1往復の日と2往復の日があるので、利用時は時刻表にあわせて計画を立ててみましょう。

    細岡展望台から見える釧路湿原の風景

    釧路湿原随一の大パノラマが楽しめるのが、「細岡展望台」。天気のいい日は、眼下に蛇行する釧路川と緑の平原、遠くに雌阿寒岳や雄阿寒岳が見え、雄大かつロマンを感じさせる景色が楽しめます。黄昏時に訪れて、美しい夕日を観るのもおすすめです。すぐ近くには、「細岡ビジターズラウンジ」があり、写真展示を見たり、コーヒーを飲んだりすることができます。

    細岡ビジターズラウンジ

    住所:北海道釧路郡釧路町字達古武22-9
    電話番号:0154-40-4455

    カヌー体験の出発点の1つ塘路湖周辺

    塘路湖周辺からは、カヌーで釧路川を下ることもできます。釧路川は護岸工事が行われていないため、ダイナミックな水辺の自然にそのままアプローチ。湿原の奥では、タンチョウやエゾシカ、オジロワシ等野生の動物に出くわすこともあるかもしれません。カヌー体験には事前予約が必要です。

    温根内木道の先には、どこまでも水平に続くような景色が広がる

    釧路湿原を散策するのにもってこいなのが、西側にある「温根内木道」。湿原そのままの高さの遊歩道には、3つのコースがあり、500mから3kmまで選ぶことができます。木道のすぐそばに湿原が広がるため、植生を観察しながら歩きましょう。7月中旬から8月上旬の夕方から夜にかけてはヘイケボタルが見られることもあります。

    阿寒湖エリア

    阿寒湖と雄阿寒岳

    阿寒摩周国立公園は、釧路市の阿寒湖や弟子屈町(てしかがちょう)の屈斜路湖・摩周湖を含む広大な森と湖を有する大自然です。阿寒湖といえば、国の特別天然記念物のマリモが有名。世界中に生息するマリモのうち、完全な球体で群生するのは阿寒湖だけです。さらに阿寒湖は淡水で育つサケ科の魚が生息するネイティブトラウトの宝庫。多くの釣り人のあこがれの地としてフライフィッシングやルアーフィッシングの聖地とも呼ばれ、ニジマスやアメマス、ヒメマス釣りが楽しめます。

    また、湖畔にある日本最大のアイヌコタン(集落)も見どころの1つ。自然をカムイ(神)とする独自の文化を伝えています。阿寒湖エリアは、古くから守られてきた自然のままの原生林とアイヌ文化にふれることのできる神秘的な目的地。宿泊は、阿寒湖畔に温泉リゾートがあるほか、阿寒湖畔や阿寒町にキャンプ場があります。

    阿寒湖を周遊する遊覧船

    阿寒湖の豊かな自然を身近に感じるには、遊覧船での周遊がおすすめです。雄阿寒岳や雌阿寒岳を望みながら、深い緑が映る湖面を進みます。遊覧船はマリモを観察できるように、一定時間をチュウルイ島に停泊します。船を降りたら、「マリモ展示観察センター」を訪れましょう。施設内には、湖底を再現した大水槽にマリモが群生し、その様子が観察できます。マリモはかわいらしいものから大きなものまでいて、サイズ感の違いにも驚くことでしょう。

    阿寒観光汽船

    住所:北海道釧路市阿寒長阿寒湖温泉1-5-20
    電話番号:0154-67-2511

    オンネトーの夏の様子

    阿寒岳の麓・足寄町には、北海道三大秘湖の1つ「オンネトー」があります。水面に色鮮やかな彩りを映し出すことから、五色沼とも称される場所。四季それぞれで湖面を彩る風物が変わり、夏は新緑が美しくきらめきます。運良く風がないときに訪れると、湖面が水鏡となり、逆さ雌阿寒岳が見られることも。公共交通機関がないので、車以外で訪れる場合はガイドツアーに申し込みましょう。

    アイヌコタンの中心にある通り。夏は夜でも観光客でにぎわう

    阿寒湖温泉には、36戸・約120人が暮らす「アイヌコタン」があります。広場周辺には、刺繍作品やウッドクラフトを売る民芸品店や飲食店が立ち並んでいます。コタンの中には、阿寒湖アイヌシアター〈イコロ〉やアイヌ生活記念館といったアイヌの文化や生活を知る施設も。北海道の自然とともにそこで生きた暮らしぶりを感じることができます。

    「カムイルミナ」のライトアップの1つ

    この夏、阿寒湖エリアではアイヌ文化と大自然をテーマにしたナイトショーが2つ開催されています。「カムイルミナ」は、阿寒湖の森を舞台に、ナイトウォークしながら自然とイルミネーションショーでアイヌ文化を体感するイベント。アイヌの杖であるリズムスティックを手にして、自らが人間界を救うために森へ入っていきます。森に映る光と物語に誘われ、勇者になりきるプログラムは、子供のいる家族におすすめです。

    もう1つの「ロストカムイ」は、阿寒湖アイヌシアター〈イコロ〉の新しい演目。「アイヌとエゾオオカミの共生」をテーマに、目の前のステージで迫力の舞台が繰り広げられます。演劇に現代舞踊のエッセンスを加えたアイヌ伝統の古式舞踊がデジタルアートと組み合わされ、アイヌからのメッセージを伝えるものです。子供も大人も感動することでしょう。

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